世にも奇妙な物語 シーズン2
企画:河野雄一、清水賢治
監修:土屋斗紀雄 プロデューサー:塩沢浩二
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■■#35
前世の恐怖 / 三日間だけのエース /
そこではお静かに ▽前世の恐怖
脚本/中山乃莉子 演出/淡野 健
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森の中を逃げる女性は助けを求める声を上げるが男性が女性の 首を絞めて殺す。
野村達彦はそんな夢から目覚める。
朝食を取りながらテレビを付けていると今朝、神奈川県警が 丹沢の山で女性の絞殺遺体を発見したという。少女や女性を
狙った一連の殺人事件だという。妻は気味が悪いとし、こんな にすぐ近くで事件が発生しているとはと語る。
娘のケイコに対して一人で外に出ないようにしておかないと いけない事を語る。
達彦は通勤の電車に乗る。
周りの人たちは迷惑・自分勝手なヤツばかりでイライラして いた。音楽を高音でならす人物。新聞を広げて隣人の邪魔にな
る人、香水の臭いを漂わせ長い髪の毛を他人にぶつける人、 携帯電話で大声で会話している人etc..。
みんなまとめてぶち殺したらどんなにスッキリするのかという。 そんな中電車の中吊りの広告には連続殺人事件について取り上
げる週刊誌があることを知る。
職場では3人のOLが職場の人たちを見て色々と語り合っていた。
その中の1人は私は占いで中世の王女だと言われたという語る。 前世で縁があった人間はこの世とも必ず縁で結ばれているもの
で、前世の縁を背負いみんな生きて居るという。
達彦は社員の花田真由美と不倫関係に有った。
私のこと愛しているならば生命保険に判を押してと言われる。 あなたの妻には家も子供がいるのに私には何もないという。
なんて強欲な女だと達彦は思うと、髪の毛をとかしている彼女の 首を思わず絞める。しかし殺す前でその手を止める。
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野村は他人に迷惑をかける人間を見ると時々なんとも言えない 衝動に駆られることがある。「みんなまとめてぶち殺してやり
たい」。そんな野村は毎晩のように森の中を逃げる女性を殺す 夢を見ていた。前世では人殺しだったのではないか。
自分の中にある殺意が徐々に表面化していく中で、妻に相談 すると、その妻は野村の前世に殺されたであろう女性でそんな
彼に現世で復讐しようと企んでいた。
なかなかもう少しストーリーを肉付けしていくと面白いドラマに
なりそう。ただこういう前世の物語ってたまにある。
生きて居ること、そんな衝動に耐えながら生きていくことの
苦しさ。それが前世で犯した罪を償う為の行動のようにも思われ、 なんとも言えないところ。
野村達彦 …… 近藤正臣 姿晴香 酒井亜季子 大塚露那 水村菜穂子 平井奈津子 坂巻幸子
岡田勝 永田広美 篠田高信
▽三日間だけのエース
脚本/月島水樹 (北川悦吏子) 演出/森 一弘
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新多高校・野球部では3日後の大会の決勝戦を控えて練習してい た。エースの一彦が投げている中、制服姿の隆司が一彦が投球
するのを逃げていた。隆司が一彦に対して甲子園なんてダサい と言ったことをきっかれに二人はとっくみあいのケンカになる。
部員たちが止めるがケンカは止まらず顧問の先生を呼んでなんと か止めてもらう。
ナツミは一彦の治療をする中で、怪我には気をつけるよう語る。 ウチのエースに怪我されたら・・と。ナツミは一彦のボールを
手ではじく癖を辞めるよう告げ、隆司と仲直りしたらどうかと 語る。昔は仲良かったでしょと言われるが、嫌いなんだとし、
中国の時にライバルだったがオレが4番を取った途端にアイツ はあっさりと野球を辞めたのだという。アイツはお前に気が有る
ぞと語ると、そんなものはないとして私達3人は幼なじみでしょ と語り、好き嫌いなど無いとあっさりと言われる。
一彦は甲子園のトロフィーをナツミに渡すのを約束していた。 お前にトロフィーを渡したくて頑張ってきた・・そう頭の中で
ずっと思い描いていた。 翌日自転車で登校中、一彦は隆司に対してもう一度野球をやれよ
と語る。しかしそんな一彦に対して隆司がケンカを吹っかけて くると自転車での競争になり二人は事故を起こしてしまう。
気がつくと目の前には神様がいた。 「人生ご苦労様、ようこそ天国へ、ここは天国への入り口だ」
と言われる。しかし神様は隆司がここに来たのは間違いであり 今来た道を戻れば生き返るという。一彦は即死だとされるが、
彼は三日間だけ時間が欲しいと頼む。三日後に県大会があるの だとし、三日間だけ時間をくださいという。すると隆司はオレの
体を貸してやろうかと語る。神様はそれでも良いが必ず三日で 戻る様告げ、戻らねば隆司が地上に戻れなくなること。そして
自分が一彦だということを決して他人に知られない様告げる。
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ドラマとしてはよく取り上げられる要素の組み合わせって感じ。 何よりも懐かしいのはSMAPで森且行くんが居た頃の作品で、
松岡昌宏くんが若い。
ドラマとしては「タッチ」的要素が高いけれど、このドラマを
元にしたのか「ドリーム☆アゲイン」なんかともソックリ。
色んなところで自分は一彦だと名乗りたい気持ち。
そして体は隆司でも心は一彦故にそんな癖が出てしまい、ナツミ の中では違和感を覚える。
一彦は隆司の体に変わることで、一彦が軽蔑していた隆司の本当 の姿というものを改めて知ることになり、野球自身もまだ嫌いに
なった訳ではなかったことが判明していく。
最後の選択でこのまま踏みとどまりたいとする気持ちとこのドラマ
のキーワードとなっている「約束」が抽出されて、煩悩よりも約束 を優先していく。
一彦 …… 松岡昌宏
隆司 …… 森且行 ナツミ …… 高橋かおり 神様 …… 斉藤暁 上田弘司 露木祐次 吉田潤之祐
▽そこではお静かに
脚本/小林政広 演出/大室 清
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この季節は決まってあちこちで工事の音がする。 作家の相沢より子は締め切りを目の前にして、道路工事の音が
耳に入りストレスを感じていた。仕事が上手く進む時には苦に ならないことでも筆の進みが滞ると煩わしく感じてしまう雑音。
編集で彼女の担当の久保からオフシーズンのホテルを紹介して もらう。現地に向かう車の中で彼女は久保に静かなホテルを
用意してくれたことに感謝を示す。作家にとっては職業病なの で仕方がないことだとし、一日も早く入稿して欲しいことを
語る。紹介したホテルはオフシーズンなので十分なサービスは 得られないことを語り、原稿は3日後にはいただけるかと尋ね
るがより子は電話を切る。 「この先、騒音、雑音、おことわり、いこいの森」の看板が 掲げられていた。
より子は仏像に手を合わせている女性に道を尋ねる。 この辺にACCIONという名のホテルはないかと。何度か尋ねると
無言のまま場所を指さしてくれる。 ホテルに到着すると確かにオフシーズンらしく、フロントにも
人が居なかった。管理を任されている初老の男性がやってくると より子のことを待っていたという。一人で管理しているのかと
問うと家族と一緒だという。何処でも使って頂いて良いことを 告げる。より子は客は私一人だけなのかと尋ねると、上の歩やに
作曲家先生が住んでいることを聞かされる。
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あんまり意味がよく分からなかった。 面白いという人も居ればつまらないと思う人も居るのだろう。
ただラストのタモさんの言葉が全てで、音には心地よいと感じる ものもアレば雑音だと感じるものも有る。
それぞれの人が感じる感性の違いとか、状況によっても同じ人が 同じ音を聞いても雑音にも心地よい音にも聞こえるのだから
音の不思議さというものを感じる。 正直極端すぎるものだけどね。
作曲家が音を出さないような静かな村で滞在していることの皮肉さ というのがなんとも言えない。
相沢より子 ……
藤真利子 久保 …… 光石研
三谷昇 加藤善博 北村魚 有薗芳記 |
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