相棒
(2003年度10月期・2004年度1月期TBS)

プロデューサー - 松本基弘、香月純一・須藤泰司・西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘(1)(2)(10)(11)(13)(18)(21)
櫻井武晴(3)(7)(8)(15)(16)、砂本量(4)(5)(6)(9)(14)(17)
深沢正樹(12)(20)、坂田義和(19)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_02/


第20話 ニ分の一の殺意

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ある雨の日、歩道橋から男性・坪井真治が女性によって突き落
とされる。女性は立ち去るがその時近くにいたオカマバーの
ママ・ヒロコが容疑者として捕まる。
ヒロコは薫にしか話をしないとして駄々を捏ねた為に、伊丹は
薫を電話で呼び出す。
ヒロコは突き落としたのは女性である事を告げる。その時同時
に他の目撃者も現れたためにヒロコの無実は証明される。
似顔絵を作成した結果、突き落とした女性は被害者と仕事上
取引のある岡村留奈であることが判明する。右京と薫は早速
彼女のマンションを訪れ事情を聞くことになる。同行を求めて
署に戻ろうとしていたときに、一課の刑事・伊丹と三浦が
留奈を捕まえようとしている姿を目撃。薫がからかいに行こう
としていた所、目の前に留奈とソックリの女性が現れた事に
驚く。留奈には一卵性の双子の妹・留美が居ることが発覚する。
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今回は双子の姉妹が登場するもの。

ドラマとして面白いのはどちらか一方が犯人であることはほぼ
疑う余地もない事だがどちらが犯人なのか物証が無く、起訴に
持ち込むのが難しいという展開を用意したこと。
そういえば海外ドラマ「CSI」シリーズなんかでも度々出てくる
ネタだけど立証するのが難しいよね。遺伝子レベルでさえ難しい
中で、どの辺から矛盾点を導き出していくのか。

男を調べていくも岡村姉妹とは仕事上の付き合いも有り二人とも
面識がある。一応表面的には姉の留奈と付き合いが有ることは
携帯の写真から判明するが、殺人の動機となるとまた別の話で
姉妹のどちらにも動機が無くもない。
坪井が意識が戻るがそれでも犯人を特定することが出来ないと
いうなんとももどかしい事件だった。

問題はどちらの人物も犯行時刻である20時頃には喫茶店"BANFF"
に居たと証言していること。店員も確かに居たことを証言する
が、姉妹のどちらなのかを判別することは難しい。

個別に事情徴収するも口裏合わせは完璧で、なんとか当日そこ
に居た人物にしか知り得ない状況を引き出そうとするも失敗す
る。

二人が共謀しているのは明らか。

自宅を家宅捜索した結果、似たような部屋の作りに驚かされるが
アリバイを切り崩す突破口は傘にあった。
人は使い捨ての傘などあまり気にせずに他人の者を持って
いくことを利用する。
当日が雨だった事が意外なところで利用できたね。

双子故にライバル心を持つ関係で有りつつも、信頼関係が存在
するという複雑な状況が描かれ、最後に上手く二人の結び付き
を描いた話だった。

杉下右京 - 水谷豊
亀山薫 - 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 - 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
武藤 かおり - 松下由樹 (弁護士)
宮部たまき - 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 - 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 - 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 - 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 - 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 - 片桐竜次 (警視長)
中園照生 - 小野了 (警視正)
大河内 春樹 - 神保悟志 (主任監察官)
小野田 公顕 - 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 - 六角慎司 (捜査第二課員)

大木長十郎 - 志水正義
小松真琴 - 久保田龍吉

岡村留奈・留美 - 吉本多香美 (インターネットショップ)
坪井真治 - 田付貴彦 (アーバンカンパニー社長)
ヒロコママ - 深沢敦 (坪井に好意)

高松克弥、鈴木希依子、工藤浩乃、浜道大樹、笠井秀晃
斉藤麻衣子、長田恵

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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