相棒 シーズン3 脚本／輿水泰弘 http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_03/

第2話 双頭の悪魔II〜堕天使
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昨晩亀山は右京から掛かってきた電話を無愛想に切ってしまった
事が気になり特命係へ足を運ぶ。無礼を謝罪し、何か用事だっ
たのかと尋ねると、盗聴器の件で電話したという右京。誰から
盗聴器の件を聞いたのか知りたかったという。
一方米沢は、沢村の死に関して捜査本部は調査を打ちきりに
したために、捜査資料の全てを右京の元に持ってくる。

朱雀官房長官の下に瀬戸内元議員が足を運ぶと、小野田が降格
した件を責め大人げない事は辞めてくれと告げる。小野田は
関係がないと告げる瀬戸内だが、貴方の方こそ大人げないと
告げる朱雀。そして貴方に協力した者は全て同罪であると告げる。

亀山と右京は、盗聴器のネタ元である鹿手袋の入院する病院
へ足を運ぶ。しかし薫は美和子が鹿手袋に付き添っていること
を知り、入り口まで来たところで入るのを拒否してしまう。
右京は鹿手袋の元に行くと、美和子がいる事を驚く。
単刀直入に盗聴器の件を尋ねると、彼は都内にある盗聴電波を
聞くのがストレスの発散になっており、2週間前にたまたま
レシーバーが予期せぬものを拾ったという。それは朱雀官房長
官の会話だった。しかしプライベートなもので他愛もない会話
だった事を告げる。
右京は入院した鹿手袋の前に場違いなほど豪華な花束が届いて
いることに気がつき尋ねると、片山議員の事務所からのもので
有ることを聞く。

右京は帰りがけ声を掛けてきた美和子に、記者クラブの中にも
帝都新聞の関係者が居るのかと尋ねる。すると美和子は照山を
紹介して貰う。すると確かに先日桜田門の捜査員が多数官邸内
に入っていくのを見たという。
大八木や加賀谷に問い詰めると、オフレコという事で話を
聞くことになる。確かに盗聴器の事は事実で、犯人は死んだ
沢村である事を聞く。官房長官が問い詰めると確かに自白した
のだという。ハレンチな犯罪を咎められて自殺した事。
盗聴器は色んな場所に設置してあったが、閣議室には無かった
事を知り違和感を覚える。何故給湯室にまで仕掛けられている
のに、閣議室には設置しなかったのか。盗聴した内容を企画立案
に役立てたいのならば閣議室は外せないハズだという右京。
他の目的で仕掛けたのではないかと疑う。
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★首相官邸に仕掛けられた盗聴器の存在

鹿手袋がレシーバーで受信していたのは、自分が仕掛けた盗聴器
ではなく、他人の電波を盗み取っていたもののようだ。
これが殺人に何の関係があるのか。

★首相官邸内にうごめく組織の存在

加賀谷と大八木という二人の秘書官が居るが、この二人別々の
意図で動いている様だ。特に加賀谷率いる組織は、官房長官と
意見を対にして動いている事で、盗聴器の件も何らかの事実を
掴んでいる可能性も高い。1話では加賀谷が盗聴器を見つけた
事になっているが、案外彼が仕掛けて既成事実を作り、その事実
を沢村に擦り付けたとも考えられる。

★鹿手袋と美和子の関係性

この二人の関係は嘘かと思っていたけど、随分献身的に病室に
通う美和子の姿を見ると本気で恋愛しているのかなと思う。
この行動に嫉妬し、病院に来るのを拒む薫の姿が有るのと同時に
右京とこの件が発端で衝突してしまう部分が有るな。
シーズンを積み重ねるとあんまり右京と薫が対立する姿が無い
だけに、面白い一面かも知れない。

★片山は何処まで腹黒いのか

まさか片山が自分の部下に切腹するよう圧力をかけるとは思わ
なかった。この人、後々まで結構エピソードに関わってくるしね。
やはり政治家にはクリーンな人は居ないという事なのだろうか。

★官房長官・朱雀の圧力

まさか朱雀は瀬戸内にまで噛みついていくとは思わなかった
けど、その分展開としては熱くなった。
右京もこのままではクビを宣告されかねない状況の中、果たして
真相を解決できるのか?

★事件の切り口になりそうな小松原の自殺

この死によって片山が口を割っていくことになるのかな。
何よりも物証に乏しく、自供を引き出していくしかない状況だ。


杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

鹿手袋啓介 …… 西村雅彦 (院内紙記者)
片山雛子 …… 木村佳乃 (二世の若手議員)
沢村久重 …… 春田純一 (補佐官)
朱雀武比呂 …… 本田博太郎 (官房長官)
加賀谷秀乃 …… 佐戸井けん太 (秘書官)
海音寺菊生 …… 竹中直人 (署長)
大八木邦生 …… 清水昭博 (秘書官)
瀬戸内米蔵 …… 津川雅彦 (元法務大臣)
小松原 …… 中村方隆 (秘書)

石橋祐、渡辺杉枝、津村和幸、鳴海剛、桝谷裕、木阪佳史

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)