水曜日の情事
a wednesday love affair
(2001年度 10月期・水曜9時枠)

原作・脚本/野沢尚
プロデュース/永山耕三、喜多麗子、平賀公泰
演出/永山耕三、西浦正記、成田岳

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/jyouji/index_frame.html


第4話 シチューに夫の…

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あいが軽井沢に出張の間、詠一郎は操の家に行き肉体関係を
結ぶ。体の相性が良くこれまでに経験したことのない様な心地
よさを感じる二人。
操の隣で朝を迎える詠一郎は彼女が寝ている間に出ていく。
家に帰るまでの間に留守電を聞くと耕作から、小説家の溝口は
茨城でテレビに出演している事を聞かされ、今の内に言い訳を
考えて置けと告げられる。
詠一郎が帰宅するとなんと妻が既に帰宅している事に驚く。
思ったよりも早く仕事が終わり工務店の人に車に乗せてもらっ
てきたという。驚いた詠一郎はシャワーを浴びる間に言い訳を
考えるのだった。
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ドラマはこれでもか!?というくらいスリリングな展開を用意
する展開だった。

少しの間でも詠一郎と操が同じ空間にいれば、一瞬の内に二人
だけの世界が待ち受けている。

ドラマとして面白いのはどちらがこの恋愛に於けるイニシアチブ
を握っているのかという点だ。

詠一郎は饒舌だし洞察力も人並み以上に備えているわけだが、
それでも相手に飲み込まれようとしているのはやはり詠一郎
側に多くの失うモノというのが存在しているためだろう。

冒頭ではあいが思わぬ帰宅に驚かされる。
朝食のために通う操の家に思わぬ来客とばかりに、あいが訪れ
鉢合わせの危機になる。

3年間の夫婦生活の中で、有る程度妻のリズムは把握している
つもりが、突如いつもの生活リズムとは違う動きをされると、
途端に危機的状況に陥ってしまう。
あいの動きが何処か作為的で、二人の関係に気付いているのでは
無いかと思わせるが、今のところ平然とした姿しか見せていない。

シチューを巡っての操と詠一郎の争いはもの凄かった。
完全に詠一郎が弄ばれている事が描かれ、彼が"まるでホラーだ"
といった展開が滑稽で良くできていたと思う。

15年前の過去が語られた。
あいが嘘を付いているのか、操が嘘を付いているのか分からなか
った。あいは彼氏を勝ち取るために明洋を使って、操との関係
をつなぎ止めたのは本当のことだろうか。意図的ではないとは
していたが、今のところあいの中の腹黒さが見えてこないだけに
意図的ではないと思わせる。明洋もまた姉がし向けた事は無い
と言っていたしね。

次なる関門は11月9日の結婚記念日か。
常識的に考えれば考える余地もないほどに記念日を優先させる。
しかし何が起こるのか分からないのがドラマだからね。

そういえば最後ハコが詠一郎に会いに来た。
このドラマ、耕作があいの職場に行ったり、操が耕作の自宅に
訪れたりして、アクティブな人間関係を形成しようとしている
ね。
ちょっとお馬鹿っぽいハコが妙に事情に精通している辺りが
驚かされる。この辺女性ならではのカンなのか?

佐倉詠一郎(35):本木雅弘 (文洋書店・編集者)
佐倉あい(33):天海祐希 (詠一郎の妻、インテリアデザイナー)
前園耕作(29):原田泰造 (小説家)
岡島明洋(31):谷原章介 (あいの弟)
浜崎由香子(22):伊東美咲 (文壇バー「ソル」。昼間はOL)
小暮志麻子(33):木村多江 (文壇バー「ソル」)
大森年宏(46):田山涼成 (詠一郎の上司)
都山ハコ:金子さやか (明洋の彼女)
平松瑛子:蓼沼千晶
溝口美紀子:林真奈美 (興三郎の妻)
倉木景子:永松恵子
溝口興三郎(55):田村亮 (小説家)
沖野晶午(32):北村一輝 (インテリアデザイナー)
天地 操(33):石田ひかり (あいの親友)

永井佳代子:鶴田倫美 (あいの会社の従業員)
砂川恵介 : 水橋研二

志賀圭二郎

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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