相棒 シーズン3

脚本/輿水泰弘

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_03/


第3話 双頭の悪魔3完結編〜悪徳の連鎖

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小松原の身柄を護送しようとする中、刑事達の隙をついて
警察官の銃を奪った小松原は拳銃で自殺する。目の前で死なれ
てしまった一課の伊丹たちは唖然とする。
その事実が上司に伝わり、内村らは激しく叱咤する。
すぐに慰霊場に片山議員もやってくるが、何故彼が追い立てら
れる様に死んだのか尋ねるも、見当も付かないと呟く。
伊丹は右京達の元に食い下がり、彼は何をやらかした人物なの
かと問い詰める。マスコミも警察の不祥事ではないのかと問い
詰める姿があった。

右京は鹿手袋と沢村の事件は根っこは同じだと呟く。
共通しているのは、盗聴器で知ったとされる片山議員が官房
長官の愛人であること、そして機密費が流用されている事。
犯人は官房長官で、犯行には複数人が関わっていると推察する。
そしてその中には片山も犯行に関わっているのかどうか。

片山は瀬戸内に面会する。
片山は誰かのために命を犠牲にする人は尊い人だと思っていた
が、実際には誰かの犠牲によって守られる人こそ美しいという
事を知ったという。瀬戸内は何故小松原が亡くなったのかは
分からないが、アンタ以上にその死に参っていると告げる。
この前小松原に逢った際に、彼は片山のことについて悩んで
いたという。選挙に引きずり込んだ事を後悔していたと。

右京は片山に逢うが、忙しさを理由に面会を拒絶され、アリバイ
についても一切語ろうとしなかった。

伊丹たちは鹿手袋の事務所を調べると、ある写真を入手する。

亀山は沢村が殺害された件である仮説を立てる。片山に誘惑
され行為に及んでいる最中にクビを締められ殺害されたのでは
無いかという。しかし右京は沢村が片山の事を官房長官の愛人
だと知っていたならば、警戒しているハズで誘惑にもそう簡単
には乗らないだろうと告げる。

米沢が鹿手袋の事務所で毛髪を発見する。それは拳銃自殺した
小松原の毛髪だった。鹿手袋本人に聞くと、彼が事務所に来た
事はないとしたことから、恐らく勝手に浸入したのだろうと
いうことになる。

そんな中、瀬戸内の元に亡くなった小松原から手紙が届いてい
た。

右京は加賀谷に面会を求めるが忙しさを理由に拒絶される。
たまたまやってきた朱雀官房長官に話す。
沢村が死んだ時に、何故彼が亡くなったのが彼の事務所だと
分かったのかという事。彼から死ぬという電話がかかってきた
にせよ、何処にいるのか話す事なんてまず有り得ないという。
しかし長官は電話でそう話したと誤魔化すと、右京は合理的
な説明が付かない限りは事件は終わらないと語る。

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沢村に引き続き、小松原が第二の犠牲者になる

沢村が殺されたのは、官房長官派との意見の衝突が有った為
のものなのか。
小松原が亡くなった件については、官房長官と片山議員のスキ
ャンダルな一面を暴くために使われた感じのもので、意味合い
がまた変わってくる。

小松原の死は、片山議員を守るための物

瀬戸内の元に手紙が届き、そこには全ての事が書かれていたけ
ど、小松原のした意味を考えると、一連の死の真相を語ること
は小松原の犠牲が無になってしまう為に、公表出来なかった。
瀬戸内も自分の事ならば犠牲に出来るが、他人の犠牲に対して
は信念を貫くことが出来無かった。

伊丹が薫を呼び出す

何か事件に進展が有るのかと思わせ、実際には鹿手袋が美和子
とキスしている写真を見つけて、薫にダメージを与える為の
ものだった。今回は結構伊丹自身が目の前で被疑者を失って
いたために、真摯な態度で捜査していると思ったけど、薫との
関係に於いてはそれが該当しなかった。

アリバイの再調査

見逃していたけれど、加賀谷と片山と朱雀にもアリバイを尋ね
ていく事になる。片山は答えず、朱雀にはアリバイが有った。
加賀谷を揺さぶっていくと、曖昧な供述をし始める。
右京らの相手を揺さぶる作戦によって、ボロを出させた。

加賀谷の自供で一気に物語が解決へ

朱雀議員のアリバイは、良くある政治家が使う手だという。
朱雀は片山と居たことをアリバイに使おうとするが、上手く
片山の策士ぶりが発揮された。
問題は片山が何処から朱雀のことを見限ろうとしていた点だが
この辺も右京のセリフが説得力があったね。

薫と美和子の関係は?

薫は別れる事にしたっていっていたけど、鹿手袋が退院する際
に会いに行くと、鹿手袋が薫を殴るだけだし、イマイチどうな
ったのか良く変わらなかった。


杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

鹿手袋啓介 …… 西村雅彦 (院内紙記者)
片山雛子 …… 木村佳乃 (二世の若手議員)
沢村久重 …… 春田純一 (補佐官)
朱雀武比呂 …… 本田博太郎 (官房長官)
加賀谷秀乃 …… 佐戸井けん太 (秘書官)
大八木邦生 …… 清水昭博 (秘書官)
瀬戸内米蔵 …… 津川雅彦 (元法務大臣)
小松原 …… 中村方隆 (秘書)

渡辺杉枝、中山一也、井上浩、岡崎宏、津村和幸、鳴海剛
岡村洋一、古橋ユキ(バイオリン奏者)


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