続・星の金貨

脚本/山崎淳也

第9話 女の愛が男を立ち直らせる…奇跡の復活

"お前らの操りピエロになるのはごめんだ。
二人して哀れな拓巳を立ち直らせるために密談している。"
そんな事は辞めて欲しいという拓巳。
彩は否定するがなかなか信じようとはしなかった。
秀一が拓巳の元へと赴き、母親が亡くなったことを告げる。
そして自分にはない拓巳の実直に心を開いて人を愛するところ
を嘗てから羨ましいと思っていたことを告げる。

患者・のぞみを使って拓巳を上手く闇から光の世界へと導いた
話しだった。
拓巳の怪我は足だけには留まらず、手の神経さえも侵している。
手の震えが訪れるという事実は、拓巳の母親が望んでいた
拓巳の医師としての姿を否定するもので、絶望的かと思われた。
それでも鬼気迫る場面が訪れ、上手いこと拓巳に執刀する機会
を与えた。

例え助かる可能性は少なくてもやらなければならない手術はある。
この先何年も死の恐怖と向き合わせるには余りにも酷である。

その言葉で秀一さえも執刀に恐れていた折れた心をつなぎ止めた
拓巳の態度。

拓巳は彩を疑っていたことを謝罪し、その過程に於いて川村の
心を利用してしまったことを謝る。
川村は拓巳と似たような関係で居た分、拓巳だけが闇の中から
先抜けする形はちょっと可哀想な気もする。とても彼に対して
献身的な姿を見せていたからね。

矢上は自分の取った策が効果がなかったところを見ると、
再び川村を使って拓巳の心を引き戻させようとする。
面白いことに当初の目的であった秀一から病院を奪うという
野心からは完全に外れた行動である事。
川村からも指摘されたように、矢上がなくしたものを彩が
持っているため、矢上は彩を愛し始めているのだという。
やたらと彩に会いに行く場面が多くなっていたものね。
子供が好きな娘をからかうのと同様に、矢上が嫌な口を
叩いていたのも、彩が好きな証拠なのかも知れない。

酒井法子 (倉本彩) 耳が聞こえず喋れない。秀一を愛する
大沢たかお (永井秀一) 彩にプロポーズ。しかし祥子との間に子。
竹野内豊 (永井拓巳) 次男。彩のお陰で立ち直った。
細川直美 (結城祥子) 秀一を愛するが心臓が弱く出産時亡くなる。
西村知美 (遠藤園子) 彩の親友。神崎と結婚
田中美奈子 (小泉美和) 医者
宝生舞 (沢井梨花) 患者。結婚を誓い合う恋人を亡くす
沢村一樹 (矢上俊明) 医者。
戸田菜穂 (川村景子) 看護婦。矢上が好き
北原雅樹 (新井義彦) 元患者
丘みつ子 (結城貴子) 祥子の母
西尾拓美 (神崎直人) 医者。園子と結婚
田島穂奈美 (牧野のぞみ) 患者
来栖あつこ (藤原敏江)
佐多恵里香 (中井加奈子)
山崎裕里 (谷村美樹)
加賀谷純一 (小宮肇) 沢井会長の代理人

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