続・星の金貨

脚本/山崎淳也

第4話 運命の別れ…一生分の幸せをありがとう

私はあなたと結ばれてはいけない。拓巳の事を愛さなければ
ならない。彩は秀一に言う。まるで自分に言い聞かせるように。
そんな中、永世会病院は年明けに別館が出来る予定だった。
救急医療を含む総合病院になる。拓巳は小泉を呼び出し、
副院長の座に就くよう頼む。そして院長の座は拓巳に譲り、
自分は最初から全てをやり直すため、彩と共に北海道に行く
事を告げる。

相変わらず矢上の金持ちに対する憎悪、幸せに対する憎しみは
激しい。
今回彩と出会う最初の言葉は、変わらず罵声に近いものだった。
彩を愛する拓巳や秀一は、いつか愛情は同情で有ると気がつき
お前の事を疎ましく思い、それが憎悪に変わるという。
お前は捨てられ再び捨て犬のようになると面と向かって言うの
だから信じられないキャラクターだ。その罵倒具合は完全に
昼ドラのノリ。

秀一と拓巳の絡むシーンで、秀一は彩を連れて北海道にいく事
を告げる。拓巳は自分の一番大切なものをもっていくからには、
秀一の大事なものを奪うとして、割れたビール瓶で秀一の右腕を
壊そうと考える。
こんな凄まじい展開からは考えられないような反転具合が待って
いるのだから人の心とは分からないものだ。

彩の幸せを思って送り出す拓巳は本当に成長したと思う。

このドラマ、前作では確かに秀一と彩が結ばれることを望んだが、
本作ではどちらかというと拓巳と結ばれて欲しい気持ちの方が
強い。秀一の行動が自分本位の身勝手に映る為のものだ。

今回の展開を見ても、誰かを傷つけないために心の傷に蓋を
して幸せなフリをした結果、本当の幸せを得られたのかを問う
シーンがあるが、自分の気持ちだけでなく彩の気持ちが自分
と一緒である事を勝手に前提としてしまっている部分が多い。

どんどん身勝手に突き進んでいく様は、どうしても秀一に肩入れ
する気にはなれない。

最後の工事現場の件はかなり強引な流れだった。
矢上に話しが筒抜けなのは、小泉に接近している為だと
思うが、それにしてはあまりに事情通すぎる。
小泉が矢上に惚れる理由も全くの意味不明。

沢井梨花の役割は少しずつ分かり始めてきた。

酒井法子 (倉本彩) 耳が聞こえず喋れない。秀一を愛する
大沢たかお (永井秀一) 彩にプロポーズ。しかし祥子との間に子。
竹野内豊 (永井拓巳) 次男。彩のお陰で立ち直った。
細川直美 (結城祥子) 秀一を愛するが心臓が弱く出産時亡くなる。
西村知美 (遠藤園子) 彩の親友。神崎と結婚
田中美奈子 (小泉美和) 医者
宝生舞 (沢井梨花) 患者。結婚を誓い合う恋人を亡くす
沢村一樹 (矢上俊明) 医者。
戸田菜穂 (川村景子) 看護婦。矢上が好き
北原雅樹 (新井義彦) 元患者
丘みつ子 (結城貴子) 祥子の母
西尾拓美 (神崎直人) 医者。園子と結婚
田島穂奈美 (牧野のぞみ) 患者
来栖あつこ (藤原敏江)
佐多恵里香 (中井加奈子)
山崎裕里 (谷村美樹)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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