僕の生きる道
(2003年1月期・火曜22時枠)

脚本/橋部敦子
音楽/本間勇輔
編成/植村泰之
演出/星護、佐藤祐市、三宅喜重
プロデューサー/重松圭一、岩田祐二


第11話 愛と死

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秀雄は余命一年を宣告されてから一年が過ぎた。
なんとか合唱コンクールの決勝の舞台に立ちたいと願う彼は
指揮を振るうためのタクトを購入する。
一年が過ぎた事で変わったことと言えば、みどりが彼のことを
名前で呼ぶことになった事だった。

合唱コンクールと共に受験の本番も行われる。
次々と結果が出てくる中で、秀雄のクラスは驚異的な合格率を
誇っていた。残すところ吉田均の発表を待つばかりだが、それ
以外の人物はみな第一志望に合格する。
いざ合格発表の日。職員室で待つ秀雄とみどりの元に結果を
告げに来る吉田。ダメだったという言葉。
秀雄は普段通りの力が出せれば来年の合格はそう難しくない事
を告げるが、本番になるとどうしても緊張してしまうという
吉田にとって来年にも合格が保証されているとは限らなかった。
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いよいよ最終話。
秀雄が最後に残したものとは一体何なのか。

最後に残されていたのは吉田均のエピソード。
一人だけ不合格にしたところに意味を持たせて、今回のドラマ
の焦点とした感じの内容だ。

まさかこれが人生の転機になるとは思いもしなかった。
最も秀雄の言葉を鵜呑みにしていた男性が、最後になって最も
心に刻み込まれていたという辺りの展開の妙が実に上手く演出
されている。

秀雄の顛末に至ってはほぼサプライズ感もなく進んでいった。
余命一年が過ぎたことで俄に奇跡さえも期待させたが、そう
いう特異性を求めなかったドラマとしての姿勢が、このドラマ
の良さでもあると思う。

後悔したはずの28年も今となっては愛おしいと思えるほど、
最後の一年の充実した感じがそういう気持ちに押し上げたこと
はとても良かった。

最後の"仰げば尊し"も予想以上に感動する流れだった。

中村秀雄(28→29) - 草ナギ剛 (生物教師)
秋本(中村)みどり(25) - 矢田亜希子 (国語教師)
秋本隆行(55) - 大杉漣 (みどりの父で陽輪学園理事長)
金田勉三(43) - 小日向文世 (秀雄の主治医)

畑中琴絵 - 眞野裕子 (看護婦)
田岡久美子 - 銀粉蝶 (田岡の母でPTA会長)
中村佳代子 - 山本道子 (秀雄の母)

教師
久保 勝(30) - 谷原章介 (数学教師)
太田麗子(38) - 森下愛子 (英語教師)
岡田 力(23) - 鳥羽潤 (新任の社会科教師)
赤井貞夫(35) - 菊池均也 (体育教師)
古田進助(45) - 浅野和之 (陽輪学園教頭)

2年G組の生徒
杉田めぐみ - 綾瀬はるか (歌手志望)
田岡雅人 - 市原隼人 (金のために医学部志望)
吉田 均 - 内博貴 (家族は皆東京大学卒業生)
鈴木りな - 浅見れいな (体育教師の赤井に恋)
赤坂 栞 - 上野なつひ (吉田の幼なじみ)
近藤 萌 - 鈴木葉月 (田岡の彼女)
黒木愛華 - 岩崎杏里 (芸能雑誌に写真が掲載され・・・)
田中 守 - 藤間宇宙 (受験のストレスから万引きや盗-撮)

瑞本庸子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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