ブラックジャックによろしく
(2003年・4月期/TBS)

脚本/後藤法子
演出/平野俊一・三城真一・山室大輔
プロデュース/伊與田英徳

http://www.tbs.co.jp/bj4649/


第11話 戦場!


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石川医師の指示を無視して患者を受け入れた英二郎。その患者
が急変するが何も出来ない英二郎。安富が来てなんとか一命は
取り留めたが、あのままならば確実に死んでいたと言われる。
熱心な医師は嫌いではない。ただ命の預かることの怖さを知れ
と言われ、自分の限界を知ろうとせず理想ばかり追う事の
愚かさを説かれる。
再び英二郎は壁にぶち当たり、落ち込んでしまう。出久根や
皆川も励まそうとするも効果がない。
安富から暫く休めと言われ途方に暮れていると、白鳥医師と
再会する。ちょっと付き合えとして彼と屋台で飲みに行くと、
白鳥も気持ちが落ち込んだときや壁にぶつかったときにはここ
に来てリフレッシュするという。気持ちを引きずるわけには
行かないという彼は、自分も恐いことが有るとして英二郎を
励ます。そして行き詰まったら振り返ることも必要だと言われ
る。
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最終話は原点に戻り、研修医としてスタートした頃にミスを
犯した誠同病院で気持ちに決着を付ける話だった。

とても無難な終わり方だけど、結局英二郎は何処まで現実を
受け止めたのかよく分からないし、結局このまま進むと患者
を殺して医師を辞めるのが関の山といった感じがするのは
気のせいか。
それでも最終回だけの展開を見るととても良くできたまとめ方
だったと思う。

あの夜の晩の患者・小笠原の退院の日というものをぶつけて
患者が助かったという安堵の感じ。しかしそれは自分が助けた
ものではなく、カオリが助けたもの。
この流れだけを見ればカオリ自身が気持ちの決着を付けるため
のエピソードだが、そこから英二郎自身の流れに決着を付け
させるエピが待っている。

英二郎が医師としての自信を無くしたとき、慰めてくれる人の
多さが英二郎の人間性を描いている感じがする。
誰もが英二郎のことをうざったがっているけど、この気持ちを
忘れたら医師としては終わりという医師としての初心が英二郎
の性格に詰まって居るんだろうね。
あの名医・白鳥でさえ患者と向き合う怖さを訴える所を見ると
怖さは恥ずかしいものではない事が分かる。寧ろ恐いからこそ
患者の受け入れに対して慎重になれるものなんだろうけどね。

最後は火傷の患者への措置。
そんなに難しいものではなさそうだけど、挿管一つまともに
出来ない英二郎には無難なエピかな。
最後に服部院長を出したのも正解だった。
馬鹿でも続ければ本物になれるというのは最高の励ましの言葉
だと思う。

斉藤 英二郎(妻夫木聡)永禄大学卒の研修医
皆川 由紀子(国仲涼子)新生児集中治療室(NICU)の看護師
赤城 カオリ(鈴木京香)手術部勤務の看護師
出久根 邦弥(加藤浩次)斉藤の同期。5浪の末合格
牛田 克雄(杉本哲太)誠同病院の勤務医
宗形 正臣(松尾政寿)開業医の息子
椿 理沙子(綾瀬はるか)看護師
田中 恵美(今井陽子)

春日部 一郎(伊東四朗)永禄大学医学部第一外科の教授
金子 明子(泉ピン子)遺族
白鳥 貴久(三浦友和)斉藤の第一外科の指導医
服部 脩(緒形拳)天生会誠同病院・院長

久米 憲一(甲本雅裕)斉藤の第一内科(循環器科)の指導医
川上 寛(浅野和之)外科医
宮村 和男(ガッツ石松)酒屋を経営
斉藤 トモ子(浅茅陽子)英二郎の母親
藤井 義也(石橋凌)心臓外科医の教授
北 三郎(原田芳雄)南林間病院の心臓外科医
鳥 一郎 (神保悟志)北の後任の心臓外科医

高砂 春夫(笑福亭鶴瓶)新生児集中治療室(NICU)の医師
田辺 秀勝(吉田栄作)弁護士
田辺 佳子(横山めぐみ)双子の子供を出産
大久保 (中丸新将) 小児外科医

安富 良之(鹿賀丈史)小児科医
内海 まどか(伊東美咲)
児玉 典子(藤谷美紀)膵臓がんの患者
庄司 直樹(阿部寛)斉藤の指導医
宇佐美 孝志(石橋貴明)第四外科の医師
辻本 良江(薬師丸ひろ子)膵臓がん
辻本 正志(梨本謙次郎)良江の夫
川渕 清司(古谷一行)第四外科の教授
石川 (小林すすむ) 小児科医

中田優子、大岡まちこ、梅津直美、江戸清仁、久保結季
上杉遥、高島広芳、足立学、三十右十三、植木祥平
佐藤光風、世緒、岡田ひとみ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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