水曜日の情事
a wednesday love affair
(2001年度 10月期・水曜9時枠)

原作・脚本/野沢尚
プロデュース/永山耕三、喜多麗子、平賀公泰
演出/永山耕三、西浦正記、成田岳

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/jyouji/index_frame.html


第7話 怖い女

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何度も寝た。お前の友達と隠れて逢っていた。
それが本当の愛なのかは分からない。ただそれが知りたくて
寝たという詠一郎は嘘を突き通すことなく正直にあいの前で
語る。
あいは詠一郎と操がそういう関係になることは分かっていたと
いう。関係を持つのも許せたのだが・・・
過去のクサナギの件でも確かに操を取り戻したくてやったのか
も知れないとあいもまた正直に語る。
その姿を見て明洋は、姉はみんなが家族になって欲しくて、
好きな人には全部近くにいて欲しいという愛情に飢えた人だと
告げる。
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今回はいよいよ詠一郎とあいが離婚するまでを描いた話だった。

詠一郎の行動をイマイチ理解できないのは、妻と別れて愛人の
元へと身を寄せてしまう所だ。
勿論彼自身が愛人との間の関係を本当の愛情かどうかを知りた
くて離れられないのかも知れないが、どう見ても愛人の方に
気が有るようには見えず、自分ならば冷めてしまう気がする。

別れるという状況の中でも、何処かみんな大人ぶって取り乱す
ことなく、格好付けすぎ。3年間の恋愛ならばまだまだ固執すべ
き愛情の欠片は十二分に残っていると思うんだけどね。
そんなに感情を表に出すのが嫌なのか、口達者な反面、淡々と
事実関係を確認しているばかりの展開が続いている。

過去の事象と現在の事象を上手く並べ立てる展開だった。
3年前の入籍の時と3年後の離婚の時。
気持ちはそんなに変わっていないと思うのだが、持っている紙
の意味合いは180度違うもの。

夫婦としての条件三箇条を今更ながら思い出し、ルールを破った
罰ゲームを今の時になって行おうとする。
これからやろうとしている事とは真逆の愛を誓い合う儀式。
ホンの僅かな掛け違いが二人の関係を崩してしまうという
なんとも恐いお話だ。

結局あいは詠一郎の事を罪滅ぼしのために操に捧げたのだろうか。
詠一郎の浮気もあまり本気には考えられず、特に正妻を裏切る
だけの愛人側に魅力が感じられないこともあって、どうも違和感
が有るな。

最後に離婚届を出すところを影で見ている辺りが愛人の本領発揮
か。

佐倉詠一郎(35):本木雅弘 (文洋書店・編集者)
佐倉あい(33):天海祐希 (詠一郎の妻、インテリアデザイナー)
前園耕作(29):原田泰造 (小説家)
岡島明洋(31):谷原章介 (あいの弟)
浜崎由香子(22):伊東美咲 (文壇バー「ソル」。昼間はOL)
小暮志麻子(33):木村多江 (文壇バー「ソル」)
大森年宏(46):田山涼成 (詠一郎の上司)
都山ハコ:金子さやか (明洋の彼女)
平松瑛子:蓼沼千晶
溝口美紀子:林真奈美 (興三郎の妻)
倉木景子:永松恵子
溝口興三郎(55):田村亮 (小説家)
沖野晶午(32):北村一輝 (インテリアデザイナー)
天地 操(33):石田ひかり (あいの親友)

永井佳代子:鶴田倫美 (あいの会社の従業員)
砂川恵介 : 水橋研二 (あいの会社の従業員)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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