白い影 (2001)
Love and Life in the White

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/shiroikage/index-j.html


第8話 直江庸介の秘密


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直江が屋上で薬を打っているところを三樹子によって見られて
しまう。誰にも言うなと口止めする直江。
倫子は病院内で直江の姿を探すが何処にもおらず、結局彼の
自宅を訪ねることになる。
石倉から手渡されたハーモニカを忘れていったという事で届け
た倫子。直江の顔色の悪さを見て心配するが、本人は平気だと
いう。倫子はソファーに座る直江の隣に行くと、一緒にいる
んだなと実感し、彼の肩に寄りかかるのだった。

二関は院長に呼び出され、直江に何の薬を手渡しているのかを
尋ねられる。執拗な追求に二関も治験の薬"フロノス"を手渡し
ている事を語る。誰かに横流ししているとしてら大変だという
院長。二度と彼に渡さないことを約束させられる二関。

今日は倫子の誕生日だった。ナースステーションで仲間たちか
ら祝いの言葉を投げかけられる。
倫子は屋上にいる直江の元を訪れ、顔色が悪いのは煙草の吸い
すぎではないかと体を労る。すると直江から、今夜誕生日の
ささやかなパーティを家で行おうと言われる。先程看護師達
が話しているのを聞いていたのであった。それを聞いて大喜び
の倫子だった。

一方患者の一人・成田が急変する。
腫瘍が見つかるが痛がり方が尋常ではない。小橋は脊髄に腫瘍
が転移したものかと判断するが、直江はMM(多発性骨髄腫)では
無いかと疑う。まだ若い患者故にそれは考えづらいという小橋
に対して、取りあえずすぐに検査することを薦める。
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ドラマは直江の病気の事実が次第に色んな人に知れ渡っていく
という展開だった。
亡くなる前の一時なのか、今回は倫子とのデートに時間が割か
れ、彼女にとって最高の想い出となったのではなかろうか。

病気の事実が伝わると同時に、院長が直江のことを調査してい
る。元々院長は直江のことを気を許せない人物だと認識して
いた様な感じではあるが、なんとなくこの行動そのものが
不自然に見えなくもない。

ドラマとしては三樹子を通して、直江の病気が何なのかを
上手く誘導していった感じの展開だ。
他人に言うなと言われたモノの不安の余り小橋に相談する。

直江がMMについてやけに敏感だったこと。フロノスという治験薬
を使用していることなど、直江の病気の核心に迫っていく訳
だが、正直既に癌であろうことは分かっていたので何の驚きも
ない展開だった。
唯一倫子に対して心を開いた彼が亡くなる事への皮肉がたっぷり
と効いているが、どうも展開がスローペースでやや興味は減退
気味だ。

直江庸介 - 中居正広 (医師)
志村倫子 - 竹内結子 (看護師)
小橋俊之 - 上川隆也 (医師)
行田三樹子 - 原沙知絵 (院長の娘。経理担当)
二関小夜子 - 菊川怜 (製薬会社営業)
高木亜紀子 - 小西真奈美 (看護師)
志村清美 - 市毛良枝 (倫子の母)
岩崎ミツ - 白川和子 (石倉由蔵の妻。ただし籍が入っていない)
石倉由蔵 - いかりや長介 (患者。末期癌)
七瀬隆弘 - 山本學 (直江の恩師)
戸田次郎 - 吉沢悠 (患者。倫子の幼馴染み)
宇佐美繭子 - 吉本多香美 (女優)
大場広之 - 大高洋夫 (マネージャー)
関口鶴代 - 伊佐山ひろ子 (婦長)
行田祐太郎 - 津川雅彦 (院長)

佐々木 - 斉藤暁
鈴江 - 菅原大吉

山口あゆみ、小林美江、榊ゆりこ、小山雄三、水野敬也
森川数間

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