元カレ

脚本/小松江里子

http://www.tbs.co.jp/motokare/


第4話 忘れられない恋心
(2003/07/27)

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ラーメンフェスタの開催を前日に控え、大忙しのデパートの
職員達。デパートは休み無く営業するため、催し物などイベント
が有る際は、営業が終わってから明日の営業開始までの14時間
に全ての用意をしなければならない。
東次は徹夜で準備を行うことになる。帰りがけに千歳や菜央が
差し入れとして売れ残りのシュウマイや手作りのサンドイッチ
を持ってきてくれる。
忙しい最中にも千歳からは10歳違いの仁科の事について相談
を受ける。更に藤枝と真琴が同伴出勤したことが噂として
流れ始めていた。
そんな中ラーメンフェスタが開催を迎えて、大盛況の一週間を
経験することになる。
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東次は現在の彼女である菜央との関係を大切にしようと考えて
いるものの、元彼女である真琴が嫉妬心を覚えて、東次の心
を揺さぶろうとしていた。

そっとして置いてくれれば東次と菜央は幸せ街道一直線なのに、
そうさせないのはドラマだね。
東次は自分から振った相手なのに、ここにきてまた惜しくなって
きたのか。失って初めて気がつく東次の優しさ。その優しさが
嫌だとドラマの中では語るシーンが有るが、明らかに嫌よ嫌よも
好きのウチの範疇に入る"嫌"である事は間違いない。

今の彼女が作ってくれたサンドイッチを元彼女に差し出す東次
は確かにデリカシーに欠ける。しかし真琴も藤枝との関係を
東次に相談するために無理矢理人に付けられていると脅して
迎えに来てもらおうとしているのだから、なんとも迷惑な話だ。

今回のドラマのポイントは、一つの仕事を終えた充実感に浸る
東次と菜央に微妙な温度差が存在したことだろう。
一生続けていくこの仕事に自信をつけた東次。菜央が行う
エレベーターガールの仕事はどちらかというと腰掛けの意味合い
が強く、職場の雰囲気も長いこと留まることが出来ない雰囲気が
造成されているのかもしれない。
それに対して仕事に対して執着心と向上心を持つ真琴は、女性
ながらも東次と同じ様な気持ちが流れていることだ。

上司との付き合いで仕事を成功させるのではなく、自分の力で
成功を勝ち取りたい真琴にとって、藤枝の存在は少々ヤボったい
ものが有る。しかも彼には遊び人という焦臭い噂も有る中で、
彼から強引なキスをもらい受けてしまう。

ラーメン屋の店主がこの三角関係を知っているというのも
面白いね。成功を祝おうとして最後にラーメンを作ってもらう
ものの、東次と菜央が仲良くしているのを知り邪魔できないと
して真琴は一人職場で食べようとする。そんな中に藤枝が割って
入ってくるのだから、とても上手い受け皿になっている感じが
する。

千歳と仁科の関係も気になるところ。
仁科が勝手に千歳の部屋に上がり込んで料理しているところは
ビックリした。付き合う気はないと言われても部屋から出て
行かずに、微妙な雰囲気のままそこに居座っているところも
彼女のこの恋にかける気持ちが現れているのかも知れないね。

柏葉東次 / 堂本剛 (東協百貸・総菜担当)
佐伯真琴 / 広末涼子 (大道エージェンシー)
早川菜央 / 内山理名 (東協百貸・エレベーターガール)

千歳一 / 天野ひろゆき (東陽軒)
仁科弘枝 / ソニン (社交ダンス)
藤枝徹 / 佐々木蔵之介 (大道エージェンシー)

篠田満男 / 金田明夫 (東協百貸・課長)
吉井修三 / 中原丈雄 (東協百貸)
田宮 / 草村礼子 (社交ダンス)
俊江 / 氏家恵
森下愛美 / 石橋奈美
高橋美矢子 / 今井陽子 (大道エージェンシー)
斎藤 / 長谷川朝晴 (東協百貸・和菓子)
今井 / 蒲生純一 (東協百貸)

柏葉裕二 / 斉藤祥太 (弟・一浪予備校生)
柏葉弓江 / 市毛良枝 (母)
柏葉啓吾 / 角野卓造 (父・クリーニング店)

guest
藤田哲也、石川裕二、九太朗、寺部智英、中村泰三、笠兼三
高橋長英

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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