白い影 (2001)
Love and Life in the White

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/shiroikage/index-j.html


第5話 禁じられた薬


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先生が消えちゃいそうな気がして・・・
倫子は一度は去るが再び直江の元を訪れ、そして彼にキスする。
私が傍にいると告げるが、オレを助けようとは思うなとして
彼女を追い出した。

入院患者・石倉は妻に頼んでハーモニカを持ってきてもらう。
彼の幼い頃の趣味の一つ。病気が直ったら真っ先に吹こうと
思っていたという。その場で演奏会が始まる。
直江の謹慎処分を患者には出張として誤魔化すことにする。
謹慎の期間は一週間だった。石倉は不安に感じるモノの気持ち
を抑える。

倫子は再び直江の自宅へ行き様子を見に行く。
そして昨日は混乱していたことを告げ謝罪。そして改めて具合
が悪いのか尋ねる。お互い忘れようと直江は静かに語る。
石倉の病状を気に掛ける彼は倫子に様子を伺う。

新しいたんぽぽを摘んでいく倫子。それを持って病室を訪れる
と石倉の具合が悪そうだった。何処か悪いところが出たのか
と不安を感じる石倉。

院長は小橋を呼び出す。昨晩の学会で教授から小橋を大学病院
に戻してくれと言われたと言うが、それわ断った事を告げる。
そして小橋の持つ理想をウチの病院で実現しないかと尋ねられ、
娘・三樹子との婚約について言及する。
謹慎期間が溶けて院長室に直江がやってくるが、三樹子の居る前
で構わずその話を語った。
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石倉の体は徐々に衰弱していく。
支払い能力の限界、そして保険との兼ね合いでアルブミンという
薬の投与が限定される中で、直江は病院にはこの薬が有るのだか
ら投与に問題ないとして強引に投与継続を決めていく。

今回の医師としての争点は、患者に投与する薬を巡り、法を
守るか延命を優先するかで悩む話だった。
生活保護者に関しては保険による薬物投与の規制がない為に
他人の名前を借りて申請し府県を適用させるのはどうかと提案
する。医師としての倫理を優先させるのか、患者のために最善
を尽くすのかで、やっぱり今回も小橋と争いになる。

ドラマとしてはその裏で直江と倫子の関係が進行していく展開
だった。
キスしたことで意識し始める倫子に対して、全く関心がない
様に平然とした態度を見せる直江との温度差を描いた。

先生が苦しんでいるのはまるで何もかも無かったかのように
振る舞い、感情や気持ちを押し殺しているからだというのに
対して、お互い忘れたのではなかったのかと切り返す直江。
どちらが大人なのかという口論はなかなか面白く映る。

直江を思う三樹子に小橋をあてがい反応を見る展開でも有った
がここでも何の反応を見せない直江だった。

傍にいたいと日に日に思いが募る倫子。先生が何を感じている
のか知りたいといい、ただ一緒にいられれば良いとするが、
ここでもやっぱりクールな直江は、オレは君が思っている様な
男ではないと断ってしまう。
彼がここまでクールに徹している理由は何なのか。
そして彼の抱えている病気は何なのか。
途中で治験薬を受け取るシーンとか、レントゲンを取るシーン
が有る。人に関心はないのに自分の病気に関しては随分と神経
質になっているのか、部屋の中にもの凄い数のレントゲンが
有るところがなんとも滑稽に映る。

直江庸介 - 中居正広 (医師)
志村倫子 - 竹内結子 (看護師)
小橋俊之 - 上川隆也 (医師)
行田三樹子 - 原沙知絵 (院長の娘。経理担当)
二関小夜子 - 菊川怜 (製薬会社営業)
高木亜紀子 - 小西真奈美 (看護師)
志村清美 - 市毛良枝 (倫子の母)
岩崎ミツ - 白川和子
石倉由蔵 - いかりや長介 (患者。末期癌)
七瀬隆弘 - 山本學 (直江の恩師)
戸田次郎 - 吉沢悠 (患者。倫子の幼馴染み)
宇佐美繭子 - 吉本多香美 (女優)
大場広之 - 大高洋夫 (マネージャー)
関口鶴代 - 伊佐山ひろ子 (婦長)
行田祐太郎 - 津川雅彦 (院長)

佐々木 - 斉藤暁
鈴江 - 菅原大吉

山口あゆみ、小林美江、榊ゆりこ、小山雄三、水野敬也

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