水曜日の情事
a wednesday love affair
(2001年度 10月期・水曜9時枠)

原作・脚本/野沢尚
プロデュース/永山耕三、喜多麗子、平賀公泰
演出/永山耕三、西浦正記、成田岳

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/jyouji/index_frame.html


第8話 逆転不倫

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離婚届けを出した二人。最後は振り返らずに別れようとした
もののあいは振り向いてしまう。その視線を感じながらも
詠一郎は立ち去っていく。
あいに好意を寄せる耕作は詠一郎の行動を非難。
別れて愛人と一緒になろうとしている事。更に歩いて15分の
ところに住もうとしている事実に呆れ返る。まさか上手くいか
なかったら元に戻ろうと思っていないでしょうねと釘を刺す。
操はその日家の前で詠一郎の帰りを待っていた。
愛人ではなく正妻になるとかえって不安なのか?正妻をあのよ
うに振った事に対して自分もいつか捨てられると思っているの
だろうか。

その後一年間、隅田川を互いに越えることは無かった。
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相変わらず最悪ぶりを発揮する詠一郎。

ドラマとして面白かったのは、愛人から正妻になる事で夫の
魅力が徐々に失われていくという現実だ。
冬眠中の熊、去勢された猫、無口なエディ・マーフィーに例え
られていたが、夫が家庭に安住していくのと同時に、男性と
しての魅力は失われていくモノだろうか。

展開として意外に感じたのは、自分のものにした詠一郎の事を
手に入れた事への満足感から操が見限っていく展開になるのか
と思っていた。しかしそれは逆の展開で操が詠一郎に
捨てられやしないかと消極的な姿になる部分が有ったこと。

一年間という時間の経過は絶妙なものがある。
その間近くて遠い存在になっていたあいの存在。
どういう場面で再会を演出するのか。そしてその時どんな気持ち
でいるのか実に興味深い展開だった。

逢ったのはリフォーム中の耕作のアパートだった。
彼女が最初の二週間は相当辛かった事を口にし、もう大丈夫だ
と告げたこと。あと一年有れば同窓会も出来そうだと言った
事で詠一郎にも寂しさが生まれたのでは無かろうか。
自分の存在を消されてしまうことで、急に名残惜しさが見られた
のか突然キスする。まるで忘れることを許さないとばかりに
キスする詠一郎。もの凄く最低な人物だが、あいも最後は思いが
再燃したようでちょっと可愛そうだった。

佐倉詠一郎(35):本木雅弘 (文洋書店・編集者)
佐倉あい(33):天海祐希 (詠一郎の妻、インテリアデザイナー)
前園耕作(29):原田泰造 (小説家)
岡島明洋(31):谷原章介 (あいの弟)
浜崎由香子(22):伊東美咲 (文壇バー「ソル」。昼間はOL)
小暮志麻子(33):木村多江 (文壇バー「ソル」)
大森年宏(46):田山涼成 (詠一郎の上司)
都山ハコ:金子さやか (明洋の彼女)
平松瑛子:蓼沼千晶
溝口美紀子:林真奈美 (興三郎の妻)
倉木景子:永松恵子
溝口興三郎(55):田村亮 (小説家)
沖野晶午(32):北村一輝 (インテリアデザイナー)
天地 操(33):石田ひかり (あいの親友)

永井佳代子:鶴田倫美 (あいの会社の従業員)
砂川恵介 : 水橋研二 (あいの会社の従業員)

坂西良太

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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