僕の生きる道
(2003年1月期・火曜22時枠)

脚本/橋部敦子
音楽/本間勇輔
編成/植村泰之
演出/星護、佐藤祐市、三宅喜重
プロデューサー/重松圭一、岩田祐二


第1話 告知、余命一年

--------------------------------------------------------
生物の授業中、男子生徒の一人・吉田が気分が悪いとして席を
立つ。しかし保健室に向かう彼の手には数学の参考書が有った。
それを見た別の生徒が勉強するために保健室にいくと指摘。
もうすぐ模試が近いこともあり生徒達の気持ちを考え、秀雄は
自習することにした。
生徒の一人・田中守が万引きしたという報告を受け迎えにいく
秀雄。彼を見るや秀雄は落ち着いた調子で将来を台無しにする
のかと問う。逆に生徒からは将来とは何かと尋ねられ、秀雄は
良い大学、良い企業に就職することだという。後からやってき
た教師の久保も同様のことを告げると彼は一定の理解を示し
謝罪して出て行く。
そんな秀雄の元に健康診断の結果が届く。
--------------------------------------------------------

余命一年を宣告された秀雄。
無難に生きてきた彼は、何故自分が病気にかかるのかと嘆く。

橋部敦子、僕生きシリーズの一作目。

病気で余命一年を宣告された男性が自分の人生を振り返る物語
のようだ。

とても落ち着いた調子の映像、そして展開はまさにこのシリーズ
らしさが出ている。
特にシリーズ共通して主人公を演じている草ナギ剛の感情を抑えた
演技というのがとても効果的で、ドラマを興味深くさせているの
も確か。

これまで無難に生きてきた人生。
果たしてそれは後悔すべきものだったのか。

とても簡単なようで難しいテーマで奥深いものを感じる。
みどりにデートに誘うもやんわり断られてしまい、何がダメな
のか尋ねる。真面目で良い人だが自分の思っていることを口に
せず無難に生きている感じがすると言われる。自分の考えを
持ってそれを実行していく人が好みだという彼女。
自分で望んできた人生ゆえに、無難さを否定されるとそれは
それで仕方がないと思わせるが、一年というスパンの中で、
その生き方を見直し、彼女に好かれるような人生・生き方を
模索するのか。

ナチュラルな形でみどりに自分のことを意識させる秀雄の行動
の一つ一つが最後になって成功を掴んでいきそうな気がする。
相手に心配させたり怒らせたり喜ばせたりと、色んな感情を
引き出す毎に相手に上手く自分の事を気づかせているのかな。

今にして思うと生徒達が妙に豪華だ。

そんなに激しい起伏があるドラマではないと思うが、その分
落ち着いてみられるのかも知れない。

中村秀雄(28→29) - 草ナギ剛 (生物教師)
秋本(中村)みどり(25) - 矢田亜希子 (国語教師)
秋本隆行(55) - 大杉漣 (みどりの父で陽輪学園理事長)
金田勉三(43) - 小日向文世 (秀雄の主治医)

畑中琴絵 - 眞野裕子 (看護婦)
田岡久美子 - 銀粉蝶 (田岡の母でPTA会長)
中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

教師
久保 勝(30) - 谷原章介 (数学教師)
太田麗子(38) - 森下愛子 (英語教師)
岡田 力(23) - 鳥羽潤 (新任の社会科教師)
赤井貞夫(35) - 菊池均也 (体育教師)
古田進助(45) - 浅野和之 (陽輪学園教頭)

2年G組の生徒
杉田めぐみ - 綾瀬はるか (歌手志望)
田岡雅人 - 市原隼人 (金のために医学部志望)
吉田 均 - 内博貴 (家族は皆東京大学卒業生)
鈴木りな - 浅見れいな (体育教師の赤井に恋)
赤坂 栞 - 上野なつひ (吉田の幼なじみ)
近藤 萌 - 鈴木葉月 (田岡の彼女)
黒木愛華 - 岩崎杏里 (芸能雑誌に写真が掲載され・・・)
田中 守 - 藤間宇宙 (受験のストレスから万引きや盗-撮)

少年秀雄 - 池田優哉
ミウ - 川崎樹音

まいど豊、花原照子、Bill、田口陽介、船本貴幸
チリノス健二、高橋良平

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system