救命救急24時 (シーズン2 2001年7月期) 脚本／福田靖、橋部敦子、飯野陽子、秦建日子、田辺満、林宏司 プロデュース／和田行、中島久美子、樋口徹 演出／田島大輔、水田成英、樋口徹、山本一男

第2話 明日を忘れた男
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もうすぐ夏がやってくる。梅雨でこの日は雨が降っていた。
患者を待つ間、進藤は香坂がハイヒールで現場にやってきた事
をつねる。
進藤と香坂の険悪な関係に、馬場や城島は医局で不満を漏らす
と同時に医局長の小田切に一言言ってくれとお願いする。

患者として運ばれてきたのは水嵩の増した川に落ちた男性・
田中信孝。作業服に刻まれたネームから"田中"だけは分かった
がそれ以外に身分を表すものが無かった。患者は溺れた事を
除いては足の骨折だけかに思われたが、意識を取り戻すと患者
には記憶が無いことが分かる。更にレントゲンの写真から香坂
は心臓に修正大血管転位症を発見する。血液を送り出す管が
先天的に入れ替わっているという珍しいケースだった。
進藤は研修医たちに電話帳で田中の家族に連絡を入れさせる。

田中は看護師達の目を盗んで自分の点滴を抜くような奇怪な
行動を見せ始める。

香坂は元彼である心臓外科医の北村圭二とは別れる。教授に
睨まれている香坂とこのまま付き合うことに臆した北村。
週末に一緒に行くことになっていたクラシックのコンサート
チケットを返しに来る。香坂はそれを馬場に1枚15000円で売り
つける。最初は断る馬場だが、山城を誘おうとして購入を決め
る。そして二人っきりになったときに山城にコンサートを誘う
が、ウチの子・さくら(猿の名)が熱を出しているので早く帰る
として断られてしまう。
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今回は一人の患者によって振り回される話だった。

田中としか分からない謎の患者。
記憶喪失だと思われたが、看護師と会話する中で彼は自らの
血液型をB型だと告げたことを進藤は見逃さなかった。
更に首もとについていたペンの跡。

ようやく見つかった奥さん・恭子がやってきたことで、謎の
患者・田中の素性が明らかになる。
月光証券を二週間前にリストラに有った彼は自殺しようとして
いたのである。
医者でも記憶喪失なのかどうかは分からないものなのかな。

病院では怪我や病気は治せるが、患者の希望までは持たせる
事が出来ないという進藤。妻・恭子の夫に対する扱いがあまり
に目に余るものを感じたが、世の中こんな関係の夫婦が多そう
だね。
田中の心臓の病気に関しては、かなりドラマに都合良く設定さ
れていた感じがする。香坂の中で心臓外科医として未だに
執着しているのかどうかの真意の表明の一場面に使われた感じが
するな。

また今回は患者に対する姿勢の違いが見られた。
患者は自らナイフで傷つけた人。
自分で傷つけるような馬鹿な患者に対して、香坂は治す気はない
という立場だが、進藤は犯罪者だろうとなんだろうと患者に
変わりはないという。香坂の居た心臓外科では、全員が生きる
為に治療をしている人たちばかりだったので、救命に来る患者と
のギャップに戸惑っているのかも知れない。

進藤一生 …… 江口洋介 (外科医)
香坂たまき …… 松雪泰子 (専門は心臓外科医)
矢部淳平 …… 伊藤英明 (研修医)
桜井ゆき …… 須藤理彩 (看護師)
太田川奈津 …… 田畑智子 (研修医)
神林千春 …… 小日向文世 (外科医)
馬場武蔵 …… 宮迫博之 (整形外科医)
城島俊 …… 谷原章介 (外科医)

大貫佐智 …… 田根楽子 (看護婦長)
山城紗江子 …… 木村多江 (看護婦)
賀茂みどり …… 唐木恵子 (看護婦)
伊沢朋子 …… 君嶋ゆかり (看護婦)
見城一恵 …… 三宅恵美 (看護婦)
相原早苗 …… 山崎めぐみ (看護婦)
北村圭二 …… 宇崎慧 (心臓外科医)
秋山正幸 …… 小林すすむ (神宮の助手)

神宮恭一 …… 津嘉山正種 (第一外科教授)
小田切薫 …… 渡辺いっけい (医局長)

田中信孝 …… 井上順 (記憶が無い?)
田中恭子 …… キムラ緑子 (信孝の妻、息子は留学中)

高橋慎太郎、高岡良平、森川数間、河内喜一郎、西口夏生

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)