ナースのお仕事3
(フジテレビ2000年4月期ドラマ)

脚本・演出・プロデュース/両沢和幸 (1)(4)
脚本/橋部敦子(3)、金子ありさ (2)
演出/岩本仁志、木村達昭、木下高男、平野眞、平井秀樹、林徹
プロデュース/大賀文子

第4話 ナースに何が判る

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まりあの育児のため翔子は辞職しようとする。しかしそれを
止め自ら辞表を出したのは夫の沢田俊介だった。
ナースステーションの場でもその事が話題の中心になり、申し
送りの際に辞めるのかどうか大島から尋ねられる。翔子は
プライベートな事だとするが、主任の進退は私達の仕事に影響
が有るとして一歩も引かない。
院長に辞職を出した俊介に対し、院長は翔子を呼び出す。
病院にとってどちらが大切なのか、妻として説得して欲しいと
告げられる。
翔子はナースの仕事を軽視している院長に失望し、いずみと
高杉を引き連れて飲み屋で飲む。医者である高杉にその不満を
ぶつけるのだった。
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ナースとドクター、病院にとってどちらが大切な存在なのか。
そして患者にとってもどちらが頼りにされている存在なのか。

ドラマとしては育児に於ける男親女親の問題と、職場に於け
る医師とドクターの問題を上手く並列に描いたような話だった。

一人の患者の対応を巡って言い争いになる。
平尾宣貴は深夜に電球を変えようとして脚立から落下し、
足の裂傷と脇腹を打撲してしまう。いずみは当直医であり
研修医である健太郎に念のためにレントゲンを撮った方が良い
と告げるが、健太郎は医師として口出しされたくないらしい。
それどころか前日に泥酔した彼女を家まで介抱し、その上
胸の中で嘔吐された事に対して、いずみの態度に呆れていた。

しかし翌日患者の容体は悪化。
緊急手術をすると肝臓破裂の上、ガンの事実が明らかになる。
結局医者は無力であることを知らされ患者は亡くなり、失望
した事からいずみにナースの君にドクターの気持ちが分かる
訳ないとして当たってしまう。

偶然にも昨日見た「グレイズ・アナトミー」の3話の中でも
腹部の裂傷を軽く見た為に大変な事態になるような話を用意し
た。

ドラマとしては、一話から男の車で送ってもらっていたまどか
が男性から振られる展開を用意したこと。更に帰りがけに
いずみが落ち込む姿を見てまどかが彼女を踊りに誘うという
珍しい光景を見たことか。

担当している患者を目の前で失う気持ちはドクターもナースも
変わらないとしたいずみの意見に説得力があり、あれ程非難
した健太郎も恥を知らず次の瞬間、いずみに慰めてもらおう
として彼女の家に行くなど、やや健太郎の弱さを感じる展開だ
った。

院長の存在も憎らしく、ナースをぞんざいに扱いドクターを
守る姿勢に、婦長もナースの気持ちを少しは勉強してと怒って
いたね。
互いに言い分は有るのかも知れないが、やはりどちらが欠けて
も成り立たないので上手く補完しあって欲しいですね。

朝倉いずみ …… 観月ありさ (ナース4年目)
尾崎翔子 …… 松下由樹 (主任)
根本雅子 …… 吉行和子 (婦長)
大島冴子 …… 伊藤かずえ (翔子が産休の間の主任)
赤木まどか …… 神田うの (新人ナース)
上原真弓 …… 国分佐智子
工藤幸子 …… ふせえり
松坂弘子 …… 高田聖子

沢田俊介 …… 長塚京三 (外科医)
浜野雄一 …… 石原良純 (外科医)
桂木京子 …… とよた真帆
水島龍太郎 …… 岡田浩暉
高杉健太郎 …… 藤木直人 (研修医)

織田和夫(患者) …… 石井正則
毛利正(患者) …… 石塚義之
斉藤善平(患者) …… 螢雪次朗
伊達政治(患者) …… 大河内浩
明智大介(患者) …… 和田周
今川義之(患者) …… こねり翔
沢田まりあ …… 前田歩未夏

平尾宣貴 …… 二瓶鮫一 (患者)
平尾芳江 …… 大森暁美 (宣貴の妻)
大久保院長 …… 神山繁 (若葉会総合病院院長)

石栗陽志、赤間麻里子、西山知佐、森宏和

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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