白い影 (2001)
Love and Life in the White

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/shiroikage/index-j.html


第10話 君よ笑顔のままで


--------------------------------------------------------
冬の音を聞きに行くか?
直江は倫子を生まれ故郷である北海道へと誘う。そういうと
直江はその場に倒れてしまう。
倫子は彼をベッドへと運び看病する。疲れが溜まり貧血を起こ
したという彼。
彼は学生時代に背中を痛めて疲れやすい体になっていることを
説明する。今話したのは北海道でも倒れるかも知れない事を
前提に不安にさせたくはない意図があるという。そして何より
も全てを話すと約束した事を守った形だった。

一方小橋や院長は自分たちに出来ることは無いかと模索する。
しかし医者としての現実を感じる。三樹子も目覚めて父に
直江を助けて挙げることは出来ないのかと問う。誰かをこんな
に好きになったことは初めてだと告白する。
祐太郎はパパはお前をちゃんと見てやれなかったと謝罪する。

倫子は母・清美に直江と一緒に旅行に行くことを告げる。
そんな目をして告白されたら反対も出来ないという彼女。
直江は院長から直々に休みを取ることにする。
--------------------------------------------------------

残すところは直江の幕引きがどんなモノになるのか。
そして直江が亡くなると分かったときの倫子の反応はどんな
ものなのかという事だと思う。

取りあえず北海道には無事二人でいけたことで有る意味ホッと
するような内容だった。視聴者にはこれが最後だと分かって
いるが、それでも最高の想い出を作れたであろう事は幸せな
事だと思う。

直江は最後にこの地を選んだこと。それを全く悟られずに
自ら幕引きを選んで、湖に投身してしまったことなど、
最後の最後でサプライズを演出したと思う。よく見ればエンデ
ィングに流れる映像は直江が水の中にいる映像だものね。

70年度版のドラマと違い、遺言めいたものをビデオカメラに
残していたというのも面白い演出だと思う。

結局最後まで愛する人の笑顔を選んだ流れは、直江の医師とし
ての信念と全く同じであり、石倉の件で貫いたことを自らも
行った形になる。

北海道の湖を眺めていたとき、今度は春に来てボートに乗りたい
という倫子に対して、返事をしなかったのももう自分の死期を
悟っていた為のモノなんだろうね。

相変わらず院長の態度の急変具合とか、三樹子や二関がそれ程
直江に入れ込む理由がイマイチ説得力がなかったが、それでも
直江が最後に心の支えとなった倫子との関係はとても興味深く
描かれたと思う。

直江庸介 - 中居正広 (医師)
志村倫子 - 竹内結子 (看護師)
小橋俊之 - 上川隆也 (医師)
行田三樹子 - 原沙知絵 (院長の娘。経理担当)
二関小夜子 - 菊川怜 (製薬会社営業)
高木亜紀子 - 小西真奈美 (看護師)
志村清美 - 市毛良枝 (倫子の母)
岩崎ミツ - 白川和子 (石倉由蔵の妻。ただし籍が入っていない)
石倉由蔵 - いかりや長介 (患者。末期癌)
七瀬隆弘 - 山本學 (直江の恩師)
戸田次郎 - 吉沢悠 (患者。倫子の幼馴染み)
宇佐美繭子 - 吉本多香美 (女優)
大場広之 - 大高洋夫 (マネージャー)
関口鶴代 - 伊佐山ひろ子 (婦長)
行田祐太郎 - 津川雅彦 (院長)

佐々木 - 斉藤暁
鈴江 - 菅原大吉

山口あゆみ、小林美江、榊ゆりこ、小山雄三、水野敬也
三輝みきこ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system