相棒
(2003年度10月期・2004年度1月期TBS)

プロデューサー - 松本基弘、香月純一・須藤泰司・西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘(1)(2)(10)(11)(13)(18)(21)
櫻井武晴(3)(7)(8)(15)(16)、砂本量(4)(5)(6)(9)(14)(17)
深沢正樹(12)(20)、坂田義和(19)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_02/


第19話 器物誘拐

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休日、ペットショップでパグ犬を見ていた薫と美和子の元に
右京からの電話。誘拐事件が発生したために捜査に加わって
欲しいというもの。
被害者の桐本家を尋ねると妻の雅江が対応に出て誘拐事件に
ついて語り始める。誘拐されたのは犬のラブだった。
午前11:30頃、庭にいるはずのラブが突然居なくなり、近所を
探し回った挙げ句一度2時頃自宅に戻るとポストに誘拐を示唆
する紙が入っていたという。中には4時までに200万円を用意し
公園に持ってこいと書かれていた。
犬は人ではなく器物故に逆探知の許可は下りなかったという。
取りあえず再びポストに要求の手紙が入るかも知れないので
監視カメラを設置することになる。

4時になり公園に行く。
周りは警察が張り込む中接触する人物を待つが一切連絡が無い。
約束の時間を2時間過ぎた頃、雅江の夫・達彦から電話がなる。
夫はクライアントと会うために遅くなるとの事。犯人が来ない
のならば単なるイタズラなのではないかと告げる。

取りあえず右京と薫は夫・達彦の元を訪れる。
彼は弁護士だった。誘拐は怨恨である可能性が高いために、
誰かから恨まれている事はないか尋ねる。心当たりが無いかに
思われたが思い出したように先月事務所に殴り込んで来た男の
事を告げる。バイクの人身事故で弁護した件の被害者側の
人物・野崎建生が不服を申し立てにやってきたという。
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今回は犬に纏わる話だった。

犬の誘拐事件は意外にもすぐに解決を見せるが、犯人だと思わ
れる男性はアパートの自室でナイフで刺されて亡くなっていた。

部屋を調査した結果、
・テレビのコンセントが抜かれている。
・犬の餌が無く水だけが与えられている。
・掃除機の中に犬の毛が入っている。
・ラジオと照明がつきっぱなしになっていた。
・警察犬の活躍により凶器のナイフと部屋のエプロンは同一人物
だと判明する。

状況証拠の全ての犯行は妻・雅江の事を指し示す中で、動機は
何なのか。

仕事人間の夫がどれだけ妻のこと、家庭のこと、犬のことを
思っているのか分からないためにドラマとしては難しい案件
になった。

男性と女性の犬に対する愛情の表現が違う辺りの要素がドラマ
として加味されていたが、人それぞれのようにも思う。
男性だって犬を子供のように扱う人はいるよな。

犬のために電気を付けていたり、コンセントを抜いたりと
その辺の事情が分かってしまう所は右京の洞察力なのだろうが
ちょっと難しいものがあるね。

ドラマで決定打となるのが、監視カメラの映像の中にバッヂを
していない達彦の姿が映っていた事と、犬がバッヂを飲み込んで
いたという事実。なんとなくこの件も言い訳できそうな気がするが
きっちり自供してくれたので良かった。
一応妻の浮気に関しては憤りに感じていたのね。

杉下右京 - 水谷豊
亀山薫 - 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 - 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
武藤 かおり - 松下由樹 (弁護士)
宮部たまき - 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 - 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 - 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 - 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 - 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 - 片桐竜次 (警視長)
中園照生 - 小野了 (警視正)
大河内 春樹 - 神保悟志 (主任監察官)
小野田 公顕 - 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 - 六角慎司 (捜査第二課員)

大木長十郎 - 志水正義
小松真琴 - 久保田龍吉

桐本達彦 - 小木茂光 (弁護士、雅江の夫)
桐本雅江 - 久野真紀子 (愛犬・ラブを溺愛)
野崎建夫 - 池田政典 (被害者家族)

田口主将、椎名亜衣、内田尋子、湯沢勉、佐藤文雄
星野光代、大塚太心、田中登志哉、檜尾健太、神道寺こしお
森嶋將士、柏木陽

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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