救命救急24時
(シーズン2 2001年7月期)

脚本/福田靖、橋部敦子、飯野陽子、秦建日子、田辺満、林宏司
プロデュース/和田行、中島久美子、樋口徹
演出/田島大輔、水田成英、樋口徹、山本一男


第1話 緊急ヘリ到着! 帰ってきた天才外科医

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港北医大の救命センターでは重機に挟まれた患者を処置してい
る時に、更なるホットラインコールが鳴る。8mの高さから転落
した空港作業員の患者で既にヘリコプターで港北に向かってい
るという。たまたま帰国した進藤は空港に居合わせ、そのヘリ
コプターに搭乗していた。非常用マスクとナイフを巧みに使っ
て、喉のところから気道を確保するという大胆な行動を取る。
病院に到着すると、処置が施してあることに医師達は驚きの声
をあげる。
桜井ゆきは都立第三病院の救急で一緒に働いていた進藤との
思いがけない再会に驚く。

一方心臓外科の香坂たまきは論文を出した後に突如異動を命じ
られる。上司の神宮教授はたまきの論文を良くできていると
褒めていたハズが突如の異動に混乱する。
たまきが救命の医局を訪れると疲れ果てた医師達が横たわる姿
を目撃。まるで24時間のコンビニの様な場所で私には耐えられ
ないと告げる。

そんな中、急患が運ばれてくる。交通事故によって少年の車と
正面消灯したフラワーショップの店員。香坂はいきなり人数
不足のために対応に当たらされるが急な事もあって対処できず
にいた。桜井は進藤の姿を見かけ、助けて欲しいとお願いする。
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今回は進藤スペシャルって感じの話だった。

第2シーズンは舞台が変わり、唯一第一シーズンとの繋がりは
進藤と看護師の桜井の関係のみ。進藤は自らの事をあまり語り
たがらない性格なので過去を知る桜井の存在はとても貴重なもの
かもしれない。

幾ら医師とはいえ他の病院の救命で出しゃばる行動はどうかと
思わせたが、患者の命を何より優先する進藤先生ならば、こんな
垣根を越えた行動にも説得力はある。

新しく登場するキャラクターの中でも今回は心臓外科医の香坂
がメインだ。論文の出来が良すぎたこと、その中で教授が提唱
していた投薬療法の薬を否定的に捉えていた事が原因でいきなり
心臓外科から救命に送り出される彼女。教授の真意は分かりか
ねるが、唯一神宮教授の言った言葉で納得したのが、研究ばかり
で理屈を育てるばかりでなく臨床の経験もすべきという事。

相変わらず進藤先生の行くところに患者ありという展開では
有るが、冒頭での気道確保の方法といい、ガス爆発事故現場で
脳内を圧迫している血液を放出させるためにドリルで穴を
開けたりするシーンは衝撃的なもので、順応性に富んだ進藤の
治療法を見た感じの展開だった。

シーズン1で亡くなった妻の死から未だに立ち直り切れていない
彼だったが、事故現場を目の辺りにし、患者の姿を見た
彼が再び現場に戻ってくることは明かだろうね。また香坂の告げ
る"医者が人の命を救うのに理由は要らない"とする言葉も
進藤には届いた様子。そして香坂の一年一緒にいられたのだから
良いでしょと突き放した様な態度が逆に良い感じに進藤に過去と
断ち切らせる事になったと思う。

今回この港北医大病院に救命が出来た理由も明らかにされる。
国や県から年間一億円の補助金が出るとのこと。
患者のためではなく病院の利益の為に設置された事を驚いていた
けど、一億円くらいでプラスになるものなのかな。

進藤と香坂の関係が今後も目が放せないね。

進藤一生 …… 江口洋介 (外科医)
香坂たまき …… 松雪泰子 (専門は心臓外科医)
矢部淳平 …… 伊藤英明 (研修医)
桜井ゆき …… 須藤理彩 (看護師)
太田川奈津 …… 田畑智子 (研修医)
神林千春 …… 小日向文世 (外科医)
馬場武蔵 …… 宮迫博之 (整形外科医)
城島俊 …… 谷原章介 (外科医)

大貫佐智 …… 田根楽子 (看護婦長)
山城紗江子 …… 木村多江 (看護婦)
賀茂みどり …… 唐木恵子 (看護婦)
伊沢朋子 …… 君嶋ゆかり (看護婦)
見城一恵 …… 三宅恵美 (看護婦)
相原早苗 …… 山崎めぐみ (看護婦)
北村圭二 …… 宇崎慧 (心臓外科医)
秋山正幸 …… 小林すすむ (神宮の助手)

神宮恭一 …… 津嘉山正種 (第一外科教授)
小田切薫 …… 渡辺いっけい (医局長)

井上肇、高橋慎太郎、江連健司、積圭祐、東根作寿英、田中規子
山崎海童、高柳葉子、川渕良和、友部康志、海老名敬介
石塚透、山下和敏、小山弘訓、増川陽樹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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