ナースのお仕事3
(フジテレビ2000年4月期ドラマ)

脚本・演出・プロデュース/両沢和幸 (1)(4)(9)
脚本/橋部敦子(3)(6)(7)(10)(13)、金子ありさ (2)(8)(11)(12)
演出/岩本仁志、木村達昭、木下高男、平野眞、平井秀樹、林徹
プロデュース/大賀文子

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/nurse3/

第13話 私、主任やります

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もっと良い人を見つけ出すといういずみの言葉の裏には高杉に
対する愛情が見え隠れしていた。
涙してその場を飛び出したいずみだが、翔子によって慰められ
一緒に温泉で汗を流す。翔子から全く破局宣言になってなかっ
た事を聞かされる。
深夜に眠れずにいるいずみは温泉には居る。するとそこに高杉
も入ってくる。いずみは高杉の姿を見て逃げだそうとするも、
いつものドジで温泉の中に滑り落ちる。
そこでいずみは高杉から逢いたかったこと、傷つけている事を
対する謝罪、そしてアメリカ行きは決して別れを示唆するもの
ではなかった事を聞かされる。更に高杉は一緒に来れば良いと
告げるといずみは名案だとばかりに機嫌が良くなる。

翌日も幹事のいずみが計画した通りの道筋を経て東京に戻る。

患者達にはキーホルダーのお土産。そこで高杉と混浴したこと
が伝わり冷やかされるも悪い気がしないいずみ。
しかし大島は最悪な旅行だった事を訴える。自分が望んでいた
苺採りが出来なかった事などを例に挙げ、更には子供を連れて
来た翔子に非難の目を向ける。するといつもは大島の陰に隠れ
ていたナースたちは、子供の存在は全然迷惑ではなく、寧ろ
大島の態度こそがわがままだとして非難の声を上げる。
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前半の軽い展開からすると後半は予想外に緊迫感の走る展開
だった。

前半は高杉といずみの関係性を描いた話で、長らく続いてきた
痴話ゲンカの後始末的話。
後半は主任の翔子と大島の火花散る勢力争い。

今回はいつもの大島の取り巻きナースたちが叛乱を見せること
事でドラマは盛り上がる。

ドラマとして上手いのは互いの存在感を上手くあぶり出した
展開だったことだ。
大島が一酸化炭素で運ばれてくるという衝撃的展開の中で、
彼女を失ったナースステーションが慌ただしくなり、如何に
彼女の存在が大きかったことかを描いた。
また大島自身にも自分にはない尾崎の人間関係に対する気配り
の行き届く行動に、上に立つ物としての資質の違いを感じた
内容だった。

知識や技術だけでは人の上には立てないというものだったが、
以前にも良いナースとしての条件として知識や技術だけでは
無いことが描かれているからね。

大島と尾崎が倒れたことで、いずみに主任代行の座が回って
くる。その辺の脳天気さがいずみらしくて良かったね。

結局高杉のアメリカ行きも最終審査で落選。
またいつもの若葉会総合病院に戻ったと言うことでめでたし。

朝倉いずみ …… 観月ありさ (ナース4年目)
尾崎翔子 …… 松下由樹 (主任)
根本雅子 …… 吉行和子 (婦長)
大島冴子 …… 伊藤かずえ (翔子が産休の間の主任)
赤木まどか …… 神田うの (新人ナース)
上原真弓 …… 国分佐智子
工藤幸子 …… ふせえり
松坂弘子 …… 高田聖子

沢田俊介 …… 長塚京三 (外科医)
浜野雄一 …… 石原良純 (外科医)
桂木京子 …… とよた真帆
水島龍太郎 …… 岡田浩暉
高杉健太郎 …… 藤木直人 (研修医)

織田和夫(患者) …… 石井正則
毛利正(患者) …… 石塚義之
斉藤善平(患者) …… 螢雪次朗
伊達政治(患者) …… 大河内浩
明智大介(患者) …… 和田周
今川義之(患者) …… こねり翔
沢田まりあ …… 前田歩未夏

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