救命救急24時 (シーズン2 2001年7月期) 脚本／福田靖、橋部敦子、飯野陽子、秦建日子、田辺満、林宏司 プロデュース／和田行、中島久美子、樋口徹 演出／田島大輔、水田成英、樋口徹、山本一男

第9話 君の手を握ってる
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ホテルのベッドの上で心肺停止した男性が運ばれてくる。
付き添いの女性はそんな状態でも化粧をしていたり、男性に
服を着せていることから、蘇生を試みるもすぐに断念する。

医局の懇親会を開こうという事になる。
屋形船が良いとした香坂が幹事になり出席者を集うことに。
進藤も珍しく屋形船での懇親会を楽しみにしていた。

神林の元に妻・さおりから電話が鳴る。
43歳にして赤ちゃんが出来たという。夫の千春は大喜び。

そんな中、バイク事故に運ばれてきたカップルの黒木慎太郎と
西山有香。後部座席にいた西山は軽傷で済んだが、黒木の方は
右腕を切断しなければならない状況になる。
彼は全日本の強化選手だったという彼女。水泳はもう出来ない
と知ったら彼氏はどうなってしまうのか。西山はなかなか
右腕を切断したことを言えずにいた。
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今回は嘘の患者で溢れた。

神林の妻も嘘で赤ちゃんが出来たと言うし、城島に会いたい
ばかりに自ら大量の血を抜いて病院に運ばれてくる女性も居る。
子供に至っては仮病によって足が動かないという患者も居たし、
右半身が動かないと言い出す競馬好きのおじさんまで来た。

全ては香坂が言った言葉が全てなのかも知れない。
嘘を付くには理由が有るという。心のケアを怠ってしまうと
重篤な病気を引き起こす恐れさえ有るという。

香坂の珍しい熱弁姿。そして仕事だけでなく幹事に於いても徹底
したものを求める彼女の姿。そしてオチに使われる流れなど
まさにいじり甲斐のあるキャラクターだなと思わせた。

そしてメインとなる嘘は、愛人を作っていた夫に対して、そんな
夫を待ち続けていた妻に対して放つモノ。
妻としては誰かに自らのしてきた事を認めて欲しかったという
切実な願い。
嘘を付く矢部先生の人間くささが上手く現れた場面だったが、
名前を読み間違えて嘘が発覚してしまうところもまた彼らしさが
現れた場面。

また今回は腕を切断してしまう水泳選手も患者としてやってくる。
彼女は彼氏にそんな事実を伝えることが出来ないし、彼氏も
また東京で直面してきた水泳選手としての現実・実力を言えない
でいる。
皮肉なことだけど怪我をしてようやく自分らしさを取り戻すと
いうエピソードで、そんな時彼女が傍にいてくれる事への
幸福感が描かれた話だった。
とてもクールな進藤先生だけど、最後にこの二人に星空を見せて
あげたり、花火を見せてあげたり気の使い方もハンパではない
感じだったね。

それにしても白川みなみさん可愛いな。
GTOの時から気になっていたけど、もっとドラマ界に積極的に
出るべき。

進藤一生 …… 江口洋介 (外科医)
香坂たまき …… 松雪泰子 (専門は心臓外科医)
矢部淳平 …… 伊藤英明 (研修医)
桜井ゆき …… 須藤理彩 (看護師)
太田川奈津 …… 田畑智子 (研修医)
神林千春 …… 小日向文世 (外科医)
馬場武蔵 …… 宮迫博之 (整形外科医)
城島俊 …… 谷原章介 (外科医)

大貫佐智 …… 田根楽子 (看護婦長)
山城紗江子 …… 木村多江 (看護婦)
賀茂みどり …… 唐木恵子 (看護婦)
伊沢朋子 …… 君嶋ゆかり (看護婦)
見城一恵 …… 三宅恵美 (看護婦)
相原早苗 …… 山崎めぐみ (看護婦)
北村圭二 …… 宇崎慧 (心臓外科医)
秋山正幸 …… 小林すすむ (神宮の助手)
小田切薫 …… 渡辺いっけい (医局長)

黒木慎太郎 …… 井澤健 (バイク事故、右腕切断)
西山有香 …… 白川みなみ (バイク事故、慎太郎の彼女)
仮病の男 …… 綾田俊樹 (右半身不随と嘘付く)
山口文子 …… 立石涼子 (未亡人、醤油を飲んで自殺未遂)
神林さおり …… 高橋ひとみ (神林の妻)
患者 …… 三鴨絵里子 (城島を好きな患者)

西牟田恵、赤星昇一郎、村杉蝉之介
津久井啓太、井上肇、山本圭子、山口友紀、有馬優人

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)