世界で一番君が好き!
(1990年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本: 松原敏春
音楽: AKIHABARA ERECTRIC CIRCUS
プロデュース: 山田良明、大多亮
演出: 光野道夫、中野昌宏、本間欧彦
「今すぐKiss Me」LINDBERG

http://www.bsfuji.tv/top/pub/sekaide_ichiban.html





第3話 生まれて初めて恋に目覚めた夜
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華は元彼の河合英一が別れた後にもシツコク言い寄ってくるの
を見て、万吉は自分が恋人として一言話をつけるとしていた
ものの、仕事の関係でその代役を公次に頼む。公次は華と仲良い
姿を見せるが、英一はこんな軽薄でくだらない男には負ける
気がしないとして、華に対してもう一度君を振り向かせると
宣言する。公次はそれでも華と仲良くする姿を見せつけると、
英一は激怒してケンカをふっかけるが、店員から店を出て行くよ
う言われ英一は出て行く。
公次は華に対して名演技だっただろう?とするが、華は怒って
店を出て行く。公次はお礼の一言も無しか?とするが、華はあん
な態度を取ってどうお礼をすれば良いのかと激怒する。公次は
華に対してよく怒るヤツだとするが、華は英一は貴方の本質を
見抜いているとし、
軽薄でくだらない男だと告げる。それを
聞いた公次はもしかして、英一との関係の可能性も残そうと
して起きたいのではないか?と問うと、華は呆れる。公次は
とりあえず万吉に今日のことを報告に行こうとルイジアナに
誘う。

万吉は華の前で今日仕事でいけなかった事を謝罪する。
万吉は華に対して相手の男性は諦めたのか?と尋ねると、元の
関係に戻らなければそれで良いのだという。華は公次が
演技とは言え誘惑した事を告げると、万吉は激怒。しかし公次は
あくまで演技で芝居だと宥める。万吉に対して、今夜辺り
バッチリ決めろとして、自分はマスターと鍋を食べに行くと
告げ店を出て行く。出て行こうとする公次に対して、華は今夜
の事は一応礼を言っておくと告げありがとうと語る。

マスターと公次は鍋を食べに行く中で、万吉と華は可能性が
有るのか?と尋ねる。全ては万吉の頑張り次第ではないかと
いう公次。マスターは早苗と公次の関係はどうなったのかと
尋ねるが、何だか気が抜けてしまったのだという。華と
何か関係が有るのか?とマスターは告げるが、公次は否定する。
マスターこそミユキとは結婚したらどうかと告げる。

万吉は華をタクシーで自宅マンション
"シャルム代々木"まで
送る。タクシーの中で華は、自分の心情を吐露する。
私が英一に好きな人が居ると言ったのは悔しかった為で、相手
は一方的に関係を精算したかと思えば、掌を変えたように今度は
またよりを戻そうと言ってきたこと。自分を手頃な女だと思わ
れた事が悔しかったと。相手が私と別れる前に女が出来ていた
のでバランスを取って私も好きな男性が居た事を告げた上で
別れを切り出したかったのだという。見栄を張ったことに華は
大人げないと反省する。万吉は華さんはお手頃な女性なんか
ではないとすると、華は彼にハグするのだった。
部屋まで彼女を送る万吉。すると英一は部屋の前で待っていた。
先ほどとはまた別の男性と一緒に帰宅した事に呆れた英一は、
何故そんなにふしだらな女になったのかと問い、英一は万吉
に対してお前ごときに彼女を扱える訳が無いとケンカをふっか
ける。衝突しそうになるが、英一は振り下ろした拳が壁にぶつ
かり痛め、万吉は避けた際に首を痛めてしまう。

翌日華は出社すると恵に昨日の顛末を語る。
しかしこれで英一とは何とか縁が切れたのではないかと語り合う。
そこにちひろが来ると何を話していたのか知りたがるが、
二人ともこそこそと逃げ回る。ちひろは仲間はずれにされた事に
怒りつつも、二人の前で私は山村さんに決めたと宣言するの
だった。

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恋愛に於ける駆け引きを嫌うという華が、悔しくてその信条
を破ってまで英一に仕返しをしようとしたことで、万吉や
公次を巻き添えにしてしまうという展開だった。

英一が相変わらず気持ちが悪いものがあったけど、プライド
が相当高いようで、自分の事ばかりを優先して相手の事を
分かった気でいるのが相当ムカついてくる。
そんなに華が拘るほどの人物なのかという感じがするけど、
株屋ということで、格好良く見えたのだろうか。

自分のせいでふしだらで堕落した女にしてしまったと都合の
良い言葉をならべて近づいてくる様。最早ここまで勘違いさ
れるとどうしようもない。

早苗は今回自分が変わるとして公次とやり直したい事をアピー
ルしていたし、ちひろは軽い気持ちで良いからと言いつつ、
相当どんよりとした重たい雰囲気を公次にぶつけて関係を
求めている様な感じがする。

公次は華に対して助けを求めるも華は公次にちひろに誤解される
様な行動を取ったのではないかと責めるシーンがある。
個人的には公次の行動よりも華の方が十分万吉に誤解させる
様な行動を取っている感じがするけどね。

どうでも良いけどドラマに出てくる都庁が建設途中で、なんだか
時代性を感じさせるな。
中山秀征さんを見るとどうしてもバブルを象徴する人に見えて
くるのもこの時代のトレンディドラマに出ていたからなのかな。

向井華 …… 浅野温子 (29歳、World Tourist)
山村公次 …… 三上博史 (28歳、Nelson Japan co inc.)
杉本ちひろ …… 工藤静香 (21歳、World Tourist)
小笠原万吉 …… 布施博 (住宅設備会社"ローブ"、トイレ)
篠木邦彦 …… 風間トオル (公次の後輩、女性について説く)
河合英一 …… 益岡徹 (華の元彼、大阪転勤になり遠距離で別れる)
和田早苗 …… 財前直見 (公次の元彼女)
佐伯恵 …… 石野真子 (World Tourist)
マスター・小泉リュウゾウ …… 中条静夫 (ルイジアナハリケーン)
ミユキ …… 中村れい子 (ルイジアナハリケーン)
万吉の部下 …… 中山秀征 (住宅設備会社"ローブ")

富士原恭平、セーラーズ、河野智是、真鍋敏、佐藤百起
有馬敏郎、渡辺由紀、松永博史、桑原麻紀、大矢ゆかり
大内美和子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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