ブラックジャックによろしく
(2003年・4月期/TBS)

脚本/後藤法子
演出/平野俊一・三城真一・山室大輔
プロデュース/伊與田英徳

http://www.tbs.co.jp/bj4649/


第3話 一流の嘘


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研修先が第二内科に移る英二郎。
指導医の久米の元で、患者・宮村和男を担当することになる。
心筋梗塞で一刻も早い手術が必要だが、大学病院の医局システ
ムの関係上、心臓外科医とのカンファレンスを経て、外科医の
判断で手術を行わねばならないという複雑な経路が有る。
しかも宮村の心筋梗塞は、人工心肺には耐えられない状態で
有るために心臓を動かしたまま手術をするという高度なテクニ
ックが必要なため、永大の心臓外科の技術ではほぼ成功しない
だろうという事になる。
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もの凄く色んな要素に溢れた内容だった。

内科医と外科医の連携の問題とか、医局制度の不備な点とか。

プライドばかり高くて実は大したことのない大学病院の技術。
医者の数が多いとそれだけ行える手術の症例も少ないという
事で、巨大な病院が即ち良い医者を生むという図式にはなって
いない点などは感心させられた。

無骨な態度を見せるガッツ石松の演技が冴えを見せた。
信用できずにいる医者に対して、本当に信頼に足る医者なのか
を英二郎に尋ねる辺りとか、少し心を許したところで、症状の
説明に来た指導医・久米の事を聞かずに英二郎の顔色ばかりを
伺っている所など、もの凄い説得力のあるシーンだった。

顔ばかりでかい心臓外科医の教授・藤井の憎たらしさ。
患者思いの無能な医者と性格は最悪だが優秀な医者の比較を
していたが、結局自分だって技術が足りないじゃないかと思う
と片腹が痛い。

あまり一つ一つの事に向き合わずに淡々と仕事してこなして
いくべきかどうかで悩む英二郎の苦悩。彼の苦悩に対して
答えを示唆してくれるカオリという存在の奇妙な組み合わせ
が実に絶妙なものがある。

果たして患者・宮村を助けることが出来るのか。

斉藤 英二郎(妻夫木聡)永禄大学卒の研修医
皆川 由紀子(国仲涼子)新生児集中治療室(NICU)の看護師
赤城 カオリ(鈴木京香)手術部勤務の看護師
出久根 邦弥(加藤浩次)斉藤の同期。5浪の末合格
牛田 克雄(杉本哲太)誠同病院の勤務医
宗形 正臣(松尾政寿)開業医の息子
椿 理沙子(綾瀬はるか)看護師
田中 恵美(今井陽子)

春日部 一郎(伊東四朗)永禄大学医学部第一外科の教授
金子 明子(泉ピン子)遺族
白鳥 貴久(三浦友和)斉藤の第一外科の指導医
服部 脩(緒形拳)天生会誠同病院・院長

久米 憲一(甲本雅裕)斉藤の第一内科(循環器科)の指導医
川上 寛(浅野和之)外科医
宮村 和男(ガッツ石松)酒屋を経営
斉藤 トモ子(浅茅陽子)英二郎の母親
藤井 義也(石橋凌)心臓外科医の教授
北 三郎(原田芳雄)南林間病院の心臓外科医
鳥 一郎 (神保悟志)北の後任の心臓外科医

高砂 春夫(笑福亭鶴瓶)新生児集中治療室(NICU)の医師
田辺 秀勝(吉田栄作)弁護士
田辺 佳子(横山めぐみ)双子の子供を出産

安富 良之(鹿賀丈史)小児科医
内海 まどか(伊東美咲)
児玉 典子(藤谷美紀)膵臓がんの患者
庄司 直樹(阿部寛)斉藤の指導医
宇佐美 孝志(石橋貴明)第四外科の医師
辻本 良江(薬師丸ひろ子)膵臓がん
辻本 正志(梨本謙次郎)良江の夫
川渕 清司(古谷一行)第四外科の教授

武野功雄、水沢螢、川村ひかる、氏家恵、石川裕司、岩田丸
佐野崇、正木孝宗、植村りんこ、熊沢しずか、宮下瞳、菅井玲

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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