僕の生きる道
(2003年1月期・火曜22時枠)

脚本/橋部敦子
音楽/本間勇輔
編成/植村泰之
演出/星護、佐藤祐市、三宅喜重
プロデューサー/重松圭一、岩田祐二


第2話 読まなかった本

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職員室の室内は寒さに震えるも、教頭が経費節約だとして暖房
をケチっていた。
そんな中、秀雄は職員室の自分の机の整理をしていると一冊の
本が出てくる。カバーが被さったまま未だに未読の本。
授業開始のベルが鳴り、職員室にはみどりと秀雄だけになる。

怒っているのか?あの事は忘れて欲しい。そう告げる秀雄に
みどりはどうしてあんな事をしたのかと突然キスした事を問い
つめる。しかしタイミング悪く他の先生が来たためにそれ以上
の会話にならなかった。

生徒の一人赤坂は学校では成績上位に入るが数学だけは成績が
イマイチ。数学教師の久保に補習を受けさせて欲しいと頼むが
偏差値が65は無いと受けさせないと言われる。
赤坂は秀雄と進路相談を行う。秀雄から今の成績では第一志望
は難しいと言われる。ネックとなる数学の成績。志望校のレベ
ルは落とせないという赤坂に、バカじゃないか?と淡々と声を
かける。耳を疑う赤坂。たかが大学受験で真剣に悩むなと
告げる。
その事が赤坂の親にも伝わり学校にクレームが入る。
教頭の古田からどうして真剣に話しを聞いてあげないのか問わ
れるが、秀雄は古田のことを生徒を心配しているのではなく
僕の上司として責任を取るのが嫌なだけでしょうと告げる。
更に節約と称して暖房を消している件も指摘し、古田に反抗
して暖房を付ける。みんなから秀雄の変わった姿に驚きの視線
で見られる。
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秀雄は余命一年を宣告され、今まで築き上げたものが無意味に
思えてくる。金を引き出し豪遊するも、死の恐怖からは避けら
れずついに自殺を図る。

絶望していた彼も最後には視点を変えて、一年の間に何が出来
るのかという展開に持ち込まれた。

ドラマとしては上手いこと生徒の一年とダブらせ、一年しか
ないと思って何もしない人には五年も十年も同じだというよう
に、自ら奮い立たせていくのかな。

これまで抑えてきた感情や行動を一気に解放し、教頭に口答え
してみたり、生徒達に嫌な口を叩いてしまうところなど面白い
部分。人間死ぬ気になれば何でも出来るというように、自ら
自然に課していたプレッシャーを解放した瞬間なのだろうか。

みどりにあんな酷い事をしたのに、きちんと話を聞いてくれる
矢田ちゃんのキャラクターの可愛らしさが目に付く。

みどりと久保が親公認で近づいていく中で、秀雄がこの関係の
中に割って入れるのだろうか。

医師の金田があなたには死ぬ権利がないとしたように、最後は
親の気持ちを上手く使い秀雄に生きる理由を見つけさせたとこ
ろはなかなか良くできていた。

中村秀雄(28→29) - 草ナギ剛 (生物教師)
秋本(中村)みどり(25) - 矢田亜希子 (国語教師)
秋本隆行(55) - 大杉漣 (みどりの父で陽輪学園理事長)
金田勉三(43) - 小日向文世 (秀雄の主治医)

畑中琴絵 - 眞野裕子 (看護婦)
田岡久美子 - 銀粉蝶 (田岡の母でPTA会長)
中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

教師
久保 勝(30) - 谷原章介 (数学教師)
太田麗子(38) - 森下愛子 (英語教師)
岡田 力(23) - 鳥羽潤 (新任の社会科教師)
赤井貞夫(35) - 菊池均也 (体育教師)
古田進助(45) - 浅野和之 (陽輪学園教頭)

2年G組の生徒
杉田めぐみ - 綾瀬はるか (歌手志望)
田岡雅人 - 市原隼人 (金のために医学部志望)
吉田 均 - 内博貴 (家族は皆東京大学卒業生)
鈴木りな - 浅見れいな (体育教師の赤井に恋)
赤坂 栞 - 上野なつひ (吉田の幼なじみ)
近藤 萌 - 鈴木葉月 (田岡の彼女)
黒木愛華 - 岩崎杏里 (芸能雑誌に写真が掲載され・・・)
田中 守 - 藤間宇宙 (受験のストレスから万引きや盗-撮)

少年秀雄 - 池田優哉
秀雄の母 - 山本道子

松本圭未、大塚安里、横山三菜子、丸山未帆、山下美里
渋谷真理音、村田真弥子、首藤健祐、香取廣美、齋藤康弘

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