QUIZ (2000年4月期・TBS・金曜22時枠) 脚本：相内美生(1)(5)(8)(11)、関えり香(2)(6)(9)、飯野陽子(3) (4)(7)(10) 演出：今井夏木(1)(2)(5)(8)(11)、那須田淳(3)、難波一弘(4)(9) 、福澤克雄(6)(10)、生野慈朗(7) プロデューサー：植田博樹、那須田淳 主題歌：「Toy Soldiers」 kirari http://www.tbs.co.jp/drama_archive/quiz2000/index-j.html

第11話 ぼくたちはここにいるよ
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桐子は高野家に仕掛けられたカメラを見つける中、捜査本部の
森村からは子供が次々と居なくなっていると連絡が入る。
居なくなった子の親にはみんな同様のクイズが届いていた。
桐子は生の部屋に、パソコンが設置してあり、そこから全ての
映像が送信されていたことを知る。そして桐子は生の日記を
見つける。

舞の元にもクイズが届き、生が最も好きな場所に居るとのこと
から遊園地などを探す。

一方白砂は芳貴が何処かに行こうとしていた事を思いだし、
すぐに彼を追いかける。しかし工事現場で資材が落ちてくる
のを白砂は身を犠牲にして子供を助ける。白砂は子供たちに
家に戻るよう約束させる。

舞は菅井スーパーの倉庫で生の姿をついに見つける。
しかし生は別段閉じこめられている様子も無かった。
生に近付くと、犯人と思われる者から突然クイズが出される。
10問出すが答えられたら子供を返すが、一問でも間違えば、
殺すというのである。
"生の好きな動物は何か?"。しかし舞は答えることが出来ず。
"かける前に引くものは?"という二問目の問題には答えることは
出来なかった。ペナルティとしてボーガンの矢が舞の元へと
飛んでくる中で、そこに桐子が現れる。
答えは電話帳だという。逆に桐子は犯人に対して、"英語だと
この世を満たせるもの、漢字だとこの世を支えている物は
何か?"とクイズを出す。それは"EYE(愛)"だとし、犯人に対して
早く出てこいと呼びかける。桐子は銃を出して犯人を挑発する
が、背後から桐子に銃口を突きつける物があった。
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いよいよ最終回。これまで散々振り回してきた犯人は一体誰
なのか。

子供が自主的に出て行ったという想定を8話の感想の中でも
書いたけど、子供が主犯だったとしてしまうと、流石に
それを実行するだけの財力とか能力が付いているのかどうかが
心配だった。一応後藤のバックアップが有ったりするけど、
それでも説明の付かない事は多そうだ。

主張としては悪くはないのだけど、流石にやりすぎ感も同時
に感じるもので、これだけの事をして、何も無しで済ますと
いうのも逆に後味の悪さを感じる。

何よりも蓮見が何処まで事件に関与していたのか、全く謎の
まま処理されてしまった。
結局金塊事件も後藤をあぶり出す為ばかりに存在する感じで
描かれた。

どんな愛情をかけても逃げてしまうウサギのマリアの話と、
舞の話を面白く同列に扱ったけど、その中で死を演出する辺り
は子供にブラックさを要求する事で、相当インパクトの有る
内容となった感じがするね。

しかし所轄の刑事は子供のことばかりを考えて行動していたが
それ自体は間違いではないけど、人が死んでいる事件でもある
し、これ程世間を騒がせた事件であることを考えると、ちょっ
ぴり生ぬるさと温度差を感じる所があったな。