白い影 (2001)
Love and Life in the White

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/shiroikage/index-j.html


第7話 温もりの冷める時


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こんな冬の中で春を見つけるとは、不思議な人だ。
倫子を抱きしめる直江は一晩を共にする。その姿を三樹子は
見ていた。
院長は直江の身辺調査を看護師長に依頼する。
石倉に新しいタンポポを持って行く倫子。
直江は石倉の診療をしているウチに彼は僕達の嘘に気がついて
いると倫子に語る。僕達に出来ることはこのまま嘘を突き通す
事であり最後まで手を尽くすことだと告げる。
小橋は奥さんには真実を告げるべきではないかというが、告知
することに何の意味があるのかと直江は小橋を一蹴する。
医者の重荷を家族に押しつけるだけだという。しかし残された
家族に悔いは残らないか、奥さんはこれからも生きていかねば
ならない事を第一に考えるべきではないのかと問う。
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今回は石倉が亡くなるまでを描いた。

石倉の置き手紙のフォローが有ってのことだけど、直江が
やっていたことが正しかったと実感するような流れだった。

石倉が亡くなる直前に倫子に抱きついてきたこと。
流石に倫子も驚きのあまりショックを受けていたが、直江が
涼しい顔で受け答えするのが印象的だ。
直江は死を前にした人の前ではそれくらいしてやれば良いという。
死ぬことに対する怖さだったり孤独感だったりを一番実感して
いるのが彼だろうから、この辺は有る意味では納得できるセリフ
だった。

抱くと言っても段階があるからね。
優しく抱きとめるくらいで安心できるのであれば、それを行って
欲しいと見守るばかりの展開。実際に抱きしめるのは倫子本人
なので、誰も強制は出来ない。ただあの場面で改めて抱きしめた
お陰で、患者と看護師の気まずかった関係が上手くまた軌道に
乗り始めたという点で、正しい行動だったように思う。

少しずつ直江の発作の間隔が短くなっている。
繰り返しの演出にやや飽きている感じもするのだが、彼の病気
とは一体何なのだろうか。
今回は三樹子が色々と嗅ぎ廻っていた感じだし、三樹子の父も
身辺調査に於いて、二関から物品を受け取っている現実が伝わ
ってしまった事でどういう変化が訪れるのかが今後の興味かな。

直江庸介 - 中居正広 (医師)
志村倫子 - 竹内結子 (看護師)
小橋俊之 - 上川隆也 (医師)
行田三樹子 - 原沙知絵 (院長の娘。経理担当)
二関小夜子 - 菊川怜 (製薬会社営業)
高木亜紀子 - 小西真奈美 (看護師)
志村清美 - 市毛良枝 (倫子の母)
岩崎ミツ - 白川和子 (石倉由蔵の妻。ただし籍が入っていない)
石倉由蔵 - いかりや長介 (患者。末期癌)
七瀬隆弘 - 山本學 (直江の恩師)
戸田次郎 - 吉沢悠 (患者。倫子の幼馴染み)
宇佐美繭子 - 吉本多香美 (女優)
大場広之 - 大高洋夫 (マネージャー)
関口鶴代 - 伊佐山ひろ子 (婦長)
行田祐太郎 - 津川雅彦 (院長)

佐々木 - 斉藤暁
鈴江 - 菅原大吉

山口あゆみ、小林美江、榊ゆりこ、小山雄三、水野敬也
椎名泰三、江口侑輝

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