相棒 シーズン3

脚本/輿水泰弘

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_03/


第1話 双頭の悪魔
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首相官邸では朱雀官房長官の秘書官の加賀谷と大八木は話し合
う。敵対しているものの対応を巡って、なんとか封じるために
いっそのこと殺害してしまうかというもの。

院内紙記者の鹿手袋は美和子と逢う。二人は美和子の恋人の
薫にいつ二人の関係を言うのかで語り合う。言いづらいのなら
ばオレから話しても良いとするが、美和子は自分からいうと
言うのである。
美和子が帰宅すると薫は豪華な料理を用意して待っていた。
薫は今回の異動で現場復帰することが決まったというのである。
活躍が評価されたのだという薫だが、それならば何故右京は
そのままなのか?と疑問を持つ美和子。右京は上から蛇蝎の如く
嫌われているからではないかという。

右京はたまきの店で飲んでいた。また寂しくなりますねという
言葉に右京は否定する。

自分の職場である政教日報社に戻る鹿手袋は、脅迫の電話を
何度も受ける。

首相秘書官室で落語のテープを聞く加賀谷は、その場で一晩を
過ごす。翌日スタッフの長嶺から起こされて気がつく。
補佐官をしている沢村久重と逢う加賀谷は、彼に共同歩調で
行くことを強く求めるが、沢村は自分の心情を優先し、独自の
視点から安全保障の問題を解決していくと告げる。そんなスタ
ンドプレーを非難する加賀谷だが、彼に自分の悪口を首相に
吹き込んでいる事を指摘する。私が邪魔ならば呪いでもかけて
殺しますか?と冗談交じりに語る沢村。

鹿手袋は衆議院第一会館を訪れ瀬戸内に面会する。彼は意味
ありげに、気をつけた方が良いと語る。更に目の前にやって
来た片山議員にも声を掛ける鹿手袋。しかし片山の秘書官は、
彼は特殊情報を元にたかる様な奴だから気をつけた方が良い
と忠告を与える。

特命係では、角田が右京の元にやってくる。薫が異動した事を
語り合うが、右京はドライな態度に終始する。その態度を角田
が非難。もう少し嘘でも別れるのが寂しいフリをしてあげる
のが人情だと言われる。右京は励ましたつもりだったと告げる。

薫は麹町東署へ出向になる。上司の海音寺に挨拶する。

その頃首相官邸では加賀谷の指示の元、盗聴器を警戒して検査
する。するとあらゆる場所に盗聴器が仕掛けられているのを
発見する。鹿手袋は官邸の外で盗聴電波を受信していたが、
警備員に声を掛けられそそくさと逃げていく。

片山議員は、他の議員や後援者の前で、派閥政治を否定し、
若手議員達を集めて平成未来派を立ち上げることを主張する。
鹿手袋は片山に接触すると片山は個人的に話しを聞くとして
部屋のカードキーを手渡す。しかし鹿手袋にこれ以上付きまと
うのは辞めてくれと忠告するのだった。

加賀谷達は盗聴器が多数発見されたことで、犯人は沢村だと
疑い声を掛ける。しかし沢村はそれを否定する。仮に犯人だと
したら私は相当な情報を握っている事になると不敵な笑みを
浮かべ、告発するならば証拠を持って行えと逆に忠告する。

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薫は所轄に異動

なんと所轄の麹町東署に出向になった。
警視庁からの出向で事実上の降格ではないのか?
それでも現場の方が良いのかな。

美和子は薫以外の相手と恋仲になる!?

薫との関係が進展しないことで心理的な揺さぶりをかけている
んじゃないかなと思ったけどどうなんでしょうか。
鹿手袋との関係では好きになったとは言っていないものの、離れ
られないと言っている。かつての上司と部下の関係で、手を
貸しているだけじゃないかと。

右京の態度が冷たい?

薫が異動になった事で、右京から大した言葉ももらえなかった
事が不満みたい。冒頭での右京と角田のやりとりは面白かった。
そして右京が薫に対して、あなたが怒っているときは僕の事を
「あなた」という事を指摘され余計に火に油を注いでしまった
感じ。右京からの電話も忙しいの一言で切ってしまったしね。

今回の事件

官房長官とは敵対していた補佐官の沢村が自宅で死亡する。
第一発見者はは官房長官の朱雀で、死ぬ直前に彼の携帯に
電話があり自殺を仄めかしたという。実際に現場に行ってみると
密室の中でドアノブに電気コードを使って首を括って亡くなっ
ていた。

瀬戸内米蔵の思い切った行動。

自殺で処理される事を嫌い、瀬戸内は自ら犯人だとして自首する。
勿論嘘で、彼は仏の戒め、不殺生戒を守り通すことを心情として
おり、そんな彼が殺人を犯すとは考えられないこと。
そんな瀬戸内の不殺生戒感を示すために、法務大臣時代に
死刑執行を否定した事を引き合いに出したのは上手かったね。

本当に沢村は自殺したのか?

右京は第一発見者の朱雀官房長官に矛盾を指摘する。

死ぬと予告電話をしてきたものは、逆に助けて欲しいとSOS信号
を発している可能性が有ると言うこと。そんな彼が部屋の鍵を
掛けて密室にしているのはおかしいのではないかというもの。
右京の説にも一理は有るが、必ずしもそうとは言えない所は
有るかも知れない。

片山議員は果たして敵か味方か。

まぁ敵とは考えられないのだけど、敵っぽく見せる演出が上手く
最後に描かれていたね。


杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

鹿手袋啓介 …… 西村雅彦 (院内紙記者)
片山雛子 …… 木村佳乃 (二世の若手議員)
沢村久重 …… 春田純一 (補佐官)
朱雀武比呂 …… 本田博太郎 (官房長官)
加賀谷秀乃 …… 佐戸井けん太 (秘書官)
海音寺菊生 …… 竹中直人 (署長)
大八木邦生 …… 清水昭博 (秘書官)
瀬戸内米蔵 …… 津川雅彦 (元法務大臣)

中村方隆、石橋祐、渡辺杉枝、山口剛、井上浩、岡崎宏
岡村洋一、津村和幸、鳴海剛、宮崎稲穂、寺岡勝則、研丘光男
岩田純、大湯みほ、桝谷裕、辻佑実子、木阪佳史、高橋槙子


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