白い影 (2001)
Love and Life in the White

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/shiroikage/index-j.html


第9話 彼の残された時間


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直江の自宅のクローゼットの中にある大量のレントゲン写真
の件について倫子は彼に疑問を投げかける。これは誰の写真
なのか?直江はオレのものではなく患者のモノとして、勝手に
病気にするなと告げる。
一方レントゲン写真を見てしまったのは小橋と三樹子も同じだ
った。しかし直江のデスクで見つけたというだけで本人のモノ
だと確定したわけではない。小橋は確認が出来るまではみんな
に黙っていようと三樹子に話す。
倫子は誕生日の一日を直江とのデートに費やした。
帰宅すると外泊した娘に母がしかめっ面。しかし次の瞬間
誕生日を迎えたことを祝福される。

一方翌日院長は直江を呼び出し、治験薬のデータについて確認
はしたが、これを誰に使っていたのかが問題になる。言えない
という直江に、今後は二関に薬を渡さないよう告げたと述べ、
今後薬を使う際は私の目の前で使わねばならないと告げた。
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いよいよ病気の事実が院内の人に伝わっていく中で、最後まで
治療を行い一日でも長く生きて欲しいと願う小橋と、最後まで
医者でありたいとする直江の間で最後の意見の衝突が起こる。
しかし肝心の倫子だけは病気の事実をまだ正確には受け取って
いなかった。

美樹子が今でも献身的に動いていたり、二関も直江に忠誠を
誓う様な人間になっている様。
何故こんなにも直江は女性にもてるのだろうかという不自然さ
がなきにしもあらず。あまり女性に対して意地汚いイメージ
が無いせいだろうか、それとも病気の影が有るお陰で、人間
的にも深みが出ているのか。

院長がそこまで直江を邪険にし始めた流れにもやや不自然さを
感じないわけではない。

逃れようもない事実だから受け止めるしかないという直江。
医師として出来る限りのことをしたいという事。死に行く
ものだからこそ見えるモノが有るとする彼の治療法は、石倉の
件で上手く描かれたと思う。

最後雪が降る中で故郷の北海道を思い出し、二人で行くことに
したわけだが、それだけの体力が残っているのか。
残すところ彼が亡くなるという現実だけかなと思う。

直江庸介 - 中居正広 (医師)
志村倫子 - 竹内結子 (看護師)
小橋俊之 - 上川隆也 (医師)
行田三樹子 - 原沙知絵 (院長の娘。経理担当)
二関小夜子 - 菊川怜 (製薬会社営業)
高木亜紀子 - 小西真奈美 (看護師)
志村清美 - 市毛良枝 (倫子の母)
岩崎ミツ - 白川和子 (石倉由蔵の妻。ただし籍が入っていない)
石倉由蔵 - いかりや長介 (患者。末期癌)
七瀬隆弘 - 山本學 (直江の恩師)
戸田次郎 - 吉沢悠 (患者。倫子の幼馴染み)
宇佐美繭子 - 吉本多香美 (女優)
大場広之 - 大高洋夫 (マネージャー)
関口鶴代 - 伊佐山ひろ子 (婦長)
行田祐太郎 - 津川雅彦 (院長)

佐々木 - 斉藤暁
鈴江 - 菅原大吉

山口あゆみ、小林美江、榊ゆりこ、小山雄三、水野敬也

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