続・星の金貨

脚本/山崎淳也

第11話 残された限りある時 二人が結ばれた夜に

彩を工事現場に呼び出した拓巳。彼は彼女の前で景子と共に
北海道に行くことを告げる予定だった。しかしその告白を
景子が勘違いし、彩への告白だと思った彼女は彩を走行する
トラックへと突き飛ばす。トラックには接触しなかったが、
窓ガラスの破片が彼女の頭上を襲い、彼女は大けがをする。
なんとか一命を取り留めるが、角膜を損傷した彼女は失明の
危機を迎える。耳も口もきけない彼女は光さえも失い、
暗闇に閉じこめられてしまう。

なんだか最終回に向けて随分と強引な展開で綴られた。
しかし彩が目さえも失い心を閉じてしまうというのは、なんとも
痛々しくて見ていられない展開だ。

彼女は自らの意思で何も見えず何も聞こえない世界へと赴き、
安住の地とすることで疲れた心を癒そうとしているのだという。

ここにきて秀一の背任の容疑まで発展する。
検察によると新病院建設の工事受注を巡って建設会社から
一億円以上の金が秀一に渡っているのだという。すぐに金の流れ
を調べれば分かりそうなものだが、これがドラマの世界といった
ところだろうか。

単純に矢上が院長の座を狙っているのならば、こんな手の込んだ
事はしなくても良いはず。彼の目的は秀一の全てを奪うこと
なんだね。最後に発覚するのは、矢上は拓巳の兄ではなく、
秀一の兄だということ。この辺の事情がどうなのかは最終回を
楽しみにしよう。

景子への誤解を解く拓巳。
愛情には二通り有り、自分の気持ちをぶつける愛情と、そんな
自分の気持ちを押し殺し、好きな相手の幸せを願う愛情があるの
だという。
北海道には景子と行くはずだったのに、またドラマでは複雑な
展開を用意した。しかし事故を起こした景子には何も罰せられない
というのはちょっと都合がよすぎか。

子供を結城の母に手渡す過程で、突然彼女は態度を軟化。
この子は本当にあなたの子なのか?と問うていたが、何処から
そんな疑問が出てきたのだか、あまりに説得力がない。
しかも秀一は自分の子では無い事を自覚しているみたいだし、
祥子との間に一度も性関係が無かったという事だろうか?

酒井法子 (倉本彩) 耳が聞こえず喋れない。秀一を愛する
大沢たかお (永井秀一) 彩にプロポーズ。しかし祥子との間に子。
竹野内豊 (永井拓巳) 次男。彩のお陰で立ち直った。
細川直美 (結城祥子) 秀一を愛するが心臓が弱く出産時亡くなる。
西村知美 (遠藤園子) 彩の親友。神崎と結婚
田中美奈子 (小泉美和) 医者
宝生舞 (沢井梨花) 患者。結婚を誓い合う恋人を亡くす
沢村一樹 (矢上俊明) 医者。
戸田菜穂 (川村景子) 看護婦。矢上が好き
北原雅樹 (新井義彦) 元患者
丘みつ子 (結城貴子) 祥子の母
西尾拓美 (神崎直人) 医者。園子と結婚
田島穂奈美 (牧野のぞみ) 患者
来栖あつこ (藤原敏江)
佐多恵里香 (中井加奈子)
山崎裕里 (谷村美樹)
加賀谷純一 (小宮肇) 沢井会長の代理人

guest
三井善忠、市原清彦、白木隆史、松上順也、大井紀美子
鈴木耕司、宇田茂雄、森川数間

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