踊る大捜査線 (1997年1月期・フジテレビ21時枠) 脚本：君塚良一。 演出：本広克行、澤田鎌作。 音楽：松本晃彦。 プロデュース：亀山千広・東海林秀文。

第3話 消された調書と彼女の事件
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交差点で男性が血を流して倒れているとの通報を受け、すぐに
袴田を含めた湾岸署刑事課たちは出動する。
しかし事件現場は湾岸署の管轄ではなく、道一本隔てた勝どき
署の管轄だった。袴田と勝どき署の署長は同期でライバル意識
が強い。現場に到着するが、空き地署が出る幕は無いと言われ
こちらは私達の縄張りだと言われて追い返される。

署に戻った青島は厚生中央病院から電話が鳴る。
柏木雪乃が昨日から居なくなったとの事。

一方4丁目で引ったくり事件が起こり、倒れて怪我をしたという
中学生(水川あさみ)が署にやってくる。近くにいた交通課の
山下圭子は犯人の顔を目撃したとして、すみれは似顔絵を作成
する。

青島は雪乃の調書を調べると、残り2ヶ月でロスの大学を卒業
出来たのに何故突然帰国したのか気になるという。和久にその
事を告げるが、まだ解決していない事件は山ほど有るのだから
と過去の事件に拘るなと暗に言われる。

その頃、警視庁の刑事部長を尋ねて建設省官房次官の深見一郎
とその息子・哲也がやってくる。哲也は今回の引ったくり事件
の犯人であり、息子の不祥事をもみ消すよう同級生の刑事部長
に頼みに来たのである。刑事部長は室井を呼び出す。

青島は雪乃の父親の墓へと足を運ぶ。案の定、雪乃はここに
居た。病院に戻って欲しい事を告げ、貴方が苦しんでいるのな
らば、警察官である僕が守ると告げる。

室井は呼び出されると今回の一件をもみ消して欲しいと頼まれる。
話しを聞くと過去にも二度、もみ消した事があり、刑事部長は
これを機に政治というものを勉強しなさいと言われる。
室井は袴田の元に電話し、この一件は内密に処理して欲しいと
電話する。
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★引ったくり被害の中学生はなんと水川あさみ

もうこの頃からドラマに出ていたのね。
過去には佐々木蔵之介さんなんかも脇役で登場しているしね。

★すみれが怖がる火曜日の謎

今回すみれが引ったくり犯に対する憤りを語るシーンの中で、
前に口にしていた火曜日の謎が明らかになった。
彼女は過去に引ったくりによって腕を深く傷つけられた。
しかし犯人は僅か2年で出所し、今でもすみれに付きまとって
いるって事なのかな。

★スリーアミーゴの気のあったやりとり。

正確には+係長だったけど、警察署内の立場の違い、そして
位の違いが面白いよう描かれた。
今回はそんな組織の中の上下関係が色濃く描かれていたからね。

★官僚同士の繋がり

悲しいことに官僚の存在がここでも悪材として使用される。
官僚の息子だからと言って犯罪者として扱われない所が
悲しいね。でも幾ら起訴されないと言っても、一応送検する
手続きくらいはすべきではないのか。

★それぞれに影響を受ける人たち

すみれの心の傷を知って青島が影響を受け、青島の会社時代の
不正もみ消し事件が、室井の心に影響を与える。

★青島と雪乃の関係

この頃の水野美紀さんは恐ろしく透明感が有るな。
青島が親身になって彼女を気遣うことで雪乃の心の傷も少し
ずつでは有るが溶けていきそうだ。


青島俊作 …… 織田裕二 (湾岸署刑事課強行犯係係長・巡査部長)
室井慎次 …… 柳葉敏郎 (警視)
恩田すみれ …… 深津絵里 (湾岸署刑事課盗犯係・巡査部長)
柏木雪乃 …… 水野美紀 (湾岸署刑事課強行犯係・巡査部長)
真下正義 …… ユースケ・サンタマリア (警部補)
和久平八郎 …… いかりや長介 (強行犯係・巡査長)

袴田健吾 …… 小野武彦 (湾岸署刑事課課長・警部)
神田 …… 北村総一朗 (湾岸署署長・警視正)
秋山 …… 斉藤暁 (湾岸署副署長・警視)

中西修 …… 小林すすむ (湾岸署刑事課盗犯係係長・警部補)
緒方薫 …… 甲本雅裕 (湾岸署地域課所属・巡査部長)
森下孝治 …… 遠山俊也 (湾岸署地域課所属・巡査部長)
魚住二郎 …… 佐戸井けん太 (湾岸署刑事課強行犯係係長・警部補)
山下圭子 …… 星野有香 (交通課・巡査)
岸本巡査長 …… 畠山明子 (湾岸署警務課警務係)
藤田千草 …… かんだゆきこ (湾岸警察署交通課)

刑事部長 …… 佐々木敏 (深見と同級生)
深見哲也 …… 橋龍吾 (一郎の息子、引ったくり常習)
深見一郎 …… 清水章吾 (建設省官房次官)
奥井 …… 真実一路 (弁護士)

桜金造、北見誠、正名僕蔵、水川あさみ、井上美紀、佐藤麻子

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)