元カレ 脚本／小松江里子 http://www.tbs.co.jp/motokare/

第8話 三角関係な夜（2003/08/24）

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会社を休んだ真琴が心配になり自宅にまで押しかけた東次。
仕事の行き詰まりについて涙する真琴を静かに抱きしめる。
真琴の涙を見たのは初めてだったこともあり、東次の心は
複雑だった。
そこに菜央からの電話で現実に立ち返る。明日の夜会って
欲しい人が居るという菜央からの電話。会社に戻ろうとする
東次に対して真琴はここに来たことは言わない方が良いと
告げる。
職場に戻ると菜央と会う。彼女から叔父さんと会ってくれと
頼まれる。

帰宅した東次は、昨晩の喧嘩の件で父親はむくれた状態だった。
弟から先日飲み屋で会ったことを指摘され、真琴と菜央の
どちらが本命の彼女なのか聞かれる。父親も興味本位で首を
突っ込んでくるが、俺のことよりも早く母親を迎えに行けと
忠告。

翌朝、真琴は地元の駅で東次がくるのを待っていた。
一言お礼が言いたかったという。今日からまた頑張るという
彼女の顔は何処か晴れ晴れとしていた。同じ車両に初めて
一緒に乗る二人。真琴は複雑な心境に陥る。

職場で菜央から今日会う人は父親だという。昨日は叔父さん
だと言っていた事を聞き返すと、幼いとき菜央の両親は離婚し
叔父さんに育ててもらったので父親変わりの人だという。

真琴は会社で藤枝と会う。藤枝は今の立場になった原因は
自分にあるとして謝罪。しかし真琴は藤枝がこの件で庇って
くれたこともあり気にしてはいないという。自分も少し学生時代
から広告業界について勉強していたのでいい気になっていた
と反省する。立ち直った彼女を見て藤枝は東次の事を口にする。
女を立ち直らせる薬は好きな男の優しさであると。
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前回の真琴のアプローチに対して東次の揺れる心を描いた
話だった。

真琴の弱い一面を見たことで男性としての本能のようなもの
に火がついたのか。放っては置けない心理が真琴との距離を
急接近させる。以前には仕事以外で話しかけるなと強い調子
で言ったことも有ったが、それを忘れたかのように自分から
彼女に近づいている。

それとは反面、菜央との関係も前進させるという展開だった。
菜央の親代わりの人と会食し、彼女の将来について任された
格好だ。展開を見ていると何も考えず安請け合いしたようにも
思えるが、東次のこの曖昧な態度が菜央を苦しめ、真琴を
苦しめている。

真琴の優位性は何と言っても、同じ駅を利用しているという点
だ。今回も二度、駅前で会うシーンを演出したが、職場が離れ
ても素直に菜央が優位性を発揮できないところ。
菜央が東次の事を駅前で待っているというだけで、彼女の東次
に対する心境が伺い知ることが出来る。

今回は最後にもの凄いシーンを演出した。
残業だと偽って真琴にあった東次と"嫌な思い出"の残る
レストランで再び菜央と鉢合わせしてしまう。
ドラマとして興味深いのは、鉢合わせしたときに菜央が真っ先
に責めたのは東次ではなく、真琴であったことだ。
心の中まで見せなければならないのかという真琴。
その後菜央と東次での話し合いの気まずさはなかなか見応えが
有った。東次は一体何と言ってその場を丸く収めたのだろうか。

千歳と仁科はその後進展はない。
ただ仁科のファーストキスが裕二に強引に奪われてしまった事
でドラマが動きそうだ。

東次の両親はまた仲が戻った。
妻が離婚届を付きだしたときの夫の焦った顔が、ドラマとして
気分すっきり。啓吾の横暴さは目を覆いたくなるほどだからね。
優しい言葉を掛けてもらったことで妻は喜んでいたが、今後
同じ様なことを繰り返すと思うのは気のせいか。

柏葉東次 / 堂本剛 (東協百貸・総菜担当)
佐伯真琴 / 広末涼子 (大道エージェンシー)
早川菜央 / 内山理名 (東協百貸・エレベーターガール)

千歳一 / 天野ひろゆき (桃陽軒)
仁科弘枝 / ソニン (社交ダンス)
藤枝徹 / 佐々木蔵之介 (大道エージェンシー)

篠田満男 / 金田明夫 (東協百貸・課長)
吉井修三 / 中原丈雄 (東協百貸・部長)
田宮 / 草村礼子 (社交ダンス)
俊江 / 氏家恵
森下愛美 / 石橋奈美 (東協百貸・エレベーターガール)
高橋美矢子 / 今井陽子 (大道エージェンシー)
斎藤 / 長谷川朝晴 (東協百貸・和菓子)
今井 / 蒲生純一 (東協百貸)

柏葉裕二 / 斉藤祥太 (弟・一浪予備校生)
柏葉弓江 / 市毛良枝 (母)
柏葉啓吾 / 角野卓造 (父・クリーニング店)

guest
重森 / 木下明水 (大道エージェンシー)
清水 / 山崎一 (菜央の義父)

羽根田陽一、大島蓉子、柄沢次郎

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)