僕の生きる道
(2003年1月期・火曜22時枠)

脚本/橋部敦子
音楽/本間勇輔
編成/植村泰之
演出/星護、佐藤祐市、三宅喜重
プロデューサー/重松圭一、岩田祐二


第7話 間違われた婚約者

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秀雄に病気の事実を告げられたみどりは翌日に学校を欠席する。
みどりは金田医師の元に行き本当に病気を治すことは無理なの
か尋ねる。彼の気持ちを理解するのは無理であり、今必要なの
は彼が辛いときに辛いといえる関係だと言われる。

みどりは帰宅する時を狙って秀雄の自宅を訪れる。
秀雄は彼女にもっと早くに伝えるべきだった事を言い、今は
自分の運命を受け入れていること。みどりとの日々は掛け替え
の無い日々だったことを伝える。しかしみどりはそれは別れの
理由にはならないと告げる。秀雄は今後痛みが出てくることで
精神的に不安定になることを伝え、辛く当たってしまうかも
知れない不安感に対して、みどりに無理をさせていると思う
と僕の方が辛くなるとして別れを告げる。

翌日久保はみどりに再度アタックする。しかしみどりは秀雄
が好きだとハッキリと答えた。

久保が文部科学省の仕事の資料を見ている姿を秀雄は目撃し、
そんな仕事が出来る彼が羨ましいと告げる。しかし久保はみど
りを取られている事で、内心笑っていると考える。
その事を久保は麗子先生に語るが、麗子は断じて笑ってはいな
い事を告げる。
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週末に帰省し、母親に全てのことを話そうと決意する。
しかし先回りしてやってきたみどりが同席することで、母は
息子の告白が結婚の報告だと勘違いする。

今回、久保先生にも秀雄の病気の事実が伝わる。
それまでに起こる久保先生のドラマがまた実に効果的で、
プライド遵守で生きてきた様な彼が、そんな自分のくだらなさ
に嘆くという実に人間くさい内容が用意されていた。

今回は何と言っても母親に告知するシーンだ。
実家に帰ったときにはいえず、完全に結婚すると思いこんでいる
彼女に告知しなければならないという酷なシーンを演出した。
最後に電話で語るときに意図的にセリフを消したシーンも効果
的だが、何と言っても今回は母親がみどりに息子のことを頼む
として頭を下げたシーンではなかろうか。このシーンはかなり
ぐっとさせられるものがあった。
父親との関係が描かれ、甘えたり我が儘にされた側の心情を
描くことで、秀雄にもみどりとの関係にゴーサインを示唆する
様な展開で、事実そんな母親のセリフに感化されたと思う。

金田医師の使い所も良く、明日世界が滅亡しようとも、今日私
はりんごの木を植えるとしたたとえ話は最高に良かった。

母親が夫から貰ったという真珠のネックレスが上手いアイテム
として利用されたが、二人が結ばれないとこのアイテムが宙に
浮くなと思ってヒヤヒヤした。結局ドラマとしては結ばれる
方向で良かったと思う。

中村秀雄(28→29) - 草ナギ剛 (生物教師)
秋本(中村)みどり(25) - 矢田亜希子 (国語教師)
秋本隆行(55) - 大杉漣 (みどりの父で陽輪学園理事長)
金田勉三(43) - 小日向文世 (秀雄の主治医)

畑中琴絵 - 眞野裕子 (看護婦)
田岡久美子 - 銀粉蝶 (田岡の母でPTA会長)
中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

教師
久保 勝(30) - 谷原章介 (数学教師)
太田麗子(38) - 森下愛子 (英語教師)
岡田 力(23) - 鳥羽潤 (新任の社会科教師)
赤井貞夫(35) - 菊池均也 (体育教師)
古田進助(45) - 浅野和之 (陽輪学園教頭)

2年G組の生徒
杉田めぐみ - 綾瀬はるか (歌手志望)
田岡雅人 - 市原隼人 (金のために医学部志望)
吉田 均 - 内博貴 (家族は皆東京大学卒業生)
鈴木りな - 浅見れいな (体育教師の赤井に恋)
赤坂 栞 - 上野なつひ (吉田の幼なじみ)
近藤 萌 - 鈴木葉月 (田岡の彼女)
黒木愛華 - 岩崎杏里 (芸能雑誌に写真が掲載され・・・)
田中 守 - 藤間宇宙 (受験のストレスから万引きや盗-撮)

中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

吉田昌美、竹内のぞみ、山田麻衣子、清水希香、林絵梨子
石坂重二

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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