トリック 2 (2002年1月期・テレビ朝日金23時枠)

第1話 六墓
--------------------------------------------------------
六つ墓村と呼ばれる山梨の村で旅館をやっている田島はこの日、
超常現象は有り得ないと主張し、2000部が売れている本"どんと
来い超常現象"を出版した上田次郎を訪れる。ウチの旅館で毎年
おかしな事が起こっているとして、助けを求めに来たという。
1月11日が来ると毎年宿泊客が一人謎の死を遂げるという。
過去を振り返ると、肺炎で死んだり、脳溢血で死んだり、交通
事故や心臓麻痺など、次々亡くって居るとのこと。今年ももう
すぐその日が来るので泊まりに来て、その死の真相を解明して
欲しいという。

山田奈緒子は売れっ子奇術師。父親も奇術師であり、その血を
引き継いだ彼女。しかし何故かいつも契約を打ち切られ、家賃
をまともに払うことも出来ずに、ボロアパートから一歩も抜け
出せずにいた。家賃の催促に来る大家に居留守を使う彼女。
しかし見つかり手紙が来たと渡される。宛先人は不明。しかし
同時に電話が鳴り、手紙を出したと思われる人物からの謎の
電話だった。電話の主は上田次郎。回りくどいやり方で、奈緒
子に近づく。

一方奈緒子の母・里見は有名な書道家。この日、山梨の県会議
員・亀岡と秘書の鶴山がやってきて、ポスターの文字を書いて
欲しいと依頼に来る。法外に高い値段で依頼を受ける彼女。
変わりにお香の匂いのするお守りを彼に手渡す。これが有れば
悪から身を守るという。

奈緒子は次郎から誘われ温泉に行くことになる。
急に温泉なんて怪しいという奈緒子は、何を隠しているのかと
問う。すると先月教授になったことや、本を出版したことを
告げ上手く誤魔化す次郎。

目的地である六つ墓村に到着。
町の入り口では梅竹が現れ何しに来たと外部から来た物に警戒
心を表す。次郎は目的地である水上荘へ。到着して早々に
従業員(松本じゅん)が辞めるとして旅館から立ち去る姿が有った。
中から妙に丁重な言葉遣いをする番頭の平山が出てきて応対する。
また次郎達以外にも、亀岡らが宿泊することになっていた。

荷物を部屋に置いた跡、奈緒子は一人で秘湯に行こうとする。
しかし何故か水上荘に母親・里見から電話がある。彼女から
突然"何があっても、何処に言っても私はあなたの傍にいる"と
いう意味ありげな言葉を投げかけてくる。
奈緒子は蔵を見つけて中に入ってみると、子供の霊のようなもの
と遭遇。次の瞬間蔵の入り口は閉じ、後から首を絞められるよ
うな感覚に陥る。助けを求めると、田島がやってきて助けてく
れる。恐らくそれは背中わらしによる仕業だという。4年前にも
ここに閉じこめられて心臓麻痺を起こした人が居るという。
背中わらしは疚しい心の持ち主に襲いかかるのだと言われ、
そんな心は持ち合わせていないと否定する。
奈緒子は秘湯に行きたいと田島に告げると、何を勘違いしたのか
秘刀を持ち出し、これが400年前の事件に於ける落ち武者が残
していった刀だと告げる。
--------------------------------------------------------

★丁寧すぎる番頭の平山

金曜ドラマ枠ってこういう人物像を作るのが好きだよね。
しかも面白いのだから困ってしまう。

★奈緒子に対して素直に頼めない次郎。

手の込んだ方法で奈緒子に頼むところが笑える。
まさか手紙を使って上手く頼みを聞くよう誘導するとは。

★どんと来い超常現象

次郎の書いた本は2000部が売れたという。
対する栗栖禎子は、28冊目の本"熱海モロッコ殺人連鎖"が
100万部を売り上げる。

★可愛すぎる栗栖禎子のアシスタント・藤野

堀つかささんってもう芸能界を引退したのか。
とても良い素材な人だったけど残念。

★六つ墓村

400年前に落ち武者が流れ着いて、村人は彼らをもてなした
らしい。しかしある時酒を飲ませて殺害し、彼らの持つ財宝
を奪おうとしたとの事。しかしそれ以来村には不幸が起こり
始める。という事は毎年1人の生け贄が有ったと言うことは、
村では400年間に400人死んでいるって事ですか?

★栗栖禎子が亡くなる。

人為的なものだとするならば、あの密室のような状態でどの
ように殺したのか。その意図は何なのかという事になるな。
それよりも何故この水上荘なのかという事にも繋がる。
村人ではなく訪れる人が襲われるというのもちょっと可愛そ
うだな。

山田奈緒子 …… 仲間由紀恵 (自称売れっ子奇術師)
（少女時代：塚本璃子）
上田次郎 …… 阿部寛 (日本科学技術大学の助教授)
矢部謙三 …… 生瀬勝久 (公安部所属の警部補)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家)

平山平蔵 …… 渡辺いっけい (水上荘の番頭)
田島松吉 …… 石井愃一 (水上荘の当主)
亀岡善三 …… 徳井優 (県会議員)
鶴山 …… 長江英和 (亀岡善三の秘書)
栗栖禎子 …… 犬山犬子 (売れっ子女流推理小説家)
藤野景子 …… 堀つかさ (栗栖禎子のアシスタント)
松乃上孝雲 …… 和田勉 (和田弁天の住職)
梅竹 …… あき竹城 (言い伝えを守る老婆)

池田ハル …… 大島蓉子
石原達也 …… 前原一輝

アベディン・モハメッド、松本じゅん

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)