相棒
(2003年度10月期・2004年度1月期TBS)

プロデューサー - 松本基弘、香月純一・須藤泰司・西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘、櫻井武晴、砂本量、深沢正樹、坂田義和

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_02/


第1話 ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠

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東京拘置所で死刑因であり平成の切り裂きジャックと呼ばれて
収監されている浅倉禄郎が突然血を吐いて倒れる。
監視カメラで見ていた刑務官はすぐに医師に連絡。
この場では処置できないとして救急に運ばれることになる。
レントゲンの結果、大量の釘を飲んでいたことが判明。
自殺したのか?

亀山薫の元に電話が鳴る。右京に逢いたいという浅倉禄郎から
のものだった。それを知り薫と美和子は病院へと足を運ぶ。
ボイラー室の奥に浅倉禄郎は隠れていた。自殺未遂までして
右京に逢いたいとは一体どういう事なのか。右京は今ロンドン
に居ることを告げ、必ず彼に伝えるという薫。彼は小暮ひとみ
を捕まえて欲しいというものだった。
平成10年に薬科大学の教授・丸山卓司が毒殺された事件は
彼女による仕業だという。同じ人殺しの臭いがしたとの事。

それを受けて薫はロンドンにいる右京の元に何度も電話する。
しかし全く出ることが無く、ようやく右京が出たと思えば、
彼の態度に発奮し、浅倉に言われたことを伝言することが
出来なかった。
薫は自分一人でひとみの件を調べることにする。
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ドラマとしては、如何にも怪しい女性・小暮ひとみが容疑者と
して浮かび上がるも、毒殺した直接の証拠がないために検挙
する事が出来ない。
話の矛盾の中に彼女が犯人だという証拠を求めて、自白に追い
込むのだが・・・

とても分かりやすいドラマの展開の仕方で見やすい内容だった。

大学教授・丸山卓司がアトロピンという毒で殺害される。
教授は栄養剤を常用していた事から、ピルケースに毒を入れて
飲ませたのではないかと目星を付ける。

佐川昭彦という日本アーベル建設の男性も遺体で見つかる。
遺体は既に死亡してから三週間が経ったもの。彼はゼネコン幹部
で捜索願が出されていた。

更にひとみを尾行していた際に一緒に逢っていた男性・真鍋
純一郎も亡くなってしまう。例に漏れず彼もアトロピンによる
毒殺で、栄養剤を常用していたとの事。

ドラマとしては右京と薫が捜査権がないにもかかわらず、捜査
している事への違和感は存在するが、警察内部でのライバル
的要素や上司らとの兼ね合いはこのドラマの一つの要素として
複雑に存在している様子。

帰国した右京と薫は何度もひとみの自宅に足を運び、怪しい部分
が無いかを調べていく。真鍋との出会いはパーティーで、七日会
と呼ばれるメンバーの親睦会の場だと知り名簿を調べる。

意外にも警視庁の官房長官である小野田もその会員の一人。

今のところ薬科大の大学院生である彼女は庭にも栽培している
ベラドンナというナス科の植物から毒を精製している可能性が
高いこと。素人には出来ないことから、ほぼクロである事は
間違いないが、どの辺に証拠を求めるのかという事。
自殺した際、同じ毒物で死んでいれば決定的な証拠になった
のだが、彼女は助かることを計算に入れて神経系の薬物を
服毒するというなんとも小狡くて、賢い犯人像である。

一度は自白したひとみだが、再度病院で話しを聞くときの
態度の急変具合はこの事件の難しさを物語るね。

杉下右京 - 水谷豊
亀山薫 - 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 - 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
浅倉 禄郎 - 生瀬勝久 (元優秀な検事。薫、美和子の同級生)
武藤 かおり - 松下由樹 (弁護士)
小暮ひとみ - 須藤理彩 (犯人?)

宮部たまき - 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)
真鍋純一郎 - 岩尾拓志 (トラスト国際交易・専務)
小暮慶介 - 清水紘治 (ひとみの父)

伊丹憲一 - 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 - 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 - 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 - 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 - 片桐竜次 (警視長)
中園照生 - 小野了 (警視正)
大河内 春樹 - 神保悟志 (主任監察官)
小野田 公顕 - 岸部一徳 (警察庁/警視監)
監察官 - 並樹史朗
斉藤刑務官 - 黒沼弘己

光岡湧太郎、嶋田豪、堀越富三郎、内藤トモヤ、新川將人
浜幸一郎、古郡雅浩、花塚いづみ、寺岡勝則、増田英治
上田茂、中嶋直人、舘昌美、斎藤あきら、比佐廉、小笠原家光
家根本渉、小川直美、菊池隆志、田村学、佐藤智美、平野義太郎
アンナ・ヨコタ、羽鳥和則

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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