HERO

脚本/福田靖
出演/木村拓哉、松たか子、大塚寧々、阿部寛、八嶋智人
勝村政信、小日向文世、角野卓造、児玉清、田中要次、正名僕蔵
おかやまはじめ、矢沢亮介(声)、阪井あかね(声)

第11話 最後の事件

思った以上に榎本由起暴行事件の波紋は大きく、マスコミは
久利生を非難する報道が続く。何の落ち度もないハズの久利生
ではあるが、マスコミや世間を騒がした手前、上層部から
異動を命じられる。
10日後の辞令。久利生の最後の担当は、警備員を刺し殺した
事件だった。

前回からの続き。と言っても久利生の処分に関する流れに繋がり
があるだけでほぼ独立した話し。
前回久利生のHEROの話しを描いたが、今回彼がHEROであり
殉職した父親がHEROである話しを描いた。

一介の殺人事件に東京地検特捜部が絡んでくる。
被疑者である桐山茂と被害者である咲坂良太の接点は何なのか。

今回なんと舞台は浦和の駒場競技場だった。
日本代表の試合中での事件であり、2002年ワールドカップが差し
迫る中での事件。と言うことでサッカーネタで溢れている話しだ。

考えられるべきは被害者・咲坂と政治家の癒着の構図という
事で大物政治家が絡んでいると見て捜査を行うが、当初想定して
いた政治家ではなく、新進気鋭の政治家との絡みであった点
など偶然ではあるが上手く事件を結びつけた感じか。

久利生のセリフが上手く政治家の心を動かしたところなど
とても良くできていて面白かった。

内容も良かったが小ネタも実にキレが良い。
序盤で被害者の子供が城西支部にやってきた時に、検事のメン
バーの悪口を一人一人交わしていくそのタイミングの良さ。
別れの朝、いつものバーで食事をしたときのマスターとのやりとり
はお約束ではあるが、何でも持ち合わせているバーテンの構図は
実に面白かった。

久利生と雨宮の関係もサッパリとしているようで実に奥深い。

guest
三浦友和、白井晃、篠井英介、小木茂光、戸田恵子、中丸新将
浅野和之、久保晶、小林勝也、遠山俊也、小林隆、村上連
今野雅人、青柳文太郎、市丸優、岩崎道子、神威杏次、並木秀介
西脇礼門、加藤治、井上真、山田千鶴、依田英助

評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

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