世界で一番君が好き!
(1990年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本: 松原敏春
音楽: AKIHABARA ERECTRIC CIRCUS
プロデュース: 山田良明、大多亮
演出: 光野道夫、中野昌宏、本間欧彦
「今すぐKiss Me」LINDBERG

http://www.bsfuji.tv/top/pub/sekaide_ichiban.html





第8話 婚約したら絶対後悔するな!
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公次は万吉に華との関係を話す予定だったが、万吉の家に
叔父でルイジアナハリケーンのマスターが居た事で話す事が

出来なかった。帰宅した公次の家にはちひろが待っていた。
翌日華はちひろから公次の家に夕べ泊まった事を聞かされ、
華は万吉のプロポーズを受けると公次たちの前で発表する。


翌朝、華は電話の音で起こされる。
公次からの電話だった。華はちひろはどうしたのか?とし、あの
子から夕べ公次の家に泊まった事を聞かされた事を話す。公次
は万吉に話せなかった事を告げ、帰ったらちひろが居た事を
語る。万吉とのプロポーズの件で公次はおめでとうと告げる。
公次は万事休す、白旗だと華に告げる。折角早く起きたのだから
婚約祝いをしたいので
オフィスの方に来て一緒に朝食を取らない
か?と誘う
公次。

公次の職場に行くが誰一人居なかった。
静まりかえったオフィスで、公次は持って来た朝食・コーヒー
をテーブルの上に広げて彼女に改めてお祝いを告げる。
華もまさかこんな早くにプロポーズの返事が決められるとは思わ
なかったと告げると、公次はガキの様に関係を乱した事を謝罪
する。今朝4時に目覚めたが、
妙にサバサバした気分だとし、
つきものが落ちたのでそう感じるのかも知れない事を語る。

公次は突然華に高校時代の思い出を語る。
高校の時に彼女が出来た際に、スケジュール帳を作ったのだと
いう。このまんま付き合ったとしても高校時代では思いを告げら
れずに卒業し、大学進学と共に自然に別れ、そして三年後に
渋谷の公園通りでバッタリ再開すること。その時には互いに相手
が居て、切なくすれ違うが、家に帰って相手に電話するのだと
いう。互いに兄だ妹だと言い訳をして、またそれをキッカケとして
関係が戻るが、若さ故のエゴで衝突し長くは続かないのだという。
更に三年後に再会して、互いに社会人で三年前は悪かったとして
お茶に誘い、交際を始めるのだという。一度失敗しているので
互いに思いやりを持って接して上手く行くはず。そのまんま
結婚し、子供を持って家庭を築いていくというストーリーだった。
卒業までのスケジュールは完璧だったが、その後その彼女とは
一度も会う事はなかった
のだという。偶然なんて早々あるモノでは
無いとし、その時気持ちを伝えておけば良かったと後悔したの
だという。しかし
今回は、華に対して自分の気持ちを全部言った
ので敗北でもサバサバしていられる
のだという。言いたいのは
そういう事だと。

華は突然
"かくれんぼ"って最後にやったのはいつか覚えているか?
と問うと、このオフィスでやらないかと公次を誘う。当然
このオフィスの事を知り尽くしている公次が鬼であり私が逃げる
とのこと。互いに暫くかくれんぼをして楽しんでいたが、突然
上司のスミスが現れた為に、華はオフィスからこっそりと抜け
出してしまう。

万吉は仕事中に結婚式場のパンフレットを集める。

公次の元に早苗から電話がなると篠木と三人で逢えないか?と
問う。
早苗は公次に遭うと、華が万吉との関係を成就した事を聞いて
公次と華の事を誤解していたという。現在ちひろと付き合って
いるみたいだが、深い気持ちで付き合っていると思えないとし
もしもそうなら早めに蹴りをつけた方が良いとし、公次と離れて
いた一ヶ月半の間で私は変わったという。貴方の言うとおりに
すると告げる。

ちひろと恵、そして華はバンキング・ランチを食べる。
ちひろたちは華にプロポーズを受けた気分を尋ねられるが、
別に無いという華。勝者の発言だとし、恵は私は一筋の光が
射していたけど今や風前の灯火だと語る。ちひろは華を見習う
とし、
物事にケジメをつける必要があると語り、今夜公次にも
話してみるという。

万吉と華は仕事が終わるとディナーを共にする。
そこで万吉は仕事の途中に式場のパンフレットをもらってきた
事を告げ、今のご時世結婚する人が多いので早めに予約を
取らねば難しいみたいだという。万吉が隣で必死に説得するの
を聞いて華は万吉に全て任せるという。華は万吉に本当に
私で良いのか?と問い、今の仕事を辞める気は無く、我が儘
だとするが、万吉はそれら全てを自分がフォローすると告げる。
万吉は華に一つお願いが有ると告げ、僕の赤ちゃんを産んで欲し
いと告げる。

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公次がちひろと一晩を過ごしたという事を聞いて、結婚の決意
をした華。しかしプロポーズを承諾した翌朝に華は公次に誘われ
彼のオフィスで色々と話をする。公次は降参だとし、華と万吉
の結婚への段取りは止める事が出来なかったが、華の中では
ボディブローのように、公次に対する気持ちが膨らんでいく。

ちょっと公次の高校時代の恋人との話が説明っぽい所がありす
ぎたし、唐突にかくれんぼネタが発生したなという気がするけど、
最後に公次がそのかくれんぼの続きの話をする辺りは、しゃれた
感じがしてなかなか面白く結んだ流れだったと思う。

公次はちひろとの関係を解消。
確かに公次がいうようにちひろは、
"軽い気持ち"、"免疫注射"、"一切後腐れはない"、"儀式"
だと連呼していたし、両親に合わせつつ深い意味はないとする
のは無理が有った。ただそうなるであろう事は公次にも予想できた
と思うので、ちひろばかりを責めるのはちょっぴり可愛そうだ。
公次はもう少しペースを考えて付き合いたい事を告げるも、
ペース云々ではなく既に眼中に無い訳で、そういう意味では
ちょっぴり狡い感じがする。

万吉が恋敵は英一だと思っている所で、根底ではしっかりと
華と公次が結ばれていたとする辺りはフェアではないとは
思うけど、万吉もまた公次に有無を言わせない行動ばかり
取っていた事も有るので、その辺は自分の気持ちだけで突っ走る
のではなく、周りを見て行動していた方が良かったね。

向井華 …… 浅野温子 (29歳、World Tourist)
山村公次 …… 三上博史 (28歳、Nelson Japan co inc.)
杉本ちひろ …… 工藤静香 (21歳、World Tourist)
小笠原万吉 …… 布施博 (住宅設備会社"ローブ"、トイレ)
篠木邦彦 …… 風間トオル (公次の後輩、女性について説く)
河合英一 …… 益岡徹 (華の元彼、大阪転勤になり遠距離で別れる)
和田早苗 …… 財前直見 (公次の元彼女)
佐伯恵 …… 石野真子 (World Tourist)
マスター・小泉リュウゾウ …… 中条静夫 (ルイジアナハリケーン)
ミユキ …… 中村れい子 (ルイジアナハリケーン)
ナンブ …… 中山秀征 (住宅設備会社"ローブ")

河野智是

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