救命救急24時 (シーズン2 2001年7月期) 脚本／福田靖、橋部敦子、飯野陽子、秦建日子、田辺満、林宏司 プロデュース／和田行、中島久美子、樋口徹 演出／田島大輔、水田成英、樋口徹、山本一男

第10話 奇跡を信じて…
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遊園地の"ポークにんじゃショー"で怪我をしたアクション俳優
の倉石竜介が病院に運ばれてくる。心配するマネージャーの
槙原由子。実はこの患者、職業柄何度も病院に急患として運ば
れてきた事もあり、大抵の先生方は彼のことを知っていた。

神林は医療専門誌にコラムのバイトをしているとしてネタを探
す。医師や研修医に何か楽しいネタは無いのかと尋ねて回る。
ちょうどその時入ってきた進藤はDR.ビーンだと答える。

自宅前で転んだという患者が運ばれてくる。
運ばれてきたのは三上幸二・55歳とその妻・圭子・52歳。
転んだだけで昏睡状態とはちょっと不自然だと思うが、良く見
ると頭蓋骨に開頭の跡が有り、以前から植物状態に有ったこと
を知る。銀行マンの夫は青森支店で働いていたが、転落事故に
有って現在の状況になったという。妻が現地の病院から東京へ
と移した際に転んだとのこと。
娘の絵里も連絡を受けてやってくる。研修医の矢部は彼女の
顔をマジマジと見ていた。なんと高校時代に半年間付き合って
いた女性であることを知る。絵里は名古屋で弁護士事務所で
働いているという。母は夫があの状態になって以来少しボケ
てしまった様だと告げる。

そんな中、患者の幸二が光陽銀行の本店で勤めていた時の
同僚だという男性二人が見舞いのために花を持ってやってくる。

進藤は心配して付き添っている妻・圭子に手をさすってあげて
いれば刺激になると指導する。
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植物状態に有る患者が生前何故転落して亡くなったのか。
そして患者の事を見守るモノの存在に焦点を当てた話だった。

植物状態にある患者は、進藤とかつての妻との関係にダブらせ
て描かれた。植物状態の患者を見守る人の気持ちは進藤が
一番分かっていること。
しかし特効薬は無くただ手をさすって少しでも神経を通わせる
事を祈るのみ。

またアクション俳優とそれを見守るマネージャーの関係は、
救命認定看護師になるべきかどうかで迷走している桜井と
進藤の関係に利用された。
進藤先生、この患者達の姿を見て、槙原由子が倉石の事を好意
を持ってみている事に対して、オレもそこまで鈍感ではないと
言いつつも、桜井の視線には気づいていない所がまた笑えた。

色んなミステリアスな展開も用意される。
何故患者の三上幸二は事故にあったのかという点。
如何にも怪しげな銀行マンが彷徨き始めたことから、不正融資
疑惑に何ら関わり合いが有ることを示唆するモノだが、本当に
幸二は殺害されたのかという事。
またたまきが延命措置を取らずにいた現場に進藤たちがやって
くるというシチュエーションもとても思わせぶりな構成になって
いたと思う。
ドラマは珍しく2話またぎの話と言うことで、次週全てが明らかに
なる。
矢部と三上絵里が寄りを戻すとかそんな演出も有ったりするの
だろうか。

そして今回小田切薫が進藤の前で語った言葉も何かの前振りなの
かと思わせるモノがあった。いつか僕と対立するときが来るかも
知れないという。果たしてそんな時が来てしまうのか。

進藤一生 …… 江口洋介 (外科医)
香坂たまき …… 松雪泰子 (専門は心臓外科医)
矢部淳平 …… 伊藤英明 (研修医)
桜井ゆき …… 須藤理彩 (看護師)
太田川奈津 …… 田畑智子 (研修医)
神林千春 …… 小日向文世 (外科医)
馬場武蔵 …… 宮迫博之 (整形外科医)
城島俊 …… 谷原章介 (外科医)

大貫佐智 …… 田根楽子 (看護婦長)
山城紗江子 …… 木村多江 (看護婦)
賀茂みどり …… 唐木恵子 (看護婦)
伊沢朋子 …… 君嶋ゆかり (看護婦)
見城一恵 …… 三宅恵美 (看護婦)
相原早苗 …… 山崎めぐみ (看護婦)
北村圭二 …… 宇崎慧 (心臓外科医)
秋山正幸 …… 小林すすむ (神宮の助手)
小田切薫 …… 渡辺いっけい (医局長)

三上幸二 …… 須永慶 (植物状態の夫、元銀行マン)
三上圭子 …… 田島令子 (妻)
三上絵里 …… 国分佐智子 (娘、名古屋の弁護士事務所で働く)
倉石竜介 …… 平沼紀久 (アクション俳優)
槙原由子 …… 村田和美 (元商社マン。現在は倉石のマネージャー)

ト字たかお、茂本和範、吉見純磨、古舘寛治、田中良
松浦健城、西村知也、福嶌徹、出口正義

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)