世界で一番君が好き!
(1990年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本: 松原敏春
音楽: AKIHABARA ERECTRIC CIRCUS
プロデュース: 山田良明、大多亮
演出: 光野道夫、中野昌宏、本間欧彦
「今すぐKiss Me」LINDBERG

http://www.bsfuji.tv/top/pub/sekaide_ichiban.html





第10話 波乱!あってはならない結末へ
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公次と華はその晩、一夜を共にし、身体の関係を初めて持つ。
朝起きると華がベッドの隣に居ない事に気がつく公次。
華はソファーで一人で寝ていた。二人はキスすると公次は一度
着替えに戻るとするが、華は朝食を食べていって欲しいという。
和風の朝食を作るとするとし、ご飯が炊けるまでの間、新聞
でも読んでいてという。ハンテンションな華に対して、何処か
変だと告げる公次。とりあえず家に帰るので昼飯を共にしよう
と告げると、
華からは突然これきりの関係にしようと言われる
その方が良いのだとし、夕べは夕べだという。満足したんでしょ?
と告げる華にそういう事を言うのかと告げ、
心と心が繋がり
それを確かめ合ったのだ
と語る。
ようやく俺たちはここまで
やってきたんだ
とするが、華は私にはこれ以上は無理であり
これきりだと語る。

帰宅する公次の前に早苗が朝食を作って待っていた。
公次に対して夕べは何処に居たのか?誰と一緒だったのか?と
尋ねる
が、公次は話そうとしなかった。

職場で篠木は公次に対して、昨夜は公次に電話した後、すぐに
ちひろとホテルを出た事を語る。ホテルの場所を教えたら来た
か?と公次に尋ねる。すると公次はちひろの事を篠木はどう思って
いるのか?と問うと、意地らしい子だという。
公次は遊びでは
付き合わないで欲しい
と告げると、公次にそんな事を言う資格が
有るのか?と問い、
次に同様の事が有れば分からないですから
語る。

一方旅行社での華と恵とちひろ。
恵はちひろが華の事を指すような視線で見つめている事を指摘
する。その視線があまりにも怖いと。仲の良い職場だったのに
たかが男女のことでこんなになるなんてと恵は語る。
ちひろの元には早苗から電話が鳴ると、昨晩は公次と一緒だった
のか?と尋ねられる。公次の家に朝までいたが彼は朝帰りをした
事を告げ、公次に誰と居たのか尋ねたが話さなかったとの事だった。
華の元にも公次から電話が鳴ると今からオフィスにいくので
話をしようという。今朝のこと、どうしても納得いかないと
いう公次。
二人はオフィスのあるビルのエスカレーターで華は下り側、
公次は登り側に乗りながらすれ違うと、その場で話し合う。
どうしてこれきりなのか?という公次に対して、私は万吉と結婚
するのだという。私を必要としてくれているのは万吉であり
ちひろはアナタを必要としているのだと告げる。公次は勢いや
弾みでこのまま突っ走ろうとするが、適切な言葉では無かった
かもしれない事を告げるも、気持ちは互いにわかっているハズだ
として訴える。本当にこれきりで良いのか?という問いかけに
華は応える事が出来なかった。

華はオフィスに戻ると恵を連れて万吉のオフィスにいき、
三人で結婚式場に行く。華は担当の男性に一番近い日で空いて
いる日を予約したい事を告げる。例え仏滅の日でも構わないと
いう華に対して万吉は待ったをかける。万吉は確かに一日でも
早く結婚したいと言ったが、当時と状況は変わった事を告げ、
式をあげれば良いというモノでは無い事を告げる。
本当に関係を結ぶのであれば、式や披露宴をせずとも、これから
役場に行って婚約届を出せば正式に夫婦には慣れるのだと語る。
公次と何か有ったのか?と問うと、今の華にとって僕という存在
はどういう位置づけなのか?と問う。華は好きだと語るが、
万吉はそうとは思えないと告げ、今夜公次と話すという。
今の華さんはあの時とはまるで違うと語る。

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公次と華はついに親友たちが傷つくのを尻目に体の関係を
持つ。しかし華はそんな人に対してあまりに酷い仕打ちだと
考え、公次とは一度きりの関係で終わらせて万吉との結婚を
進めようと考えていた。自分の事しか考えない公次は、そんな
華の態度に訳が分からず、心が通い合っているのに何故
そんな行動に出るのか問い詰めていくが・・・

エレベーターでのシーンはかなり面白い流れだった。
これ以降のドラマでも使われているのを韓国ドラマも含めて
目にしたことがあるな。

公次の行動は今時の男性にないくらい直線的なものが有るし
万吉の華に対する姿勢は別の意味でまっすぐであり、愛する
人の幸せを願う行動として、とても優しく、また人間出来た
ような感じにも思える。

結婚するならば万吉のような人の方が良いのではないかと
思う所も度々有るし、公次があまりに自分の気持ちばかりを
押し出しているところを見ると応援する気も失せるけどね。

最後に残された要素と言えば、ちひろと公次の関係に於いて
妊娠の事実が発覚してしまうところ。
篠木がやたらと早苗に対して賭に出ることを指南していた
様に、ちひろに対してもそんな作戦をそそのかした部分も
有るのかなと思う所も有るし、子供が出来てもまだ華だと
言っているのであれば、完全に引く所が出てしまうのかも知れ
ない。

篠木自身が過去に産婦人科に女性といき、今まで感じていなか
ったが待合室で待つ間に、父親としての父性が目覚めたという
様に、この流れに於いても公次を連れて行くべきだったの
だろうな。

女性は妊娠した時から母親モードに入れるけど、男性とは
その辺のタイムラグによるギャップが存在するからね。

公次と華が体の関係になった事を引き合いに出すなとばかり
に万吉がドンドンとテーブルをたたく姿が滑稽だったし、
酔いたいのにシラフで話し合いをすることが大切だと踏んだ
のか飲まずにいるところは偉かった。

華が苦悩しているなかで、恵のアドバイスも良かったね。
良い子になろうとしたら駄目で必ずツケが回ってくること。
誰かを好きになったら誰かには悪い子でも良いのだという。
果たしてどんな結論を出すのかな。

向井華 …… 浅野温子 (29歳、World Tourist)
山村公次 …… 三上博史 (28歳、Nelson Japan co inc.)
杉本ちひろ …… 工藤静香 (21歳、World Tourist)
小笠原万吉 …… 布施博 (住宅設備会社"ローブ"、トイレ)
篠木邦彦 …… 風間トオル (公次の後輩、女性について説く)
河合英一 …… 益岡徹 (華の元彼、大阪転勤になり遠距離で別れる)
和田早苗 …… 財前直見 (公次の元彼女)
佐伯恵 …… 石野真子 (World Tourist)
マスター・小泉リュウゾウ …… 中条静夫 (ルイジアナハリケーン)
ミユキ …… 中村れい子 (ルイジアナハリケーン)
ナンブ …… 中山秀征 (住宅設備会社"ローブ")

佐藤百起、有馬敏郎、河野智是、松永博史

天野なぎさ、工藤恭徳、西野慶子、佐戸井けん太(結婚式場スタッフ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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