続・星の金貨

脚本/山崎淳也

第3話 神様が私を試している…愛と裏切りの涙

許さない。オレはお前らを絶対に許さない。
拓巳は秀一を殴りつけ、二人の関係を決して認めようとは
しなかった。
雨降り仕切る中、彩はその場に茫然と立ちつくす。
そんな姿を見て矢上は何故二人がお前みたいな聾唖者を愛する
のか不思議だと語りかける。

祥子がいなくなり、二人の間に障壁が無くなったかに思えたが、
そう簡単には事が進まない事を描いた話しだった。

特に彩の気持ちは複雑だ。
拓巳に対する情は、愛情ではなく同情である事は明らかだが、
それでも一番苦しい時を共にいてくれて、全てを投げ出して
近くにいてくれた人を蔑ろには出来ない。

今回は随分とドラマの中で川村景子と矢上俊明が絡んできた。
川村は彩と同室になった関係もあり、話しをする機会も増えた。
所々で彼女が彩に助言するが、その内容の全ては、例え一人の
人間を傷つけてでも、本当の愛情の元へと歩むべきであるという
論者である。

矢上と彩の絡みも多く、殆どは彩に対する暴言に近い発言だから
凄い。お前みたいな奴とか、お前は単なる遊ばれているだけとか。
とにかく相手のプライドなどお構いなしに、この関係を指摘
してくる。

今回のドラマで面白いのは、拓巳の行動にあった。
拓巳はこのまま彩を縛り付けても、彼女だけでなく自分も苦しい
だけだと分かっている。しかし今ある幸せを決して手放したくは
無く、どうしても彩を自由にしてあげるための言葉を発する
事が出来ない。

秀一は完全に受け身の姿勢だ。
ある意味では狡い対応を見せていると思う。
度々傷つけている彩に対して自分にはもう何も言う資格は無い
として、彼は彼女からの言葉を待っている状況。彩が自分の事を
好きなことを知っているのに、自分からは何も言おうとはしない。

川村景子の発言も随分無責任だ。
人間としては狡いかも知れないけど、女だから仕方がないのよ
といって、彩の気持ちを後押しする。女だから仕方がないって
いうのはどういう思考回路か(+_+

矢上のクールさがビンビン伝わってくる。
病院の乗っ取りを考えており、川村を利用しようとしている。
今回は大人の関係にあった小泉を捨ててしまった。
しかし小泉は何で矢上なんかと結ばれているんだか、その辺の
安っぽさがよく分からないな。

今回新しいキャラクターである沢井梨花登場。
愛する彼を亡くして自分にはもう何もないと感じている彼女。
秀一と良い関係になっていきそうな気がするが、暫くは様子見。

酒井法子 (倉本彩) 耳が聞こえず喋れない。秀一を愛する
大沢たかお (永井秀一) 彩にプロポーズ。しかし祥子との間に子。
竹野内豊 (永井拓巳) 次男。彩のお陰で立ち直った。
細川直美 (結城祥子) 秀一を愛するが心臓が弱く出産時亡くなる。
西村知美 (遠藤園子) 彩の親友。神崎と結婚
田中美奈子 (小泉美和) 医者
宝生舞 (沢井梨花) 患者。結婚を誓い合う恋人を亡くす
沢村一樹 (矢上俊明) 医者。
戸田菜穂 (川村景子) 看護婦。矢上が好き
北原雅樹 (新井義彦) 元患者
丘みつ子 (結城貴子) 祥子の母
西尾拓美 (神崎直人) 医者。園子と結婚
田島穂奈美 (牧野のぞみ) 患者
来栖あつこ (藤原敏江)
佐多恵里香 (中井加奈子)
山崎裕里 (谷村美樹)

guest
高橋宏和

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