元カレ

脚本/小松江里子

http://www.tbs.co.jp/motokare/


第7話 もう一度抱きしめたい
2003/08/17

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東次と真琴、二人は海辺に来ていた。
まるで学生の時付き合っていた頃の思い出そのままの海の光景。
真琴から突然ずっと東次の事が好きであり、もう一度私と付き
合って欲しいと告白される。東次は返信に困り、ふざけるのは
辞めてと告げる。自分の気持ちにケジメをつけたいという真琴
は、東次の返信を予期していたかのよう。せめて最後に一時間
だけ付き合って欲しいと告げた。
しかしもう一途だったあの夏には戻れないと自分に言い聞かせる。

別れた後でも電話をくれると思っていたという真琴。まさか
二度と会えなくなるなんて思わなかったという。いつでも電話
が鳴ってそろそろ機嫌が直ったかと言ってくれると思っていた
と当時の心境を伝える真琴。お前のことを忘れるためにどれ
だけ辛い思いをしたのかと東次も当時の気持ちをぶつける。
大切なものは無くしてから気がつくものねと。東次が更に話
掛けようとしたとき電車がやってくる。別々に帰ることになる
二人。私には仕事があるから大丈夫だとして真琴は去っていく。
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今回はボロボロに崩れていく真琴の姿を見て東次はどのような
反応を見せるのかを描いた。

仕事が有るから大丈夫だと言った彼女だが、その仕事さえも
藤枝との関係が社内のFAXで出回り、デパ地下の仕事から
降ろされようとしている。
強気だった彼女。その強気の背景には人一番の努力の影が
有ったわけで、彼女ばかりが仕事を降ろされてしまう可愛そう
な一面が見られた。やっぱり社会は男性社会だね。
藤枝の性格はイマイチ掴みづらいが、一応は彼女を庇って
いる姿が有ったのか。

今回は二人の関係と同時に仁科と千歳の関係も色濃く描かれた
話だった。二人の間に割って入った東次の弟・裕二。
仁科が泊まることを拒否したために、仁科は裕二と関係を
優先し始める。当然千歳の気持ちを確かめるため、そして
これで壊れるような関係ならば諦めるといった仁科の気持ち
のこもった三角関係だと思うが、自分に自信のない千歳は
どんどん身を引き下げていく展開が続く。
切なそうにしていても気持ちは言葉にしないと伝わらないと
いったテーマが存在していそうだ。

東次の両親もこのテーマに沿った話だった。
母は離婚も辞さない考えであり、それを父親に告げるが、
相変わらず他人の前では強がりの姿を見せる。電話を掛けよう
としていた事で少しは反省の気持ちが有るのかなという気が
するが、妻の心を再び取り戻すことが出来るのかな。

柏葉東次 / 堂本剛 (東協百貸・総菜担当)
佐伯真琴 / 広末涼子 (大道エージェンシー)
早川菜央 / 内山理名 (東協百貸・エレベーターガール)

千歳一 / 天野ひろゆき (桃陽軒)
仁科弘枝 / ソニン (社交ダンス)
藤枝徹 / 佐々木蔵之介 (大道エージェンシー)

篠田満男 / 金田明夫 (東協百貸・課長)
吉井修三 / 中原丈雄 (東協百貸・部長)
田宮 / 草村礼子 (社交ダンス)
俊江 / 氏家恵
森下愛美 / 石橋奈美 (東協百貸・エレベーターガール)
高橋美矢子 / 今井陽子 (大道エージェンシー)
斎藤 / 長谷川朝晴 (東協百貸・和菓子)
今井 / 蒲生純一 (東協百貸)

柏葉裕二 / 斉藤祥太 (弟・一浪予備校生)
柏葉弓江 / 市毛良枝 (母)
柏葉啓吾 / 角野卓造 (父・クリーニング店)

guest
後川佳織、大櫛江里加、太田緑・ロランス、佐藤礼貴
山崎一、柄沢次郎、木下明水

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