白い影 (2001)
Love and Life in the White

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/shiroikage/index-j.html


第3話 特別個室の秘密


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ずっと探していたのか?風邪を引くぞ。
患者・岩倉の為に土手でたんぽぽを見つけていた倫子に声を
かける直江。

病室では岩倉が手術したことによって明るさを取り戻していた。
いつからご飯が食べられるようになるのか。検診に来た直江や
倫子に声を掛ける。こう気分が良いと外に出たくなると言う
岩倉。最初に行きたいのは倫子をたんぽぽを取ってきてくれた
土手だという。
無邪気に喜ぶ岩倉の姿を見て、これで良かったのですよねと
直江に確認を取る倫子。

直江の担当の患者が病院に運ばれてくる。しかし直江は既に
仕事を終え外に出ていた。対応に出た小橋。
しかし直江ではないと知った大場広之はすぐに直江を呼んで
くれという。患者は腹部から大量の出血をしており危険な
状態なので一刻も早い処置を告げるが、なかなか応じようと
しなかった。そこに直江が駆けつけ、事は秘密を要するとして
小橋と入れ替わり対応に出る。後で事情は説明すると告げる。

患者は芸能人・女優だった。
腹部の傷は、別れた恋人によって刺されたもの。この事実が
明るみになると芸能人生が終わってしまうとして秘密厳守を
要求されていた。直江はマネージャーの大場に最低5日間は
安静が必要であることを告げる。すぐに次郎を特別室から
追い出し、患者・宇佐美繭子を入れる様直江は倫子に指示を
与えた。
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医療は患者に対して平等であるべきだと主張する小橋に対して
病院はビジネスであると答える院長。
三樹子も秘密を守る病院として今後顧客が付くかも知れないと
期待するのだが・・・

次郎が特別室に居ること自体驚いた。
この人、他の患者と和解していたし、特別室に入る必要性も
無い。ドラマとしてこの患者と宇佐美繭子を比較すること自体
間違っていたような気もする。

さてドラマとして興味深いのは、看護師としての使命を全う
しようとして奮闘する倫子の葛藤だ。
冒頭では岩倉に対する対応について悩んでいたが、今回は
我が儘女優によって振り回される彼女の辛さを描いた。

しかしそんなにナースコールをする患者というのも変な話で
マネージャーが居るのだし雑用は彼にやらせれば良いのでは
無いかと小一時間。

辛いときに彼女は必ず川辺に行き川を眺める。
偶然にも直江は学生時代にボート部に所属しており、川とは
縁が深い役柄だ。
二人で勤務明けに食事を取るときに、徐々に心が接近している
のが分かり、直江にしても自分の過去について語る所など
彼女に心を許し始めている現状が見て取れる。

川辺で寝そべる二人。とても良い雰囲気だが、なんとなく寒そう
に見える所が唯一マイナス点か。

直江庸介 - 中居正広 (医師)
志村倫子 - 竹内結子 (看護師)
小橋俊之 - 上川隆也 (医師)
行田三樹子 - 原沙知絵 (院長の娘。経理担当)
二関小夜子 - 菊川怜 (製薬会社営業)
高木亜紀子 - 小西真奈美 (看護師)
志村清美 - 市毛良枝 (倫子の母)
岩崎ミツ - 白川和子
石倉由蔵 - いかりや長介 (患者。末期癌)
七瀬隆弘 - 山本學 (直江の恩師)
戸田次郎 - 吉沢悠 (患者。倫子の幼馴染み)
宇佐美繭子 - 吉本多香美 (女優)
大場広之 - 大高洋夫 (マネージャー)
関口鶴代 - 伊佐山ひろ子 (婦長)
行田祐太郎 - 津川雅彦 (院長)

佐々木 - 斉藤暁
鈴江 - 菅原大吉

山口あゆみ、小林美江、榊ゆりこ、小山雄三、水野敬也

大堀こういち、岩本兼一

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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