救命救急24時
(シーズン2 2001年7月期)

脚本/福田靖、橋部敦子、飯野陽子、秦建日子、田辺満、林宏司
プロデュース/和田行、中島久美子、樋口徹
演出/田島大輔、水田成英、樋口徹、山本一男


第7話 傷ついた白衣の天使

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ことぶき生命の保険勧誘員・大西照子がまたしても救命病棟に
やってくる。彼女の別名は"研修医ハンター"。彼女は差し入れ
のスイカを違和感なく食べた矢部にターゲットを絞る。

一方看護師の桜井は、山城のように認定看護師の資格を取ろう
と勉強していた。他の看護師から尊敬の目で見られる。
そんな中ホームレスの男性・米田が家族に看取られることもな
くベッドで亡くなる。最後に口にしたのは"娘に最後に逢いた
かった"というもの。それを聞いていた賀茂みどりと桜井。
しかし次の急患が運ばれてくるのを知ると、桜井は賀茂に
エンジェルセットを用意しておいてとして立ち去ろうとする。
賀茂は遺言を聞いたばかりなのに何故そんなに冷静で居られる
のか?という問いかけにハッと気づかされる。

急患は自分で背中を刺したという男性だった。
その時進藤は吉崎美穂の手当をしていた為に、他の医師が対応
に当たる。
するともう一人の暴力団風の男性が入ってきて、運ばれてきた
患者のことを尋ねる。対応に当たった香坂は知らないと告げる
がナイフを出して詰め寄る男性に後ずさりする。そしていざ
襲ってこようとするのを進藤が助ける。進藤はナイフで腕を
怪我するものの、もみ合っている最中に警備員がやってきて
男を取り押さえる。香坂は負傷した進藤に素直にお礼を出来ず
にいた。手当をする彼に片手が使えないのならば暫く休める
というが、救命に休みなどないという進藤。

患者の一人・ユウキくんが退院。看護師達は顔を覚えたと思え
ばすぐに別れが来るこの環境にわびしさを覚える。
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今回は少しずつ看護師の仕事が慣れてくるウチに、人の死につ
いて鈍くなる事への違和感を感じた桜井ゆきが迷走する話だっ
た。

特に今回は患者にクールに振る舞う城島先生と衝突する。
彼はリストカットした患者に、今度はドナー登録してから腕を
切れと言ったり、遺族の願いで延命措置をするかどうかという
場面に於いて、患者・森下千代の意思通り延命措置を行わない
決断をとった香坂先生にその疑問をぶつける。

無責任に発したと思われるその言葉や行動の裏には、決して患者
のことをそんざいに扱う事がないというフォローのネタが仕込
んであり、ベラテンの救命医師でも人の死には決して慣れて
いる訳ではない事が描かれた。

神林がマスクを供養していたり、馬場は縁起を担ぐために助か
った患者の時に履いていた靴下を履き続けるというネタまで
披露。
更にあのやかましい保険勧誘員にさえ、救命医師の助けになる
と思って行動をしている事をきっちり描いた。

城島が結構色んな先端処置の仕方を覚えている辺りが意外だった
が、結局カテーテルを挿入できないというお粗末な結果。
方法論を知っていてもやはり経験が無いとダメなのか。
進藤は当然その方法に熟知しており、敢えて迷走している桜井に
手伝わせて、言葉では体を使って看護師の仕事の意味を教えた
点では上手いやり方だったな。

山城が城島からデートに誘われていた。
馬場がそれを知って撃沈。馬場が話をしようとすると山城も
桜井も早足で何処かに消えてしまう展開はベタながらも笑える
シーンだった。

進藤一生 …… 江口洋介 (外科医)
香坂たまき …… 松雪泰子 (専門は心臓外科医)
矢部淳平 …… 伊藤英明 (研修医)
桜井ゆき …… 須藤理彩 (看護師)
太田川奈津 …… 田畑智子 (研修医)
神林千春 …… 小日向文世 (外科医)
馬場武蔵 …… 宮迫博之 (整形外科医)
城島俊 …… 谷原章介 (外科医)

大貫佐智 …… 田根楽子 (看護婦長)
山城紗江子 …… 木村多江 (看護婦)
賀茂みどり …… 唐木恵子 (看護婦)
伊沢朋子 …… 君嶋ゆかり (看護婦)
見城一恵 …… 三宅恵美 (看護婦)
相原早苗 …… 山崎めぐみ (看護婦)
北村圭二 …… 宇崎慧 (心臓外科医)
秋山正幸 …… 小林すすむ (神宮の助手)

大西照子 …… 梅沢昌代 (保険勧誘員)
ナイフを振りかざす暴力団 …… 問田憲輔

酒井麻吏、河原川ヤスケ、水島新太郎、小松田昭子
金子浩子、齋藤藍、みやなおこ、積圭祐、中村直子
上村祐翔

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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