水曜日の情事
a wednesday love affair
(2001年度 10月期・水曜9時枠)

原作・脚本/野沢尚
プロデュース/永山耕三、喜多麗子、平賀公泰
演出/永山耕三、西浦正記、成田岳

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/jyouji/index_frame.html


第10話 最後の最後に…

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会いに来るのを待っていた。独りぼっちだった。
そう告げるあいに対して、もう一度やり直そうとして彼女を
抱く詠一郎。しかし次の瞬間あいは我に返り、彼のことを
遠ざけて居なくなってと告げる。

帰宅した詠一郎は心ここにあらず、操との会話も上の空。
心の中では今頃あいはどうしているのかと思っていた。

一方耕作は由香子からのメッセージを聞き急いでアパートを
訪れる。これから死ぬというメッセージに彼も気が気でない。
しかしそれは彼女が仕掛けた脅しだった。

翌日詠一郎は寝不足の目をこすり合わせながらあいの家を訪れ
る。扉越しに彼女に話しかける。もうオレのことで苦しまない
で欲しいという。望むならば遠くにいくという詠一郎。しかし
何かを求めるならもう一度一緒に中央区役所に行こうと告げる。
やり直したら貴方を巡ってまた操とエンドレスの奪い合いに
なるとり事。しかし詠一郎は人間は愛のために何処まで戦える
のか、どこまでも試してみても良いのではないかという。
生きているとはそういう事だと告げる。
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相変わらず詠一郎の身勝手な言い分に腹だたしくなる事間違い
が、流石に操よりもあいとの関係が似合っている感じ。
無理矢理横取りしても気持ちだけは奪えないものなのか。

確かにあいにしたら15年前の悪夢の再現に物怖じしてしまう
かもしれない。それだけ操の中の猟奇性が凄いし、年齢を重ねる
につれて容易に相手だって見つかりづらくなるのだから、詠一郎
に対する固執するところはリアルに映っていくかも知れない。

明日始めてデートした場所で待っているという。
あいには何処なのか本当に忘れており、期日までに思い出せる
のかがドラマとして興味深い点だ。

しかしこれをデートとするのは多少無理がないか。
単なる書店で出会っただけの事で、約束して楽しんだ訳でもない
ので双方がデートとして認識している可能性は少ない気がする。

詠一郎が溝口興三郎と仕上げた"恋愛小説"がキーワードだった。
もう少しあの本の中に細工してあるとか有るのかと思ったが、
意外とすんなりとしたものだった。
恐ろしいのは最後のシーン。きっちりキスするまでお預けし、
二人の前に躍り出るタイミングの良さ。しかも涙ではなく不気
味な程の笑顔。一体何を考えているのでしょうか。

それにしても由香子が耕作に執着している理由に説得力が
無いよね。最初の頃の耕作は由香子目当てでバーに通っていた
けどいつの間にか逆転している。この頃の伊東美咲は無敵な程に
可愛い。
今回自殺だなんだ騒動を起こしたにもかかわらず、きっちりH
までしている神経がよく分からないね。

佐倉詠一郎(35):本木雅弘 (文洋書店・編集者)
佐倉あい(33):天海祐希 (詠一郎の妻、インテリアデザイナー)
前園耕作(29):原田泰造 (小説家)
岡島明洋(31):谷原章介 (あいの弟)
浜崎由香子(22):伊東美咲 (文壇バー「ソル」。昼間はOL)
小暮志麻子(33):木村多江 (文壇バー「ソル」)
大森年宏(46):田山涼成 (詠一郎の上司)
都山ハコ:金子さやか (明洋の彼女)
平松瑛子:蓼沼千晶
溝口美紀子:林真奈美 (興三郎の妻)
倉木景子:永松恵子
溝口興三郎(55):田村亮 (小説家)
沖野晶午(32):北村一輝 (インテリアデザイナー)
天地 操(33):石田ひかり (あいの親友)

永井佳代子:鶴田倫美 (あいの会社の従業員)
砂川恵介 : 水橋研二 (あいの会社の従業員)

作家 : 春海四方
書店主 : 奥村公延

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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