世界で一番君が好き! (1990年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本: 松原敏春 音楽: AKIHABARA ERECTRIC CIRCUS プロデュース: 山田良明、大多亮 演出: 光野道夫、中野昌宏、本間欧彦 「今すぐKiss Me」LINDBERG http://www.bsfuji.tv/top/pub/sekaide_ichiban.html

第6話 愛する人を間違えてしまった！
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華と万吉は横浜ベイブリッジの見えるホテルで一晩を過ごし、
男女の関係に至る。華は朝からご機嫌で風呂に入ると、昨日の
万吉とのキスを思い出す。世界で一番好きだと言われた事に
照れつつ、ドライアーで髪の毛を乾かす。
一方公次は借りて来たビデオの「ウーマン・イン・レッド」を
見てドラマに出て来たジーン・ワイルダーとケリー・ルブロック
がキスするシーンを見て華と万吉の事を思い出しては寝不足の
朝を迎えていた。

華はまるで「ウーマン・イン・レッド」のシャーロットが
出勤途中に来ていた真っ赤なドレスに身を包み、自転車で
いつものように出勤する。通りかかる外国人の親子を横目に
自転車を走らせると、突然キャスター付きの荷車が坂道を落下
してきて華と衝突する。

華が救急車で杉山外科病院に運ばれたという事を聞いて、ちひろ
と恵は急いで病院へ。更に遅れて万吉がやってくると、万吉は
キャスターの持ち主の中野という社員に対して激怒し、後遺症
でも出たら全てお前が責任を持てと今にも殴りかかりそうな勢い
で迫る。華は大丈夫だからとして万吉を落ち着かせる。
万吉は華に対して、ここに来るまで華さんだけには生きていて
欲しいとそれだけを祈って来た事を告げ、昨晩横浜ベイブリッジ
の見えるホテルでようやく二人が結ばれたのに、このまま関係
が終わってしまうなんて嫌だという。それを聞いたちひろと恵は
二人が結ばれたことに驚く。
一方公次たちも、連絡を聞きつけて篠木や万吉の部下と共に
やってくる。公次は万吉の手前、華が無事だった事を受け、
"なんだ生きてたのかよ"と悪態をつくが、万吉に対してヨカッタ
なと声を掛ける。
医師によると、頭を打った割に外傷一つ無く、余程頭の固い
人なのか、それとも運が良い人なのかと言われる。しかし脳波
の検査を念のために取る為、今日一日は入院してもらうと言われ
る。
万吉は自分が華につきっきりで看病するするのでみんなには
帰ってくれと告げる。みんなも華と万吉が結ばれた事を口にし
二人きりにならせてやろうと告げる。公次はそこで初めて
万吉と華が男女の関係になった事を知り複雑な心境になる。
その姿を篠木は見つめていた。

ちひろと恵は時間を見て、入院に必要なモノを買いそろえてくる。
そんな中、英一も花束を持って見舞いに来る。
恵が念のために報告した事を告げると、英一は後は僕がついて
いるのでみんなは引き取ってもらって結構だという。
英一はあの日、俺を袖にするから罰が当たったのだとして、
これで目が覚めただろうと告げる。それを聞いた万吉は激怒し
英一と一戦交えるかに思えたが、華はもう容体は何でも無いので
全員に引き取ってくれと頼む。

篠木は公次と飲みに行く。
公次の様子が変な事に気がついた篠木は、彼に原因は華さんで
しょと尋ねる。万吉と華が結ばれたと聞いた時から様子がおかし
かったと指摘される。万吉のことを表面的には応援していたと
しても心は違うものだという。人間は気持ちには逆らえないもの
であり、自分は最初から公次の華への視線が気になっていたの
だと言われる。男と女は基本的には一対一の関係だが、その
ルールを踏み外すと必ず誰かを傷つけると言われる。
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公次とちひろに続いて、華と万吉は体の関係を持ち、それぞれ
関係が深まっていく。そんな最中で華は出勤の途中、前方から
滑り落ちてきたキャスターにぶつかり転倒する。大事には至ら
なかったが後遺症が起きる可能性もあるとして心配していく。

華に現れた後遺症は事故ではなく、公次の放った言葉に有った
という事で、体の関係だけでなくプロポーズをしたとする万吉
のグイグイ感にしびれを来して、ついて公次は本音を華に
ぶつけていくという展開だった。

まぁなるべくしてなった複雑な関係という事で、気持ちをごま
かして別の人との関係を進めたが為により傷は深まってしまった
という所だろうか。
結婚はタイミングと言われるけど、出会いや告白もまたタイミ
ングであり、そのタイミングを逸すると、状況としても難しく
なるという事を端的に描いた感じ。

誰が見ても華も公次も互いに好き有っている。
そう思えてもなかなか相手の居る恋愛は自分から好きだと
言えないものなのだろう。

篠木がまた癖があるキャラクターだ。
イケメンで遊び人風だけど、意外と人間観察が好きで、特に
公次の事だけはよく見ている。
ただ早苗にその事をベラベラと話す辺りは正直、あんまり
好きになれない。このキャラクターは早苗のことが好きな
感じなので、公次の事を忘れさせて自分のものにしようと
している節もあるけど、これ以上問題が広がる前に話した事が
公次や華にとって良い方向に向かうのか。

ちひろを演じている工藤静香さん、この頃は癖があって
とても可愛いね。ただやっぱり公次にオールインしている辺り
かなり恋愛としては重そう。それを望んでいる人ならば良い
のだけどね。
華が公次の部屋に来た際に、彼女タバコを吸うので吸い殻で
判明してしまうのかなと思っていたけど、まさかちひろと
直接対面してしまうとは思わなかった。

そして英一がやっぱりここでも勘違いで気持ちの悪い行動
を取っている。ただ全く分からないでもないけど、自分から
振って置いて都合が良すぎる。恵との関係を臭わせたことで
なんとなく方向性は見えてきたのかな。

それにしても六角さんが若い。