続・星の金貨

脚本/山崎淳也

第12話 満天の星空から一枚の金貨が地上に降りた
奇跡は起き愛は永遠を約束された


愛する人の思い出に残ればいい。その人が最後に思うのは
結ばれた人とは限らず、その人の中により思い出として深く
刻まれた人のことを最期に思うものだという沢井は秀一との
関係を諦め、父親の進める政略結婚を決める。それにより
沢井グループも立て直す事が出来るという。
矢上によって自殺として工作された小泉は、瀕死の状態で
見つかる。運ばれる中で小泉は拓巳に白衣を調べて欲しい事を
告げる。白衣には昨晩の矢上とのやりとりが録音されており、
これまでの不可解な事件の全ては矢上がやったことを証言する
テープが入っていた。

いよいよ最終回。
1996年当時このドラマ見ていたんだけど、すっかり内容を忘れて
いる。

ドラマとしての興味は、どんな形で矢上を懲らしめるのかという
点と、彩は秀一と約束通り結ばれることが出来のかという事だ。

録音テープの使い方はちょっと間違えているような気もする。
素直に警察に渡した方が良いと思われ、何故拓巳は危険の中に
飛び込んでいくのか見ていられない展開だった。

矢上の心情と生い立ちが語られる。
秀一とは本当の兄弟だが、矢上は酒癖・男癖の悪い母親によって
虐待を受けて育ったこと。秀一は病院の前に捨てられ、院長に
よって幸せに育てられたこと。自分以上に不幸に育つ秀一に期待
していたが、あまりの幸福さと境遇の違いに腹を立てたのだと。

何故か場面が変わりヨットハーバーに呼び出したりする辺りが
如何にもドラマっぽい展開だが、驚くべき事に、拓巳が突然
足の神経が繋がり立つことが出来るようになったのはちょっと
現実離れしている点。
このドラマに出てくる人々はどの人物も強靱的な快復力がある
のでそれも仕方がないことか。

結局最後まで結ばれることのない二人。
しかも角膜の提供者は亡くなった秀一で有ったというサプライズ
付き。韓国ドラマ「天国の階段」みたいだが、愛する人のために
その身を犠牲にする悲しいオチ。韓国ドラマの場合自殺して
まで提供したが、本作の場合どういう心境に有ったのだろうか。

冒頭で語られた沢井の愛の形が、拓巳と彩の関係にも当てはめ
られ、このドラマの一話に有った運命を託すバラのエピソード
を再び使った点も面白い演出の仕方だったと思う。

酒井法子 (倉本彩) 耳が聞こえず喋れない。秀一を愛する
大沢たかお (永井秀一) 彩にプロポーズ。しかし祥子との間に子。
竹野内豊 (永井拓巳) 次男。彩のお陰で立ち直った。
細川直美 (結城祥子) 秀一を愛するが心臓が弱く出産時亡くなる。
西村知美 (遠藤園子) 彩の親友。神崎と結婚
田中美奈子 (小泉美和) 医者
宝生舞 (沢井梨花) 患者。結婚を誓い合う恋人を亡くす
沢村一樹 (矢上俊明) 医者。
戸田菜穂 (川村景子) 看護婦。矢上が好き
北原雅樹 (新井義彦) 元患者
丘みつ子 (結城貴子) 祥子の母
西尾拓美 (神崎直人) 医者。園子と結婚
田島穂奈美 (牧野のぞみ) 患者
来栖あつこ (藤原敏江)
佐多恵里香 (中井加奈子)
山崎裕里 (谷村美樹)
加賀谷純一 (小宮肇) 沢井会長の代理人

guest
伊藤昌平、三井善忠、宇佐美多恵子、大井紀美子、浅野香織
石川裕司、あやま克博、中川彰

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system