相棒
(2003年度10月期・2004年度1月期TBS)

プロデューサー - 松本基弘、香月純一・須藤泰司・西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘(1)(2)、櫻井武晴(3)、砂本量、深沢正樹
坂田義和

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_02/


第4話 消える銃弾

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射撃の練習をする薫。それを見学するだけの右京。
薫が練習に張り切るのはいつ一課から招集がかかるのか分から
ない為のもの。

そんな中、雑誌記者の有賀透(43歳)がビルから出てきたところ
を何者かに射殺される。
すぐに鑑識の米沢が現場にはいるが、遺体からは硝煙反応が
出ず、更には体内にあるはずの銃弾が見つからないという。
貫通していない事から銃弾が体内に有ることは明らかだが、
それが無いのは一体どういう事なのか。

右京はかつて過激派であり改造銃を作っていた苫篠武の元を
訪れる。彼に事件の被害者のことを告げ、そのような銃が作れ
るのか尋ねる。しかし分からないという彼。
そんな中弁当屋の女性・青山晴美が昼飯の弁当を届けに来る。
二人分の弁当を届ける彼女。武はそれを祭壇に捧げていた。
息子・孝一の写真が飾られていた。

右京は捜査資料を読みあさる。有賀は決して評判の良い記者
ではなかったこと。ゴシップネタで恨みを買うことも多い事
から怨恨の線も考えられる。
その資料の中に何故か苫篠孝一の名前が有ったために、右京
たちは被害者が取材をした十和田ヒデシ建築デザイン事務所を
訪れる。すると孝一はこの事務所に来ることになっていたが
ある時自殺してしまった事を知る。
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硝煙反応が無い拳銃。そして痕跡の残らない銃弾。
果たしてそれを操るのは誰なのか。

拳銃の謎と銃弾の謎に焦点が当たる話でも有るために、やや
それの方法論については説得力がなかった。
コンプレッサーが稼働しているのならば現場にはそれなりの音
が有るはずだし、何よりも素人がそんなに簡単に扱える訳が
無い。特に扱うのが女性と言うこともあって、銃弾を作る作業
自体難しいのではないかと思う。

記者が殺害される動機というのは、有る程度冒頭から予想できる
事で、その中に孝一との接点が出てきたときに、捜査も随分
絞り込める展開になったと思う。

ドラマでは自殺したとされる苫篠孝一がもしかしたら生きている
のではないかと思わせる部分では上手く出来ていた。

青山晴美の不可解な行動は孝一が生きていることを示唆するもの
ではなく彼女の中で息づく孝一の姿が有ったこと。
女性では銃は扱わないだろうという先入観が上手く容疑者選定
を鈍いものとさせた。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁特命係)
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁特命係)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内 春樹 …… 神保悟志 (主任監察官)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)

苫篠武 …… 下條アトム (町工場・苫篠機械。改造ガン)
苫篠孝一 …… 渡部遼介 (息子、建築家)
青山晴美 …… 氏家恵 (弁当屋・孝一に片思い)
十和田秀志 …… 石山律雄 (十和田ヒデシ建築デザイン事務所)
十和田ケイコ …… 高木りな (娘。孝一と破談)
有賀透 …… 村上靖尚 (新聞記者・ゴシップ)

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