僕の生きる道
(2003年1月期・火曜22時枠)

脚本/橋部敦子
音楽/本間勇輔
編成/植村泰之
演出/星護、佐藤祐市、三宅喜重
プロデューサー/重松圭一、岩田祐二


第6話 悲しきプロポーズ

--------------------------------------------------------
私、中村先生のこと好きです。
みどりと食事をした後にそう告げられて不意打ちのようにキス
された秀雄。
学校に薬を忘れたことに気がつき戻ると職員室にはまだ電気が
ついており、麗子先生がいた。

みどりは家族写真を眺めながら亡き母親に対して久保との付き
合いは断ったことを報告する。それを聞いていた父親は、娘の
決断を信じると告げる。

秀雄は麗子を呼び出し相談する。
麗子はてっきり病気のことを告白されると思っていたが、みど
りとの関係を告げられたもの。デートをしたのでこれでもう
恋人としても良いのかどうかを尋ねた。麗子は口が堅いから
どんな事でも相談するよう語る。
--------------------------------------------------------

いよいよ秀雄が抱えている悩みがみどりに伝わることになる。
果たしてどんな状況で伝わるのか。

告白はドラマの最後の展開だったが、それまでの時間も無駄なく
そつなく使い切った内容だった。
麗子先生の使い方も秀逸で、こんな人が居たならば本当に相談
事をしたくなるような存在だと思う。

どんな人物でも悩み事は有るもの。
今回のドラマで取り上げられたのは、父親の会社が明日にでも
倒産し大学進学を諦めねばならない生徒・赤坂 栞。
彼女とのエピソードを通して上述する展開をあぶり出すのと
同時にみどりが過去に大切な人を亡くした時の気持ちを秀雄の
前で語るする流れは、告白するのを躊躇わせる流れだったと
思う。

しかも今回は秀雄の彼女としての存在感をいかんなく発揮し、
今の自分が如何に幸せであるかを描いたこと。より告白する
タイミングを失っていくし、秀雄が語ろうとする流れは全て
それとは反対する流れだったので、なんとも酷な展開を用意
したことになる。

久保はみどりの恋愛事情の中で論外だと思っていたが、
ここに来て彼女の気持ちを支える立場として上手く浮上してきた
なと思う。

いよいよ最後の告白の時。
既にその前にビデオを見られていることは明らかで、ある時
からみどりの態度に異変が見られる。ハッキリとした悲しむ
姿はなかったが、言葉少なげにアイロンをかける姿を見せたり
朝食を作ったりする辺りでその悲しみを体現させたところは
とても上手い演出だった。
告白するときも聞かないフリをしていたみどりがとても愛ら
しく見えた。

中村秀雄(28→29) - 草ナギ剛 (生物教師)
秋本(中村)みどり(25) - 矢田亜希子 (国語教師)
秋本隆行(55) - 大杉漣 (みどりの父で陽輪学園理事長)
金田勉三(43) - 小日向文世 (秀雄の主治医)

畑中琴絵 - 眞野裕子 (看護婦)
田岡久美子 - 銀粉蝶 (田岡の母でPTA会長)
中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

教師
久保 勝(30) - 谷原章介 (数学教師)
太田麗子(38) - 森下愛子 (英語教師)
岡田 力(23) - 鳥羽潤 (新任の社会科教師)
赤井貞夫(35) - 菊池均也 (体育教師)
古田進助(45) - 浅野和之 (陽輪学園教頭)

2年G組の生徒
杉田めぐみ - 綾瀬はるか (歌手志望)
田岡雅人 - 市原隼人 (金のために医学部志望)
吉田 均 - 内博貴 (家族は皆東京大学卒業生)
鈴木りな - 浅見れいな (体育教師の赤井に恋)
赤坂 栞 - 上野なつひ (吉田の幼なじみ)
近藤 萌 - 鈴木葉月 (田岡の彼女)
黒木愛華 - 岩崎杏里 (芸能雑誌に写真が掲載され・・・)
田中 守 - 藤間宇宙 (受験のストレスから万引きや盗-撮)

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system