世界で一番君が好き!
(1990年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本: 松原敏春
音楽: AKIHABARA ERECTRIC CIRCUS
プロデュース: 山田良明、大多亮
演出: 光野道夫、中野昌宏、本間欧彦
「今すぐKiss Me」LINDBERG

http://www.bsfuji.tv/top/pub/sekaide_ichiban.html





 

第5話 夢のように抱き合いたいね!
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ちひろの誕生日の前日、ちひろは公次の家を押しかけ、自分の
為に一緒に誕生日を祝って欲しい
という。それと同時に自分の
バージンから卒業したい事を訴え、それを受け入れた公次とは
体の関係に至る。
二人はベッドで寝そべりながら話をする。
ちひろは公次に対して、こうなった事を後悔しているか?と問い
かけ、今何を考えているのかと尋ねる。もしかしてシマったと
思っているかと尋ねるが、そんな風に思うハズはないと告げる。
じゃあ今の心境はどうなの?というちひろに対して、なんか質問
が多いなとして公次は本音を語ろうとはしなかった。ちひろは
私の心境は、とても嬉しいのだと告げ、今日は泊まっても良い
か?と尋ねる。今夜は帰りたくないという彼女に対して、24時
を過ぎたら改めてバースデイを祝おうと告げる。

風呂に入っていた華の元に河合から電話が鳴る。
まるで風呂に入っているのを予期していたかのようにして河合
は指摘する中、
30分で良いから今から逢って欲しいと言われる。
近所にいるので家に行って良いかと尋ねるが、
別れたのに一体
何を言っているのか
として華は呆れる。

公次とちひろはワインで乾杯しようとする中、突然万吉が
家にやってくる。日帰りで
仙台まで出張に行ってきたという
彼は、お土産の笹カマを食べながら飲もうと告げる。
ちひろに許可を求めるとちひろは別に構わないと告げる。
ドアを開けると万吉は女性ものの靴が玄関に有る事を知り、
その相手がちひろだと知る。ちひろは明日が私の誕生日なので
公次に祝ってもらおうとして自分から押しかけたことを語る。
万吉は二人の邪魔はすまいとして笹カマを置いて帰宅する。

華は河合と屋台で逢う。
河合は先日行ったアイススケートを引き合いに出してとても
楽しかったことを告げ、今度は二人きりで行きたい事を語る。
自分は華と別れてからすっかり落ち込んでいる事を告げ、
何とかして欲しいと頼む。君の存在がこれ程大きいとは思わな
かったとし、もう一度僕の事を見つめ直してくれないかと頼む。
そんな事は出来ないと語ると、河合は"泣くぞ"と脅す。
そんなの面倒見切れないとして突き放すと河合は泣き始める。
私は貴方のことが好きでいつも正面きって見つめていたのに
裏切ったのは貴方の方だとして、今更都合が良いと語る。

翌日。
ワールドツーリスト社では、恵が華に対してちひろの様子が
おかしい
事を告げる。
出社してからあくびばかりしている
のだとし、更に昨日と同じ服を着て出社した
のだという。誰かの
家に泊まったのだとし、その相手はやっぱり公次なのか?と問う。
ちひろに確かめるべきか、それとも公次に聞くべきなのか・・

公次は万吉と逢うと、いつからちひろとそういう関係になった
のかと尋ねられる。万吉は公次がなかなか次の恋愛に進まず
に居た為に、ようやく次の恋愛に進んだことを喜ぶ。公次は
夕べが初めての関係だった事を告げるが、まだ惚れたり恋したり
という関係ではない事を語る。押し切られたまま関係を持って
しまったので自分でも気持ちがよく分からないのだと語る。

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公次はちひろに強引に迫られる中で、ついに彼女と関係を持って
しまう。公次は気持ちが付いてこない状態で体の関係を持った
事で、違和感を覚える中、華も公次がちひろとの関係を進めた
事で万吉との関係を進めていく。

相変わらず言い寄って来る人たちが不気味に思えるこのドラマ。
河合のストーキング行為は笑えるものが有るのだけど、行きす
ぎた行動に時折引くような思いがしてくるところ。

一方ちひろもまた恋愛慣れしておらず、公次との関係を強引
に進めようとするする。ちひろ自身、公次が別の女性に気が
有る事を知った上で、焦りがあるのかも知れないが、
後腐れは無いと言いつつも一度体の関係を持ったが最後。
同棲しようとしたり、合い鍵が欲しいと告げたりと、かなり
の押しの強さがある。
可愛らしく感じているウチは良いと思うのだけど、彼女の繊細
な感じは、心が折れると暴走しそうな感じがして、ちょっぴり
怖い感じばかりしてくる。

篠木が女性心理の研究と称してちひろに近づくも、やはり彼
の存在は公次が別れた後のフォロー役というところなのだろう
か。

主人公の二人は同じように二人の異性から対照的に言い寄られ
ている。その辺の妙は面白く機能していて、色んな選択肢を
持てるところは如何にも主人公らしいところかも。

公次がちひろと関係を持った事で、華が彼を妬かせようとして
いるのか、その辺のやりとりは見ていてもどかしくもあり
ドラマらしい面白い部分だと思う。

華にしても公次にしても、互いに本気の顔・真剣に顔をするの
は二人が会っている時ばかりなのに、気持ちを伝える事が
出来ずにいる所や、気持ちとは裏腹に別の流れに巻き込まれて
しまう所がこのドラマのすべてだね。

一人蚊帳の外にいる恵がちょっぴり可愛そうだね。
最終的には河合の相談を受けているウチに二人が関係を
持っていきそうな感じだけどね。

向井華 …… 浅野温子 (29歳、World Tourist)
山村公次 …… 三上博史 (28歳、Nelson Japan co inc.)
杉本ちひろ …… 工藤静香 (21歳、World Tourist)
小笠原万吉 …… 布施博 (住宅設備会社"ローブ"、トイレ)
篠木邦彦 …… 風間トオル (公次の後輩、女性について説く)
河合英一 …… 益岡徹 (華の元彼、大阪転勤になり遠距離で別れる)
和田早苗 …… 財前直見 (公次の元彼女)
佐伯恵 …… 石野真子 (World Tourist)
マスター・小泉リュウゾウ …… 中条静夫 (ルイジアナハリケーン)
ミユキ …… 中村れい子 (ルイジアナハリケーン)
万吉の部下 …… 中山秀征 (住宅設備会社"ローブ")

久保晶、佐藤百起、松永博史、有馬敏郎

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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