僕の生きる道
(2003年1月期・火曜22時枠)

脚本/橋部敦子
音楽/本間勇輔
編成/植村泰之
演出/星護、佐藤祐市、三宅喜重
プロデューサー/重松圭一、岩田祐二


第3話 封印された恋心

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秀雄はビデオ日記を付け始めることになる。
1月27日、初めての日記。残りの人生を精一杯生きたいという。

翌日学校に行くと赤井先生が職員室で結婚の報告を行う。
相手は牛丼店でアルバイトしている美子。僕なんてまだまだ
先だという秀雄は自分には未来がないことを知り落ち込む。
金田の前で今結婚しても一年で相手を未亡人にしてしまうとし
てこんな無責任なことはないと吐露。
未来がないならば今を生きようと秀雄はポジティブに考える。

そんな中、生徒の一人鈴木りなが化粧をして授業に出席する。
秀雄はそれを見て放課後に職員室に来るよう告げる。
生徒達の前で秀雄は生物学よりも他の勉強をしたいのは分かる
が授業の時くらいは生物に触れてみないかと呼びかける。

職員室で秀雄はインターネットを使って生徒達の進路希望の
大学について偏差値以外の事を調べ始める。偏差値重視だった
秀雄の変わった姿に先生達も驚きの視線を向ける。
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今回は教師・赤井の結婚エピソード、そして彼のことを思って
いた生徒の一人・鈴木りなのエピソードを通して、自分の今の
立場を踏まえつつ、本当の自分に向き合っていくような話し
だった。

徐々に秀雄の価値観が変わりつつ有る現状が色んな所で現れ
初めて、それを先生たちも感じていく。
理事長の秋本隆行が秀雄に対して気になり始めたという所が
如何にも今後の展開を期待させるものとしている。

不思議なことに一年の余命しか無いという状況の中で、自分
の事だけでなく、他人のことに目を向け始めて関心を示し始
めたというところが実に皮肉な感じだね。

一年の寿命では恋愛をしても相手に対して迷惑がかかる。
それはそれで真理だと思うが、自分の気持ちを押し殺して
自らの気持ちを偽っていることに気がついていく。
これも日記の効果といったところなのだろうか。

生徒の鈴木りなから教えられたことも一つの要因。
この先幾らでも恋愛が出来るというのはあくまで仮定の話で
実際には好きになろうとしてできるものではない事。そして
自分の気持ちを押し殺したとしても、相手に対する思いは
自然と生まれてしまうものだという。

余命一年が思わぬ所で勇気を与えた感じだけど、何も学校で
告白しなくても良いのにね。

中村秀雄(28→29) - 草ナギ剛 (生物教師)
秋本(中村)みどり(25) - 矢田亜希子 (国語教師)
秋本隆行(55) - 大杉漣 (みどりの父で陽輪学園理事長)
金田勉三(43) - 小日向文世 (秀雄の主治医)

畑中琴絵 - 眞野裕子 (看護婦)
田岡久美子 - 銀粉蝶 (田岡の母でPTA会長)
中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

教師
久保 勝(30) - 谷原章介 (数学教師)
太田麗子(38) - 森下愛子 (英語教師)
岡田 力(23) - 鳥羽潤 (新任の社会科教師)
赤井貞夫(35) - 菊池均也 (体育教師)
古田進助(45) - 浅野和之 (陽輪学園教頭)

2年G組の生徒
杉田めぐみ - 綾瀬はるか (歌手志望)
田岡雅人 - 市原隼人 (金のために医学部志望)
吉田 均 - 内博貴 (家族は皆東京大学卒業生)
鈴木りな - 浅見れいな (体育教師の赤井に恋)
赤坂 栞 - 上野なつひ (吉田の幼なじみ)
近藤 萌 - 鈴木葉月 (田岡の彼女)
黒木愛華 - 岩崎杏里 (芸能雑誌に写真が掲載され・・・)
田中 守 - 藤間宇宙 (受験のストレスから万引きや盗-撮)

赤井美子 - 中山ちか
司会 - 飯田基祐

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